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英雄記  作者: ターコ
5章 絶望と書いて悲劇
94/170

94話 本当の企み

今回はリオシー視点です。

これはまだクロシーがイウと戦ってる?頃に(さかのぼ)る。

私はカノー様から命令を受け、スッズと共に友達でもあるアピスの元へと飛んでいた。

アピスはこちらの方を見ていて、飛んでくる私に気づいたのか、無理しながらも手を振ってきた。

私はそれに対して手を振り返すことはなく、アピスの近くへと降り立つと、すぐにアピスに近寄った。


「え··? えぇ!? リオシーどうしたの··?」


そう困惑するアピスを無視し、私は魔法を使いアピスを浮かせ地面に寝かせると、私はアピスの近くへとそっと座り、アピスへと話しかけた。


「アピス! 相変わらず無理するわねあんたは!! 無理せずあなたは寝ときなさい。もう私達が助けに来たのだから。」


「アハハ···ッ 来て早々私が怒られるとは、予想外だわ···。 てかリオシー誰が貴方達を読んだの?」


アピスはそう笑いながら、私へと問いかけてきた。

私はそんなアピスに、アピスの体力や魔法力を回復させながら、カノー様の方を指さし答えた。


「カノー様が今話してるけど、あなたの所の幹部のラゼフが赤い霧が見えたから、急遽私達の所まで来て、事情を話してくれて、私達もここへ来たってわけ! しかし来て早々驚いたわよ! まさかあなた達がやられてるとはね···」


「そうなのね····。ラゼフが····。ありがとうリオシー! まぁ私もさすがにあのイウという女性とセレンがここまで強く、敵わないとは予想外だったわ···。 でも大丈夫なの? あなたの夫のクロシーが今相手してるんでしょ? あの血鬼とイウって人を」


そう問いかけながら、アピスは寝ながらもクロシーの方を指さして聞いてきた。

そんなアピスに私は笑みを浮かべながら、答えた。


「私の夫は大丈夫よ。多分ここにいる誰よりも今は強いわ。まぁなんせ私が唯一愛した男性だもの!!!」


「フフッ相変わらずラブラブね! でもあなたの夫がそこまで強い人だとは思わなかったわ!!」


私はアピスの言葉に、少し照れ隠しをしつつも、黙り回復に専念した。

そしてだいぶ回復も終わりに近づいたため、私はアピスへと話しかけつつも、私の背後で同じようにパスティに回復をしているスッズへと話しかけた。


「アピスもうだいぶ回復してあげたわよ。スッズそちらはどう?」


「ありがとうリオシー!!」


「ごめんなさぁい。こちらは二人分だからまだかかりやす。 なのでリオシーさんは先に他の方の回復を頼みますえ!」


「二人分?」


アピスは私に感謝をのべ、私はスッズの言葉に聞き返した。

するとスッズではなく、パスティが私に答えてきた。


「すまぬな。リオシー。実は俺はパスティでもあり、中身にはまた別の1人がいるんだ。だからこそ負担をかけるな? スッズさんよ」


「大丈夫です〜。私は回復魔法の天才ですから〜!!」


「あははっ··」


スッズはそういうと、その場にいた三人が困惑した。

そして私はため息をつくと、アピスへの回復をやめつつ、アピスへと告げると、立ち上がり移動した。


「はぁー···。まぁさてアピス私はあちらのイア達を回復させるわ。だからアピスあなたはあちらのシャケを回復させてあげて欲しいんだけど、頼める?」


「うん! リオシーのおかげで魔法使えるまでに回復できたから、私もやるわ。それじゃあそちらはお願いね!」


「うん」


私はアピスと話し終えてから、イア達の方へと移動しつつも、少し背後を振り返り遠くで、腹に少し風穴が空いてる男子と、その横で倒れてる女性を同時に回復させながら、汗をかいてるリッフィをみた。

私はそのリッフィのことを見ながら、笑みになりつつも、振り返り目の前で寝ている、イアやラックや他の数名の近くに近寄ると、私は4人同時に緑の光を放ち4人の体を包み込むタイプの回復魔法をかけだした。


(あのリッフィがあそこまで頑張るなんてね。私も頑張らないと!)


私が回復魔法をかけだした直後だった。私の背後で突然爆発音がしたのである。私はそれに魔法をかけながら、背後を見るとそこには見たことある槍に傷をつけられたセレンだった。

そして私は即上を見ると、そこにはクロシーがいた。

私はその時クロシーの名前を発言しようとした時、クロシーがセレンへと発言をしだしたため、私はそのまま聞くしかなかった。だがクロシーが話終えると、セレンが急に笑いだしたのである。だが私はそのセレンの方向を見ると、そこにはすでにイウの体を抱えてるセレンがいたのである。

だがおかしかった。イウがいた所にはカノー様がいたはず、そしてクロシーも姿が消えたのなら気づくはず。だがどちらも気づかずセレンはイウを抱えていた。


(一体あいつは何をしたっていうの...?)


私がそう思っていると、セレンがこちらを向き笑い出すと、いきなり私の横へと現れ、私に耳打ちしたのである。


「私がたったひとつの能力で、ここまで簡単にやられるとでも思ってるのかしら? フフッ」


「セレン!!貴様!!」


私が大声でいった時だった。すでにそこにはセレンはいなく、スッズがこちらに声をかけてきた。


「リオシー!!? どうしたんです!!?」


「え...? いや...ごめんなんでもない···」


私はスッズの言葉に、冷静を取り戻しつつも、回復を再開した。

だがそんな私をシキとラビスを回復し終えたリッフィや、カノー様は私の異常を見逃さなかったのであった。



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