66話 リビーとエンジェラとそして···
これはまだ私がアピス達と共に、戦う場所まで、走っている時のことである。
私はアピス率いる軍団のおよそ中間当たりを、チノンとともに、走っていた時である。
私に誰かが、念を使い話しかけてきたのである。
〔エンジェラ聞こえるかな? 聞こえたなら返事が欲しいのだが〕
私はその声の主が、すぐ誰だがわかったのである。そして私はその人の名前を呼びつつも問いかけた。
〔リビーさんですかね? どうしたんですか?〕
〔あぁラミアと戦うための、策は考えてるのかきになってね。大丈夫かな?エンジェラ〕
私の問いかけに、リビーは少し声を大きくしてから問いかけてきた。
だが、私は少し念を止めて頭の中で考えつつも、本当のことを話した。
(ど、どうしよお··最終手段としては一つあるけど、ほかはあんまりないからなあ···ホントのことを話しても大丈夫なのかなあ···まぁでもいうしかないよね··)〔じ、実はですね··。最終手段は準備してるんですが、ほかのことはないんです··。〕
〔え···ほ、ホントに!? あなたホントにいってるの? ホントにいってるのなら、あなたはラミアを舐めすぎよ。〕
私の言葉に、ラミアは少し冷たい言葉で返してきた。 私は少しその冷たい言葉に、少し怯えつつも、私はリビーへ謝りつつも懇願したのである。
〔すみませんリビーさん。でもラミアを元に戻したいと思う気持ちは変わりません! だからこそ、考えをください!〕
〔ふふっ まぁそういうと思っていたわ。だからこれから、エンジェラに策を授ける。だからあとは頑張りなさい。 〕
リビーは私の考えを、あらかじめ読んでたらしく、策を授けてくれた。
〜回想終了〜
そして時は戻り、私は空中でラミアに対し、少しニヤケながらただ黙って見ていた。
ラミアはただ浮いたまま俯いていた。
私はそんなラミアに対し、話しかけた。
「驚いて俯いてますか? まぁ俯いてる理由については、どうでも良いです。
あなたがいくら分身しようとも、弱点が存在する限り、あなたには勝ち目がありませんよ? そうこれも全てリビーさんが教えてくれたことです。」
私の言葉に、ラミアは髪で隠されているとは逆の片目の方で、私を1度見てから、下にいて魔物の未だ戦闘しているリビーの方を見てから、もう1度私を見ると、少し呟いた。
「あのリビーが?」
「はい。 あなたは分身の使い手であり、分身をアピスやほかの人に広めた唯一の1人でもあるということを、教えてくれたんです。そして分身のやり方もリビーから教わりました。」
「ふ〜ん。」
私はラミアの問いに、リビーに教えてくれたことの少しを話した。そして私の話に、ラミアは俯きながらも少し、声の音量を大きくしながら、返してきた。
そんな私とラミアのやり取りを、下から見ていたリビーは少なくなった魔物との戦いをしながら、頭の中で考えていた。
(全くエンジェラはよくやるわね。私が教えたこと以上の成果だわ。ラミアさんの裏をとるとはやるわね。 でもなんだろうこの嫌な予感は····。)
リビーの嫌な予感は、ラミアを目の前で見ているはずの、私でさえ感じていた。
(なんだろうこの感じ····)
そして2人がそう思った直後だった。 ラミアが黒い煙を纏わきつつ、今までにないほどの笑い声で、顔を上げて笑いだしたのである。
「アハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハハ!!!!!!!!!!」
それを見た私とリビーは、あまりのことに驚きある事を二人とも思っていた。
(ラミアさん····?)
(どうしちゃったんだ···?)
そしてそのラミアを纏っていた黒い煙がはけたと思いきや、全身や剣さえも真っ黒もなり、頭からは赤い角が現れ、まるで黒い鬼へと変貌したラミアが現れたのである。




