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2.零と冒険者と森。

【冒険者ギルド】

八歳未満と犯罪者以外の全アーシア民が登録できます。ギルド結成、パーティ結成もできます。ランクは下から紫、紺、青、緑、黄、橙、赤、銀、金、黒の十色。ギルドやパーティのランクは一番下の色です。

血抜きのコツは素早く。解剖は正確に。


というわけで。


まずアタックベアを逆さまに吊るし、血抜きをする。次に腹を裂く。この時点でグロいが気にしないようにして内蔵を取り出す。そして肉を部位ごとに分けつつアイテムボックスにしまっていく。毛皮は色々使えるのでキレイにしてしまう。

あっという間に何もなくなった。

所要時間は十分強。ベストタイムを更新したので少し嬉しい。


「…熊…の味噌焼き、かな……」


調味料は揃っている、問題ないだろう。そう考えつつ帰ろうとした俺を引き留めたのは冒険者らしきパーティのリーダーっぽい人の言葉だった。


「ちょっといいか?」


他のメンバーよりも年を取っていそうな金髪の男性。

こんな事態になったのは俺の怠惰のせいでもある。昨日のうちに狩っていればこういう面倒なことにはならなかった。


なので、


「……なんでしょう」

「君はこの森で暮らしているのか?」

「ええ。かれこれ四年になります」

「四…!?…いや、それなら安全な場所を知らないか?」

「……こっちへ」


俺の家でいいだろう。いちいち探すの面倒いし。

なるべく平たんに近いルートで帰ることにする。


しばらくして家に着く。隠蔽解除、っと。


「隠蔽結界……!?」


ただの付与魔法です。


間取りは3LDKでリビングにベッドがある。ベッドダイブもできるようになっている。というかできるようなつくりにした。


拠点に感心している冒険者らしきパーティとベッドに寝かされている冒険者らしき人を横目に、俺は自室に戻る。



「ここ、本当にあの子供が作った?」

「らしいぜ……」

「あの隠蔽結界も……」

「信じるならな」

「家具も一人分しかないし、どれも使い込まれている感じがします。本当に一人で全てやったのでしょうね……」 



「あのー、どうかしました?」


俺はポーション類(作り置き+作りかけ、付与魔法の練習といざというとき用)を発掘してリビングに戻ってきたのだが、冒険者らしきパーティが憐れむような視線で見てきた。


「これ、ポーションです……俺なんかしました?」

「いや、そういうわけでは。……助かる、ありがとう」


……?ま、いいか。


結局この日は泊めることになり、リビングを譲って自室に退去。日課の付与魔法の練習をして寝た。



次の日。


「助かったよ、ありがとう」

「いえ、こちらの責任でもあるわけですし」


「ところで、よかったのかい?……森から出てしまって」


【零の魔道具】

地球の機械が多いです。作品で出てきたスタンガンやそれこそレーザーまであります。

またネタ武器、ロマン武器まで取り扱っています。

護符は込めた魔力がなくなるだけで護符がなくなるわけではないです。

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