表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
英雄記  作者: ターコ
4章 悲しみの戦
61/170

61話 無心の刃 前編

今回はチノン視点です。

エンジェラと、ラミアが戦いに入った時、私はラビスの魔法を何度も、避けたり、剣で消し飛ばしたりなど、やはり防戦一方であった。


「あららぁ? あら? あららららぁ? チノンちゃあぁぁあん? さっきのあの威勢はどこへと行ったのかなあ? そんな防戦一方が、いつまで持つのかしらああぁ? フフフフっ」


1度攻撃をやめ、私の様子を高い位置から見下ろしつつ、確認していたラビスは、高めの声で笑いながら話しかけてきた。

それに私はただ、だんまりを続けていたが、心の中では葛藤していた。


(くっ やっぱりラビスちゃんは強いなあ···しかも私は、通常魔法しか使えんし、それに空に受けないし、どうしよう··· こういう時、エンちゃんならどうするんだろう··)


私は少しエンジェラの方を見た。するとエンジェラは、ラミアと笑いながら、戦い合っていた。

それを見た私は、少し俯いてからまた悩んだ。


(あーダメダメ。 ここは戦場なんだし、頼ったらダメだよね。 でも本当にどうしよ···)


「ねぇ。 何こんな時に考えてるわけ? それも私をほっときながら。 まぁいいわ。 もう アナタヲコロス から フォルマ 発動」


私の様子をずっとディメンションで、浮かびながら観察していたラビスだったが、いきなり冷気を私にさえ、感じさせるほどの声を出したと思ったら、私目掛け落ちながら、片手に剣を生成すると突っ込んできたのである。

私はそのいきなりのラビスの行動に、戸惑いただ言葉を出しながら、避けるしかなかった。


「うわぁ!」


そのまま、ラビスは私が元いた場所へと、爆音と砂煙を高く上げながら、落下したのである。

それを見た私は、少しある事を考えてしまった。


(まさか···今の衝撃で、瀕死になってたりとかしないかなあ··)


その思いに反し、ラビスは砂煙の中から姿を見せた。そして次の瞬間、私へと急速に接近すると、下から上へと声を上げながら、剣を振り上げたのである。


「シネェェエエ工!!」


「あっ······」


私はラビスの剣を、受け止めようと武器を構えたが、ラビスの力が強く少し呟く感じで言葉を発しながら、空へと飛ばされた。

そして飛ばされた私に、さらに追撃を仕掛けるべく、ラビスは空へと飛び、私の真上へと来たのである。

私はその時、ラビスへと懇願してしまったのである。


「ねぇ。 ラビスちゃん。お願い···もうこんなこと終わりにしよ? ね?」


「はぁ? 何言ってんのよ。チノン。 私達は殺し合いをしてるのよ。だからこそ、今ここでそんな弱い気持ちとともに、死になさい。」


そんな言葉を、ラビスはチノンへと少し怒りながら答えると、剣を高々とあげ、チノンへと振り落としたのである。

ラビスの剣が振り下ろされている数秒の間、チノンはラビスの顔を、凝視しながらある事を思っていたのである。


(私死ぬのかなあ···ラビスちゃんに殺されちゃうのかなあ··でもやっぱり強いや···でもなんでなんだろう。 なんでラビスちゃんは)「泣いてるんだろ」


ついその言葉が、心から漏れてしまい口から出てしまったその時、ラビスの剣が私の腹にあたり、私はそのまま下へと飛ばされたのである。

だが、その時私は少し感じたのである。ラビスの剣が軽くなったことに···。


「ガハッ」


私はそのまま、勢いよく地面へと飛ばされ、砂煙と地面が少し割れながら、私は言葉を出し、血を口から出すと地面に倒れてしまった。

それを遠くから見ていた、ヒロとエンジェラはお互い敵と戦いながら、私の安否を心配していた。


(チノン!!くそっ 助けたいけど、今は出来ないわよね···)


(チノンちゃん···くそっ!!)


2人がそんなことを思っていた時、ラビスが空から地上へと降りると、1度自分の剣で頭を2回ほど殴ってから、私の方へと歩きだした。

ラビスが近づいて来ているとき、私は自分しかいない、黒い空間にいた。


「あれ? ここはどこ? 私はもしかして死んじゃったの? まぁ無理もないか··あんな攻撃食らっちゃったんだから···」


私が口に出しながら、呟いていた時だった。

黒い空間の私の目線の先あたりに、白く、小さな女の子の形をした何かが、現れたのである。

私はそれに、驚き言葉を失っていた時だった。その女の子?が、私に対して、聞きなれた声で話しかけてきたのである。


「ねぇ。チノン。お願い。私を助けて··」


「え? ま、まさか···ら、ラビスなの?」


私はその声を聞いた瞬間、目を見開きながら、さらに驚きつつ焦りながら問いかけたのである。

するとその女の子は、無言で頷くと、黒い空間を見渡しながら、また喋りだしてきたのである。


「ここはね···私の今の心の中なの···私はね··本当はみんなを守りたいの···それにあなたのおかげで助けれる言葉が生まれたの···だから今なら、私を瀕死にさえすれば、私を助けれる···だからお願い···私を···助けて!!」


そのまま女の子は、その言葉を残し、黒い空間へと消えてしまった。

それを驚きながら見ていた私は、その女の子が消えた後に、軽く深呼吸すると、1度武器を置き、顔を自分の手で、2回ほど叩くと、その黒い空間で、大声を出しながらあることを、誓ったのである。


「うん! ラビスちゃん!! 私はあなたを絶対に助ける!!!」


そしてその言葉の直後、黒い空間ははれ、目の前には空、周りが戦いっている成果、爆音や、金属音でうるさい元の場所へと、戻った。

私はその時、もう何も感じてなかった、というより、あの訓練の時よりも研ぎ澄まされている、無心の状態になっていたのである。

そして私が、剣を杖とし、その場で立つと、床には少し血がたれ、服もボロボロ、腹あたりには、少し深い傷があったが、痛みも何も無かった。


そして私が立ったのを、だいぶ近くまで来ていたラビスは、少し遠くに離れてから、少し焦りつつ声を掛けてきたのである。


「へ、へぇー。まさかあの攻撃を受けても、まだ立ち上がれるとはなね〜。少しあなたのことを見くびっていたわ! チノン! でももうこれでと終わりよ!」


すると、ラビスは私に攻め寄ってきて、走ってきた勢いをのせ、自分の横あたりから私目掛け剣を振ってきたのである。


しかし次の瞬間、ラビスの剣は、ラビスの後方へと右腕と一緒に飛んだ。そしてラビスは赤い血が吹き出す腕を抑えながら、私から遠ざかったのである。

そして遠ざかり、ラビスは私を見ると、驚いた顔になった。

それは私が、自分の目の前で血がたれている刃を、斜めに構えていたからである。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ