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英雄記  作者: ターコ
5章 絶望と書いて悲劇
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87話 能力

イウと血鬼はお互いがもつ、赤黒い剣とどす黒い剣を1回のみ金属音をたてて、ぶつけただけでそれからお互い笑みを浮かべながら、睨み合っていた。

そして睨み合っていて数分たった時、イウが初めてため息をつくと、血鬼へと話しかけた。


「はぁ〜やっぱり血鬼にはきかないわよねぇ〜まぁお互い本気を出てないから、分からないんだけど! キャハハハッ」


「アイカワラズヨクワラウナ! マァワシモマダホンキヲダシテナイガ、コムスメノノウリョクハ ”人の恐怖心をを体の中で刃とし、体の中をきずかないように傷つけてから、それを外に具現化させる能力” ダロ?」


「キャハハハッバレちゃってたかあ! さすがの血鬼っと言ってもいいかなぁ! まぁ能力バレちゃったから、少し本気の寸前にでもなろうかなぁ!! ギャハハハ!!」


血鬼に能力がバレたイウは血鬼に笑いながら言葉を告げると、一瞬にして青い髪と目立ったのが、黒に変色して黒くて長い尻尾が生え、背中からは黒い翼のようなものが生えたのである。

その姿といきなりの殺気の変わりように、血鬼は笑みを浮かべてたのをやめ、少し真顔に変わると、イウへと問いかけた。


「ソレガオマエノホントノスガタカ?」


「ギャハハッ まだ上はあるけれど、これが私の本来の姿に近いかしらね!」


「ソウカ! ソノテイドノサッキデソノスガタトハヌルイナ!」


「戦ってもみてないのに、へらず口を叩くなんて、弱い者の勲章よ! ギャハッ」


そう告げたイウはいきなり血鬼の前から消えると、血鬼の背後を取り周りからかき集めた槍で、血鬼に突き刺したのである。

だがその血鬼は槍が突き刺さった瞬間、血の匂いを攪拌(かくはん)させながらその場から消えた。それはイウさえも一時的には見失うレベルだったが、僅かながら血鬼も抑えきれない殺気で、場所を特定されて、イウはそこに槍を飛ばすと、血鬼には当たったが、また血鬼には消えて、すぐさまイウの背後に現れた血鬼だったが、イウに感ずかれていて、イウの槍を血鬼は剣で抑えた。だが突然剣と槍の間に黒い球体が出来て、それが大きく爆発したが、二人とも遠ざかり傷は負わなかった。

そしてイウは遠ざかってから、すぐさま血鬼へと笑みを浮かべながら問いかけた。


「ギャハハハッ本気じゃないのに、私の攻撃を止められるってさすが血鬼じゃ〜ん!

でいつ本気出してくれるのぉ〜? ギャハッ」


「ワシノホンキハマダダセンノジャ。ナニセカンゼンニコノカラダノコノセイシンウバエテナイノノデノ!」


「へぇ〜ならその子の精神にダメージ追わせればいいのかなぁ〜? ギャハッ」


「マァソウナルガワシノカラダデモアルカラナ、ナニモオマエラニサセンゾ?」


そうイウへと告げながら、血鬼は剣を床へと置くとドレスの裾を手で抑えながら、正座して目をつぶったのである。

イウはその状況を見て何かを察したのか、何も言わず姿を戻しその場に座ったのである。

ただしイウの背後にいたセレンは血鬼を見ながら、何かを企んでいるのだろうか笑みを浮かべていた。

そして血鬼が正座の状態になって数分した時だった。


「エンジェラ無事か!!!!!?」


その場にシキが到着し、大声でエンジェラの名を呼ぶのであった。


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