表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄記  作者: ターコ
5章 絶望と書いて悲劇
91/170

91話 集合

今回は誰の視点でもありません。

ラゼフを含むカノー達はセレンの所へと急接近していて、着くのも時間の問題だった。


「ラゼフよ。あとどのくらいかかるのだ?」


「あと少しです。」


「了とした。」


カノー達が急接近していることを、セレンは少し感じていた。


(何かくるのか? まぁきてもイウや血鬼の戦闘に巻き込んで、ころすようにし向けるがな。 くっくっく)


セレンが企んでいる時、アピスはセレンの様子を見ながら、意識のあるものを集めていた。


「皆生きてるか?」


「か、、辛うじてですがね。」


「シャケとレナ生きてたのかあ! 心配したぞ。」


「あ、アピスさん。心配ありがとうございます。」


シャケはレナの腕を肩に乗せ、片足を引きずりながらも、アピスの元へと近づいていた。

その頃パスティはアピスの後方で、倒れてる人達に声をかけていた。


「ラミア! っと(くそっこんな時に名前分からないのは、嫌なもんやな。)そこの君達も大丈夫かい? 」


パスティが呼びかけていたのは、ラミアとりビーとツクやキュウなどといった他の幹部達だった。だが疲れていたのか、寝ている用だったため、返事はなかった。


(寝ているだけか··。でもこんな時に寝れるとは精神がつぶといのか、それとも···まぁ考えすぎか···)


パスティから考えると、アピスとパスティの横から、ズズズっと何かを引きずる音が聞こえたため、2人は立ち上がり警戒しながら、そちらを向いた。そして2人は驚きの余り剣を落とした。


「イア! ラック! イーフィ! 生きてたのね!」


「無事だったか····。少しホットしたぜ。」


そうそこにいたのは額から冷や汗を流しつつも、イアとイーフィとラックが意識を失っているイセスを、引きずりながら来ていた。

アピスとパスティは即座に4人とこに歩き、近づいた。したら小声でイアが2人へと話した。


「ははは···。すまなかったアピスとパスティ···。イウという奴は強すぎた。私はまだ話す余裕があるが、イーフィとラックは今だ傷を治しつつも、ただここまで来ることしかできなかった·! だからあとは····たのんだ···。」


そしたらイアやイーフィやラックはその場に倒れてしまい、その場で息をしながら、寝てしまったのである。


「イア!? ラック!? イーフィ!?」


「アピス大丈夫だ。3人とも寝てる。しかし少しおかしいなぁ。」


「寝てるのね。良かった···。それでパスティ何処がおかしいの?」


するとパスティは少し間を置いてから、アピスへと話し出した。


「今まで倒れている人を見てきたが、セレンにやられたパスティやシャケはすぐにも、意識を取り戻したのに対し、イアにやられた人は全員寝ている。イセスは炎鬼の力のためか、すぐには起きそうにないが··。」


「···確かに考えてみるとそうね。でもそうなるとなんで私達は起きれたの? 私達もあのイアに恐怖を見せられたのよ?」


「確かにそれもそうなのだ···。だからこそ分からない。もしかしたら別の人が近くにいるのかもしれぬ···。又は誰かがそういう系の隠れ能力者なのかも···。」


そしてアピスとパスティは考えこんでしまった。その様子をセレンが片目で見ていた。


(流石のあの二人ね! でも正体には気づけないでしょうねとうぶんは···。ふふふっ)


アピス達が集合しかけていて、セレンが笑みを浮かべている時、血鬼に飛ばされたラビスはというと、背中を抑えながら倒れていた。


(痛いわね。 でもなんか悲しい感じがした攻撃だったわね···。 エンジェラ····。 あ、そういえばシキは大丈夫かしら?)


ラビスは体を少しずつ前に出しながら、前方向を見ると、そこには苦しみながらも、何とか自分で傷を治そうとしながらもがいてるシキがいた。

それを見たラビスは無理に体をたたせ、少し走りシキの元へと駆け寄ると、シキの近くでこけてしまった。


「え···!? あ、、、ラビスか····」


シキはびっくりしながらも、ラビスに対し呟いた。ラビスは派手にコケてしまったため、恥ずかしさがましたが、すぐに顔をあげ、シキに伝えた。


「恥ずかしからこちらを見ないで、あと傷を私の近くまで来させて、これ以上体が上がりそうにないから、このまま回復してあげるから!」


「お、、、おう。 ありがとう」


するとシキは服をあげ、ラビスの前に背中を見せながら、寝る体勢になった。

ラビスはそのシキの傷が、もう少しズレていたら、シキが死ぬほどの傷だったため、エンジェラのことを思いながら、自分の魔力を手に集中させて回復を始めた。


(まったく···。血鬼みたいになってまで、努力して僅かに傷をずらすとは、やっぱりそれだけ··)


そしてシキは邪魔しないようにしてるのか、黙っていて、ラビスはずっと回復してあげていた。

その頃血鬼とイウはというと、相変わらず周囲に衝撃音を出しながらも、剣をぶつけ合っていた。


「ガハハハハハハハッネバルジャナイカ!!! ナァ? イウよ!」


「キャハハハハ! そりゃあ粘るわよおお! なんせこんな戦い楽しくてやめられないわよぉぉ!!」


そして血鬼とイウが、剣を振り上げまたもぶつけようとした時だった。誰かがその剣を止めたのである。


「全く血鬼の相手がまさかの貴様だったとは。イウ。」


その言葉に血鬼とイウはすぐさま、少し遠くに引くと、2人はその中央にいる人に話しかけた。


「まさかあんたがここに来るなんて珍しいじゃない! 元神で唯一全ての鬼を従えた者。クロシーさん。」


「ヒサシイデハナイカクロシー。ダガワシノタタカイノジャマヲスルトハユルセレンノオ」


するとクロシー立ち上がると、2人に答えた。


「血鬼俺はまたお前を抑えに来た。そしてイウ今回は俺だけじゃないぞ?」


するとその場所全てに重く圧力が上からかかり、空が一瞬で暗くなったのである。

流石のその状況に全ての人が驚いたが、唯一セレンは笑みを浮かべながら、空にいる数人に話しかけた。


「アハハッまさかあんたが外に出るとは、驚きだのお! 現神の中では最上位に近いカノーさんよ!」


「まさか貴様が今回の敵とはの。神全体を裏切ったセレン。」


ただカノー達がいるとこは騒がしかった。


「あいつが敵とは思わなかったわね。スッズ」


「そうじゃのおお。私でさえも驚いたわ〜」


「全く先に飛び出すなんて、相変わらずなんだからクロシーは!!」


「そういってええホントは、喜んでるんじゃないのお? リオシー?」


リオシーはクロシーを見ながら、少し笑みを浮かべ呟いていた。だがそんなリオシーに対し、リッフィがからかった。

そんなリッフィに対し、リオシーが少し言おうとしたが、すぐにカノーがその場にいた全員へと声をかけたため、黙った。


「リッフィはあちらに居る倒れながら、回復してる男女を救いに行け、スッズとリオシーは旧友だろうアピス達の元へとゆけ、わしはクロシー次第で動く。」


「了としました。」


するとリオシーはリッフィに嫌な顔しながらも、スッズとともにアピスの所へと飛び、リッフィはラビスの所へといった。

そしてカノーすぐさまラゼフへと声をかけた。


「ここまでの案内感謝するぞラゼフ。そして私は先程セレンから言われたも通り、今だ神だ。 そして今だセレンはこちらに何もしてこないから、私から色々説明しよう。」


そしてラゼフはカノーから色々聞くのである。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ