77話 レナの過去
今回はレナ視点です
私は無残に体に傷を負いながらも、爆風の中シャケより遠いた。だが受けた傷がひどすぎたのか、立つことが出来ず倒れてしまった。
「くそっ」
私がそう呟やきながら倒れたその時だった。私の頭の中に誰かが囁いた。
{お前のことは見限ったよレナ}
「い、いやあああああああぁぁ!!!」
その時私は倒れながらも、叫びながら手で耳を抑えた。そして姿もたまに黒くなったり、たまに別人へと交互に変わっていた。
そしていつの間にか近くまで来ていた、目以外が草花で覆われたシャケはただ呆然と私を見下ろしていた。
(何こいつ見てるのよ。見てるんじゃな····)「ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛ア゛」
そのシャケを見ながら、色々と頭の中で思っていても、例の言葉が囁き出すので、私はまた叫びだした。 そして私を見ていたシャケは、草花を自ら燃やし、元の姿へと何故か戻ると、私に告げてきた。
「何を怯えているのだ」
「は····はは 私が怯える··ですって!? なにも知らないくせに下手な口叩いてんじゃないわよ!」
私は強い口調で、シャケへと返したが、いつものような殺気や笑いはなかった。それもそうだ。シャケに言われた通り、私は怯え体の震えが治まらないのだから。
〜回想〜
私の昔は今のような殺し合いにしか興味が無い人ではなく、皆と和気あいあいが好きなコヤキ村で育つ1人の女の子で、髪も今は短いが長い髪だった。そしてその当時には私にも、大好きで付き合っていた橙色のショートカットの男の子がいた。
そんな私とその男性とで、ある時に買い物に行くため、コヤキの村の端の方にある、あまりコヤキ村の中心街よりは錆びれているが、それでも滅多に取れない物が置いてある1つの穴場の街へと私達は出かけた。
「さて今日もいっぱい珍しい物を買って、帰ろうぜレナ!」
「うん! いっぱーい買って素敵な物をお母さんやお父様にも買ってあげたいんだ!」
「お、いいじゃん! じゃあうちはレナに素敵な物でも買ってあげようかなあ! ニシシっ」
「もぉ〜あなたが買うなら、私もあなたに買ってあげるわよ!」
そう言いながら、私達は手を繋ぎ笑い会いながら、その街へと出かけた。
そして街へと着いたのだが、いつもと様子が少し違かった。いつもなら人も少ないとはいえいたし、いつもなら出店も出ていたのだが、今日は出店は出ているのだが、人はおらず、客も店の中にいるはずの店員さんさえもいなかった。
私は彼へと問いかけた。
「ねぇなんかおかしいよね? どうしよう?」
「たしかにおかしいなあ...もう少し探してみようか!」
「うん!」
そう言うと彼は私の腕を掴むと、引っ張ってってくれた。私はそれが嬉しくて周りが変な状況だったけれど、私はつい笑顔になってしまった。
ただその時だった。私達が歩く先にあったゴミ袋がいっぱい置かれてるとこから人が現れたのである。私達は運動神経は良かったため、すぐ後方へと飛び警戒をした。
だがその出てきた人をよく見ると、よく出店でみるおじさんだったのだ。
それに気づいた私達は、すぐそのおじさんの所へと近づいたのだが、私達は近づいてそのおじさんをよく見ると、おじさんの顔には血がいっぱいついており、おじさんの後ろの多数のゴミ袋の奥には、血がまるで池のようになっていたのと、手や足や顔が多数転がっていたのだ。多分多数の人がそのおじさんを守るために、ゴミ袋を置こうとしていた時に、何者かに斬られたと思った私達は、すぐおじさんへと聞いた。
「何があったんだおじさん!!」
「なんだ····ソナタラヵ···。·····スグニゲロ···」
おじさんの様子が変だと感じた思った彼は、近づこうとした途端だった。
おじさんは右手に持っていた包丁で、彼を傷つけたのである。彼はすぐに後方へと飛んだが、腹部を軽く斬られていた。
そんな私は彼へと声をかけようかと思ったが、すぐに彼からの言葉が、私へと飛んできた。
「すぐ逃げろ!レナ!!」
「え?」
私はその言葉で、1度おじさんの方向を見た途端、おじさんは笑いながら私へと包丁を翳しながら、攻撃しかけてきたのである。私はそのおじさんの笑みに体が強ばってしまって、そこから動くことが出来なかったため、目を閉じた。
「レナああぁぁ!!!!!!」
後方から彼が私の名を叫ぶ言葉が聞こえた。だが私の体は本当に動かないため、諦めてたその時だった。私の目の前で、ドサッと大きい音がしたのである。私は怯えながらも、目を開けるとそこには包丁を翳しながら、倒れたおじさんがいたのである。私はそれを見た瞬間、少し体の硬直が少し解けたため、私はすぐに彼の元へと飛んだ。
すると彼はすぐに私の体を掴むと、声をかけてきてくれた。
「レナ大丈夫だったか!!!?」
「う、うん。なんとか大丈夫よ! でもなんで倒れたんだろう····」
私はそう言うと、彼は私の手を掴むと、そこからどこかへと行こうとしたので、私は少し抵抗しながら問いかけた。
「どこ行くの? この街はことどうするの?」
「この街のことを今から中心街の人達に知らせに行くんダヨ。 うちらは子供だからさ!」
「わ、わかったわ···」
私は彼の言葉を聞いたあと、彼につられながら、倒れたままのおじさんを見つつ、中心街へと向かった。ただその時彼は、少し笑みを浮かべていた。
そして彼は中心街へと着くと、すぐ私の手から手を離し、私に背中を向けて離れていった。
私はすぐに彼をおわず、そのままそこで追うか追わないか迷っていた。
(どうしよお···。おった方がいいのかなあ···)
だが迷ってた次の途端だった。彼がいった方向で、色んな人の叫び声が聞こえたのである。
私はそれを聞いてすぐ、その方向にいくと彼?がたくさんの村人を、笑いながら殺していたのである。私はそれに驚いたため、彼に名を叫んだ。
「ロリュースゥゥゥゥゥゥ!!!!!」
すると彼はこちらの方向を向くと、どこから奪ってきたのか、剣を出し私に向かってきたと思いきや、笑いながら投げてきた。
「あはははははははっレナああああぁぁぁ!!死ねぇぇえええ!!」
私はその剣を避けたが、すぐに彼が私へと飛んできて、私をすぐ倒すと笑いながら、腰に備えた小刀をだした。
「ハハハッよく避けたなあ! さすがレナだなあ!!」
「お願いよロリュース!! もうやめて! 一体どうしちゃったのよ!!!」
私がそう彼へと告げると、彼は真顔になると答えた。
「レナ! すぐ俺を殺せ! 出ないと俺はお前を殺してしまう····」
「え?」
私はそう聞こえたので、彼の顔をしっかり見るとまた笑っていた。そして彼はまた私へと話しかけてきた。
「あははっまだ完全じゃないかあ! まぁいいやとにかく死ね!」
彼はそう言いながら、小刀を上から下へ振り下ろしてきた。
私は終わりだと思い、横を向いたと思ったその時、そこには彼がさっき投げてきた剣が落ちていた。私は咄嗟にその剣を取ってしまい、自分の所まで持ってきた次の瞬間、私は目をつぶったまま、言葉の勢いにのせ彼の腹を突き刺したのである。
「いやあああぁぁ!!!!」
その途端だった。私の顔に何か垂れてきたのである。私は目を開けその垂れてきた物を見ると、それは血だった。それを見た私は少し下がり、頭を抱えたまま発狂してしまった。
「ああああああああぁぁぁア゛ア゛ア゛ア゛ア゛!!」
そして私は発狂してから、前を見るとそこには私の剣が腹に刺さったまま、立ってこちらを見ているロリュースがいたのである。
私はその時彼の名を告げた。
「ロリュース····?」
そしたら彼は冷たい言葉で、私に言葉を告げてから倒れて無くなったのであった。
「お前のことは見限ったよレナ」
「いやだ いやだ いやだ いやだいやだいやだイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤイヤ·······」
そういいながら、私は下を俯いた。そしたら私が俯いた地面には何故か、赤い月が現れており、私はそれに見とれてしまった。そしてそれから私は何故か精神が壊れ、殺し合いにしか興味のない人間へと変貌してしまったのであった。
〜回想終了〜




