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黒歴史チート勇者。 ~面倒臭いは最短に通ず~  作者: リディリエル(四葉 六華)
討伐邪王酔 0.ゼロより軽い命(オープニング)&飛ぶように流れる月日(チュートリアル)
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2.零と本と説明。

【アーシア】

零のいる異世界の名前です。今は第肆歴三年六月二十八日。零の誕生日でもある日です。第〇歴というのは魔王を討伐した回数のことです。つまり今代の魔王は五代目ですね。それぞれに特徴があります。初代はあまりにも強かったので異世界から勇者を呼びました。



気づいたら、森にいた。

さっきのは夢ではなさそうだ。


「ここが、異世界か……」


感動しながら辺りを見回すと、分厚い本が転がっていた。これが知識常識色々詰まっている本なのだろう。ワクワクしながら本を開くと──


『やーい、ひっかかったー』


──ノートパソコンだった。ご丁寧にも細工がしてある。


「あんにゃろ……」


ここまでくると怒りもわかない。


「次あったら……ぶっ〇す」


しかし復讐心は消えない。次あった時のためにやり返そうと決意しつつ、この世界について調べ始める。



──数時間後。


・この世界─アーシアというらしい─の文明は少なくとも文明開化より前。軽工業ができる程度の技術力はあるが、重工業ができる程度ではない。


・アーシアには剣、弓、魔法、銃などがある。銃は高価だが、その他はそれなり。魔法巻物マジックスクロールというもので魔法を覚えることもできるがやはり高価。普通はレベルアップなどで手に入る。


・魔法は5つのタイプと属性がある。タイプは攻撃魔法、回復魔法、結界魔法、付与魔法、精霊魔法の五つ。属性は東洋魔術の五行である、炎、水、樹、光、闇とそれぞれにつく副属性の風、氷、土、治癒浄化、毒時空の5プラス5。光と闇は副属性が二つある。


・魔法のタイプは適性がある。例えば、精霊魔法に適性のある人は例外なく精霊が見えるがそうでない人は見えたり見えなかったりする。しかし属性に適性はなく、五行全て覚えることができる。


・日本語とアーシアの共通語─ゲイル語というらしい─は何故か通じない。頑張って覚えよう。


・アーシアには人族、獣人族、魔人族、樹人族、精霊族、神族という六つの種族がある。テンプレの如く奴隷やら迫害やらされていたが国によっては受け入れたらしい。


──大体こういうことがわかった。アイテムボックスは右手の中指にはまっている銀色の指輪で、質素な彫刻が施されている。その中にゲイル語の翻訳機が入っていたのでまあ何とかなるだろう。

アイテムボックスは<入っているものの時間が止まる。容量は大体無限。>と書いてあった。無限に近い量が入るからいいと思うことにした。



次はステータスを鑑定してみよう。どんなスキルなのだろう。

お楽しみと言っていたが……?


【本型ノートパソコン】

ガイドブック。攻略本でもあります。わざわざ本型にしたそうです。ここに乗ってないことはあんまりない!が自慢だったりします。防水防火防塵防放射能のついた逸品です。

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