表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に来たけど、生活魔法しか使えません  作者: 梨香
第八章 王立学園を卒業しよう

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

754/761

大人組の慰労会は疲れたよ

 日曜の慰労会は、少し気を使って疲れた。

 今日は、お父様も強制参加! ナシウスとヘンリーは遠慮しておくって本人達が言うので、子供部屋で食べて貰う。


「ペイシェンス、いつも会っているメンバーじゃないですか」とパーシバルが緊張している私を宥める。


「ええ、でも……王子様達大集合なんですもの!」

 王子様達大集合! がパーシバルの笑いの壺にハマったみたい。

 出迎えの時間なので、必死に堪えている。


 ゲイツ様は、朝から来ているから、出迎える必要ないけどね。続々と王子様と第一騎士団長、サリエス卿とユージーヌ卿がやってきて、慰労会開始!


 やはり王子様ってオーラがあるね。リチャード王子は、青く強い感じ。キース王子も似ているけど、少し淡いな。


 オーディン王子は、冷たい青! それに馬好きオーラ全開。


 パリス王子は、華やか薔薇色。花を背負っている感じ。


 アルーシュ王子は、熱帯の鮮やかなオレンジ色。昨日は、ザッシュだけ招待したけど、アリーシャ王女やハナも一緒だったから楽しそうだったよ。


 第一騎士団長は、奥方も一緒に招待するか悩んだけど、今回は一人にした。ご近所さんになるから、親しくはしたいけどね。


 ラドリー様は、とても嬉しそうに参加! ワインをいっぱい持ってきてくれたのは嬉しい。


 ちょっと心配していたキース王子もオーディン王子と楽しそうに話しているし、敬愛するリチャード王子がいるので、無作法な真似はしない。

 成長したもんだよ。野菜も食べている。


 前菜や魚料理は、領地から運んだグレンジャー海老やマッドクラブを使った。

 メインがワイバーンだからね。

 ワイバーンのゲームパイは、こちらでも絶賛された。

 それにワイヤットが綺麗に切り分けたら、野菜とワイバーンの肉が層になって綺麗で、パリス王子も感嘆していたよ。


 こちらのデザートは、お皿に綺麗に盛り付けて出した。チョコレートケーキにミニアイスクリーム添えだ。


 そして、マナー通りに紳士方を残して、私とユージーヌ卿は、応接室に立った。


「ペイシェンス様、お疲れ様ですね」とユージーヌ卿に労われた。

「ユージーヌ卿も、ドレスを着て来られたのですね」

 我が家に来るなら、制服でも良かったのに? でも、スタイル抜群だから、ドレスもよく似合っている。


「母が王子様方がいらっしゃると聞きつけて、ドレスを着せられました。でも、ペイシェンス様に作って頂いたドレスは、蕁麻疹が出ないから助かっています」


 私が作ったんだじゃなくマダム・マグノリアがだけどね。そろそろ、自立させる時期なのかな?


 そんな事を考えているうちに紳士方も合流する。夜じゃないから、そんなに強い酒を飲んだりしない。


 そこからは、ハノンを弾いたりして軽い会話を楽しんで解散なんだけど……パリス王子が料理をやたら絶賛しているのが気になった。


 パーシバルも気になったみたい。

「ソニア王国は、美食で有名ですが……エバは連れて行けませんよね?」

「ええ、勿論!」

 二人で、困惑して見つめ合う。


 お客様を送り出して、ホッとしたのに、ゲイツ様は残っている。パーシバルは良いの! でも、何故?


「ソニア王国行きの為の料理人が必要ですね。それに食材も運んでおかなければいけません。魔法省で冷凍庫を何台か作らせますので、ワイバーンの肉、グレンジャー海老、マッドクラブ、雲丹を予め運んでおきましょう」


 費用は、王家持ちになりそうだけど、ゲイツ様って自分が南の大陸にいる間も、私に用事を言いつけるんだね。

 私的には、天狼星(シリウス)がいないなら、最後の寮生活を満喫するつもりだったんだけど。


 でも、後ほど王妃様から正式に依頼があったんだ。王家の料理人を二人預かって、料理を教えて欲しいと……。

 エバがすごく恐縮していたけど、お礼が凄かったから引き受けた。年金って、庶民にとっては嬉しいよね。


 それと、冷凍車に二台、魚介類とワイバーンを入れて運ぶのも依頼されたんだ。ワイバーンは、王家とゲイツ様が出してくれるみたい。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
エバ、独身のままなんだろうか そろそろ結婚引退でもさせてあげて レストランか宿のオーナーにでもしてあげればいいのに
ペイシェンスが料理界を席巻したらいいと思う。 こっち側だけで料理漫画ができるくらいの状態だ(笑) この世界に(おそらくはまだ存在していないであろう)漫画を世に出して、娯楽を広めたら娯楽の神になれそう…
13歳、昔のヨーロッパじゃ、結婚可能な年齢ではあるけども… ペイシェンスの年齢をガチで忘れていたよ
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ