83話 全滅の危機
今回はエンジェラ視点です。
これはまだイア達がやられる前の時からである。
私はアピス達の後から、あの方の側近とイア達が睨みあっているのを遠くで見ていた。
アピスやシャケやパスティやレナといった、全員の前の方にいる人達は、イア達を片目で見つつ、あの方をずっと睨みながら警戒していた。
そしてその場にいた誰もが、イア達なら側近は倒してくれると軽く思っていた。
だがその直後だった。その場にいた誰もが、イア達が何で倒れたか不明たが、あの方と側近の目の前で、イア達が倒れたのである。アピスはそれに何かを叫ぼうとしたが、あの方達が道の5キロメートル奥からこちらへと歩いていたので、堪えながら警戒をした。その場にいた1人以外も、アピス同様に警戒をした。ただイセスのみが叫びながら、私達の軍団から、空へと飛び出すと炎鬼になり、あの方達へと攻撃を仕掛けたのである。
「貴様らイーフィやイアさん達に何をしたあああぁぁ!!!!!!」
「イセスよせ!!! くそっ」
アピスはそんなイセスに対し、止めようと大声で声掛けたが、イセスが無視をし特攻したため、アピスは暴言を軽く吐いた。そんなアピスに対し、パスティがアピスの右肩を叩きつつ声をかけた。
「アピス落ち着け、ここにいる誰もがあのイセスと同じ気持ちだ。ただ皆抑えてるだが、あいつは抑えられなかっただけだ。」
「パスティ····。そうね見守るしかないわね。」
パスティの言葉に、アピスは警戒をしつつも、イセスを見守ることにした。私もそんなアピスとパスティの会話を聞きつつ、黙ったままイセスの方を見ようとした時、右手を誰かが握ってきたので、そちらの方向を見ると、そこには不安そうなチノンがいたので、私はそんなチノンを安心させるため、小声で声をかけた。
「チノン大丈夫よ。ここにはアピスさんのような強い人もいるんだから、何とかしてくれるはずよ···」
「そうだよ···ね! うん! そうだよね! 見守ろうイセスさんを!」
「うん···! そうね···!」(イセスさん頑張ってください··! ただお願いだから生きてください···。)
チノンは元気になり、私へと言葉を返してきたが、さすがの私もさっきのイア達を見てからは、不安でいっぱいだったため、イセスへの思いを心で話した。
後方から見守る目線もあると知らず、イセスはあの方達へと巨大な火の玉を、叫びながら両手から出し続けていた。
「死ねぇぇぇぇ!!!!」
ただあの方とイウはフードの中で笑みを浮かべたまま、何もせずにその火の玉を受けたのである。そしてその場はかなりの爆煙により私達からも、あの方達とイセス諸共見えなくなってしまった。イセスもはその爆煙の中、呟いていた。
「死んだか···?」
だが次の瞬間イセスの首元を何者かが掴むと、イセスの炎鬼の能力は一瞬で消え、イセスはそのまま地面に叩きつけられ、血反吐を吐いてから、意識を失ったのである。私達は爆煙の中で大きな音がしただけで、その中ですでにイセスが意識を失っていることに気づいてはいなかったが、大きな音がしてからわずか1秒で、あの方達だけが、爆煙からでてきて、こちらへとまた歩き出してきたため、アピスはあの方達へと怒鳴り口調で話しかけた。
「おい! イセスをどうしたんだ!!」
「あぁさっきの雑魚なら、爆煙の中で血反吐吐いてから、意識を失ってるよおお! キャハハハ!! でも惨めだよね〜なんせ片思いの相手を倒しただけで、向かってきたのに私達のフードをにさえ、傷を付けられないんだからぁ〜 キャハハハ!!」
アピスの声掛けに、初めてイウが答えてきた。だがあまりのイセスの言い方に、ついに私やラビスやチノンを除く全員が抑えられ無くなったのか、全員多種多様な言葉を発しながら、武器を構え突撃した。それにさすがのあの方も動揺してフードを外すかと思いきや、フードを外すことも無く、ただ手を前に出すと、そのまま上から下へ手を下ろしただけなのに、アピスやパスティやレナや1桁の幹部以外は、地面に思いっきり叩きつけられ、血反吐を吐き意識を失ったのである。
残ったアピス達はその力に、なんとか耐えたためか、あの方はフードを外すことは無かったが、ついにアピス達の前で初めて、側近であるイウがフードを外し、アピス達の目の前へと空へと地面を蹴ることなく飛び、向かうと笑いながら話しかけた。
「キャハハハ! あの方のお遊びの力を耐え凌いだのは褒めるわあ! まぁ実験に利用されたレナちゃんも、パスティくんも、ラミアも、さすがねぇ〜 キャハハハ! そしてあなた達もだよおおお アピスちゃんとシャケくんと他の幹部達も流石だねぇ〜 ふふふっ まぁあと言っておくけど〜さっきのあの遠くにいる3人を倒したのは私だよ〜キャハハハ!」
「そう。話はすんだ?」
イウの言葉に、アピスは冷徹な声で話すと、イウはムスッとした顔をしたが、話を続けた。
「まぁいいや〜でもここで道草食っててもいいのかなぁ〜? あの方が残った実験に利用されたラビスちゃんと、あのエンジェラちゃん達の所に向かってるけど!? 」
アピス達はイウの言葉に、あの方の方を見ると、怯えながら少しずつ後方へと引いている私達の方へ向かってるあの方が分かったので、アピスは目の合図のみで、シャケとレナに合図をすると、2人はあの方へと降下しながら、武器を翳しつつ攻撃を仕掛けたが、二人の武器とも、あの方のフードにあたると、折れてその折れた所が、謎の力で、2人の至る所を傷つけられ、、そのまま2人は動けずに、地面へと倒れてしまった。
アピスはそれを見てから、少し舌打ちをすると、横にいるパスティやほかの人に目で合図すると、全員が頷くと、イウへと攻撃を仕掛けた。
私達はアピス達がイウへと攻撃をしかけるのを、片目でを見てから、ラビスが私とチノンに話しかけてきた。
「エンジェラとチノン、後ろで意識を失ってるマメをつれて逃げて! 」
「ラビスちゃんはどうするのよ!?」
ラビスの言葉に、チノンが大きく震えた声で返した。そんなチノンと私に対し、ラビスは言葉をかけながら、震える手で武器を取り、前へと進んだ。
「私はチノンとエンジェラを守りたいのよ。だから行ってチノンとエンジェラ!!!」
「でも····」
「分かったラビス。無理するんじゃないわよ!?」
「エンちゃん!!!? 」
「ラビスの意思を無駄にしちゃだめよチノン! ほら行くわよ!」
そして私はだいぶマメの近くまで来ていたのか、マメを担ぎ、チノンの手を取り、走り出した。そしてラビスもそれと同時に、あの方へと向かった。
だが私達の走る方向に、イウが転移してきて、チノンはあまりの怖さに、イウの方を見つつ、その場に座り込んでしまった。私はそんなチノンのために、後方を振り向くと、奥の方でアピスが傷を負い倒れていたのが、目に入ってしまい、私も流石にイウとあの方の、強さと怖さを知り、逃げきれないと思ってしまったのか、座り込んでしまった。
そしてラビスはそのイウが見えたのか、あの方の近くで振り向き、私達の名前を呼んだのである。
「エンジェラ!! チノン!!」
だがラビスも私達の名前をいった瞬間、あの方の力によって、押さえつけられそうになったが、力を振り絞りあの方の、フードをなんと取ってから、地面に倒れてしまった。
そして私とチノンはその時、あの方の正体を知るのであった。




