6.零と仲間と準備。
【種族5 竜人族】
人とドラゴンのハーフです。あまりいません。身体能力がほかの種族と段違いに高いです。角やしっぽ、鱗があるのが特徴です。ある谷間に集落があります。種族スキルがたくさんあります。攻撃魔法以外の魔法適性があまりありません。
「ヤッホー。久しぶり」
「久しぶりなのはいいが、どういう状況?」
「サポート役。どうせ仲間はいらないんでしょ?」
さすが。一人のほうが気楽でいい。……いろんな意味で。あと面倒臭い。
「あと、どうせだからパーティ登録していって」
「へーい」
パーティ登録を済ませる。
そのあたりで日も暮れてきたので解散?し、日課をやって寝た。
次の日。
「へ?大襲来?」
聞いてみると、勇者が現れないので、初代勇者と同じ日本から召喚するらしい。それに合わせて魔族が仕組んだ魔物の大襲来があるらしい。
魔族は<異世界からの侵略者>。魔族の襲来場所は必ずゲートがあることからそう判明した。
「レイさんは赤ランクですし、ぜひ参加してほしいのですけど……」
「……わかりました」
さっさと終わらせよう。もしそうなら王城で大変なことが起こる。
日にちは明日……って俺の誕生日じゃん。これは偶然、いや必然か?
それじゃあ今日は明日に備えるか。
まず買い出し。って、買うもんねぇな。食材くらい?
次、外に出る。規制?赤ランクそんなの知らない。
ポーション作り。体力魔力、身体能力上昇、ドーピング、リミット外し、デバフ解除薬……こんなもんか。しかし量がすごい。手際が上がった?からか前よりたった時間はそんなにない。
とりあえず付与。さっきから付与魔法しか使ってないな。あ、罠でも作るか。
とりあえず落とし穴、樹と土に細工。まあ、付与魔法ですけど。とりあえず毒、麻痺、混乱、盲目、火傷、眠り…はいいか。腐乱は入れておこう。
……とりあえず準備は出来たか。
「お、ちょうどいいところに」
帰ってきたところにライトがいた。
ライト。弓担当の後衛。外した矢はあんまりないといわれる。確か十本あったかな?程度だ。
「ちょっと早い誕生日プレゼント。しっかりメンテしたら永遠に使えるよ」
あ、弓は助かる……もしかしてこれ。
「大当たり。『月閃神「ライクシデルの神罰」』……特殊効果は一本の矢。それは射ったものの罪の重さを増やす。似たような光属性スキル、【ジャッジメント】は善行をした分だけ追加ダメージが消えるけど、これは違う。なにも消えない。あ、大罪人は消えるか。蒸発してね」
蒸発。……ジョークだよな。
「矢は無くても風を飛ばせる。一本あれば残像が刺さる。まあ、うまく使ってね」
光の紋章が入った弓。和弓、だっけ?その形をしている。
ライトのおかげでどうしようかと思っていた武器の調達がクリアされた。これで準備はオッケー。
さあ、戦い……たくはないかな。面倒だし。準備は楽しかったけどさ。何もないほうが嬉しい。
【種族6 龍人】
永い年月を生きたドラゴンが人化した状態です。大体は竜人族と同じですが、龍人は集落を持ちません。大体の龍人が魔法スキルを持っています。