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英雄記  作者: ターコ
1章 平和と予兆
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9話 実践 中編

「さてそれではチノンちゃんどうぞ!」


「チノン頑張ってええ!」


「チノンならできるさ、頑張ってねえ!」


チノンはその時いつもとは違う自分に少し驚いていたが、すぐに落ち着き、目の前にいる訓練の時のと同じタイプのゴブリンと向き合い、銀色の片手剣を構えた。


「さぁ来なさい ゴブリンさん」


「ギャオォォオ」


ゴブリンとチノンが戦い始めたその時、観客側ではマメが私に聞いてきた。


「チノンなんかいつもと違くないか?ジェ

ラ」


「ええそうね!でもあれがホントのチノンよ!

チノンいけぇぇえ!」


「ふーんまぁ結果次第だな!」


マメはそう返事しながら、細い目になりチノンを、凝視する感じになった。私はそれを一瞬見つつも、チノンの方を見ることに集中した。そして一方戦闘中のチノンはというと、あることを思いながら、ゴブリンと戦っていた。


(背後から声援が聞こえる。エンちゃんの声も

届いてる。前までの私ならこの後ろの声援に逃

げてただろう!でも今は違う、前の私じゃな

い!)

「だからもう逃げない!」


チノンはそういうと前からきたゴブリンの攻撃を火花を散らせながら盾で交わすと、弱点である腹を見事斬りゴブリンを倒したのだ。それを見た、マメは目と口が大きく開ながら、声を出しながら驚いた。


「うそだろ!!!?」


「嘘じゃないわマメ!あれこそが今のチノン

よ!もう前のチノンよりは強いわ!」


マメは私の言葉を聞いた瞬間、落ち着きを取り戻すと、ニヤケてから答えてきた。


「みたいだな!まさかあそこまで強くなってる

とは思いもしなかったよ!さすがのジェラだ

な」


「いや私が教えたからじゃないわ!あの子が自

分で変わったのよ!私は準備しただけ!」


「まぁそうだな。確かにチノンは自分自身で変

わったな!」


私はマメのニヤケた顔に、少し呆れた声で返した時、シキが私の後ろから割って入ってきた。私はそんなシキの方を向きながら、笑顔になると答えた。


「あらいたの?シキ」


「いたわ!ずっと後ろに!てかエンジェラも分

かってただろうが!」


シキがそう返した時、私はウィンクしながら、答えた。


「ふふふっわざとよ!」


「なんだよそりゃあ。」

(全くホントにこやつはなんでこんなにもあれなんだよ)


私のそんなウィンクに、シキは少し顔を赤く染めながら答えてきた。そして話を終え、チノンの方を振り向こうとしたら、


「エエェェンちゃあああああ

ん!!!!!!!私勝ったよおおお!」


「こらあまたすぐ抱きつくなあ!」


チノンが抱きついてきたので、私は怒るとてへへとチノンは笑ったが、私は怒るのをすぐにやめ、頭を撫でてあげた。


「よく頑張ったわね。チノン」


「うん!!!」


そしてチノンの勝利に歓喜の声が湧く中、2番目の人の実践が始まった。

それからというのも危ない場面はありながらも、誰1人として失敗者は出ず。

マメも余裕な勝利を見せ、他を圧倒した。シキはそんなマメを見ながら、つぶやいた。


「さすがのマメだな。」


「えーそうね。でも次はあなたの番よ?シキ」


「あー余裕で勝ってくるわ」


その時、少し嫌な風がシキの周りを、吹いていた。私の言葉に、そういって返事をしてから、次の出番にいったシキだが、他の人には普通に見えたが、私とチノンにのみ、シキの顔がいつも以上に強ばったのを感じた。


「シキくん大丈夫かな?エンちゃん」


「それは私も思ったにゃ」


「ええそうね。苦戦はするとは思うけど大丈夫

だとは思うわ。いつものシキならね。てかすご

いじゃないセレン!」


セレンはシキと会うのが初なのに、シキから何かを感じ取ったようだ。それに対し、私はセレンの肩を叩き、顔を寄せるとセレンのことを褒めた。それにセレンは焦り、驚いた。


「にゃ?にゃ?」


「確かにすごいね!今日初めてシキを見たのに

異常を感じ取るなんて!!」


セレンは私のあまりの褒め方に、困惑しつつも、上を向き考えながら、答えた。


「そうかにゃ?なんか変なオーラを感じたんだ

にゃ!なんかこう困惑してるというかなんとい

うか。。。んーわかんないにゃ!」


(困惑してるかー 一体何を悩んでいるのよシキ)


その時、私は考え込みすぎてたのか、少し強ばった顔になっていた。それを見ていた、チノンは心配する顔で、私の顔を覗き込む感じで、答えた。


「エンちゃん?エンちゃん!!!?」


「ん?どうしたの?チノン」


私はチノンの言葉に、ハッと気づくと答え返した。その私の返しに、チノンは少し怒鳴りに近い感じで、答えてきた。


「どうしたの?じゃないよ!今少し顔が怖かっ

たよ?なんかあったの?」


「え?そうだったかな?ごめんね?」


「俺から見ても怖かったぞ?」


シキの試合が、始まる前に、試合を終えて戻ってきたマメが、割って入ってきた。私はマメの方向を見ると、無表情で答えた。


「あらいつの間にいたの?マメ」


「今戻ったとこさ シキなんかやばいのか?」


私はマメの言葉に、シキの方を向くと、不安そうに見ながら、答えた。


「えー多分 試合が長引くとは思うわ」


「へーあのシキがねえ!これは見物だなあ!」


マメは私の言葉に、シキの方を向くと、逆にニヤケながら、答えた。私はそれに、嫌な顔をすると答えた。


「何を楽しんでるの?マメ」


「いや?なんでもねえほら試合が始まるぞ?

ジェラ」


「そうねえ。」


マメの言葉に、私は軽く返事をしてから、色んな感情が出そうな心を抑え、試合を見ることにした。そして私達が見守る中シキとゴブリンの戦いが始まった。

その頃、シキはある掛け声とともに、武器を構えていた。


「さぁこい!ゴブリン!」


そして目の前からくるゴブリンが迫ったその時、シキには迫り来る、幾100本の剣の束に見えたという。

そしてシキは避けてしまった。


(え?剣の束?なんで?ゴブリンのはずなの

に。)


「シキ、攻撃が向かってるわよ!!!」


シキが考え混んでいたその時、シキの所にゴブリンの攻撃が迫っていた。私はその状況を見ると、声をかけた。私のいきなりの声掛けに、ラミアが、驚いた声で私にむけ、声を発した。


「ちょ、エンジェラちゃん?」


「え?あぶっ」


そしてシキは間一髪で攻撃を避けた。ゴブリンの攻撃で、そこら周辺は少し砂ホコリが舞った。


「あ、あぶねえ。」


そして試合中は邪魔になることから、声がけはあんまりしないようにと皆に先生がいってたのに、試合中の声がけを私はやってしまったため、先生に注意された。


「エンジェラちゃん?今度から戦いに口を挟ま

ないように!」


「す、すみません。」

(ホントにどうしちゃったのよシキ)


私が心配そうな、顔をしながらそう思ってた時、シキは悩んでいた。


(ホントに俺はどうしちまったんだ?いつもな

ら避けてたはずの攻撃が、ギリギリでしか避け

れないし。。ホントにどうしちまったんだ?俺

は)


それからというものシキはギリギリで避けたりなど危ない場面が続いた。その度に砂ホコリ舞うため、場内は多少の煙で徐々に見えにくくなっていた。


「シキホントに大丈夫かよ。さっきから苦戦しまくってるじゃねえか」


「ええ そうねえ。ほんとにどうしちゃっの

よ?シキ」


私とマメは二人とも心配した顔で、話し合ってはいた。たが、私達は試合をただ、かなりの心配と無事と成功を祈りながら見るしかなかった。その頃シキは悩みに悩んでいた。そして···


(ホントにどうしちまったんだよ 俺は。何を悩

んでんだよ。)

「クソぉぉおおおお!」


シキの渾身の一打がなんとかゴブリンに入り、シキは勝利した。マメはシキの勝利の直後、息を吐きつつ、安堵した表情で答えた。


「フゥー危なかったなあ なんとか勝てたっぽ

いな」


「ええそうね」


「ジェラ?」


「少し行ってくるわ」


そう少し冷めた言葉で、言い残すと私はシキの元へ近づいていった。そして私が、近づいてきたのが、分かったのかシキはこちらを向き、笑顔で答えてきた。


「お、エンジェラ なんとか勝てたぜ。ホント

になんでこんな苦戦しちまったんだろうな!」


「ええ そうねえ」


パァーン

その時その会場中にある音が響き渡り、その場にいた全員がおどろいた目をしていた。それもそうだろう なんせ私が冷めた言葉と同時に、シキの頬を叩いたからである。




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