60話 隠れた才能と····
設定資料3を更新しました。
あと今回はラック視点です。
周りのみんなも戦闘に入り、均衡しあってる者や、劣勢してる者もいる中、私達も均衡していた。
「結構しぶといわね! ささっと死になさいよ!」
私がそう話しながら、魔物達と戦っていた時だった。誰かが、私の背中に、軽めに背中をぶつけてきたと思ったら、私へと話しかけてきた。
「そうですね。たしかにしぶといです!」
私はその誰かが、一瞬で分かったため、問いかけた。
「ふふっイセス、ちゃんと生きてるようね。しっかりと戦えてるかしら?」
「ええ。おかげで。さてあなたの背中を守らせていただきますよ! ラックさん!!
はぁああああァァァ!!!」
そう言いながら、イセスは私の背中から、離れ目の前にいた魔物達へと、黄色の魔武器である双剣を手に、魔物へと攻めていった。
(イセスの暖かさが、背中に伝わってくるわね···ふふっ後で責任取って貰おうかしら。)
「さて魔物共こい!!!」
私が少し頬を染め頭の中で少し考えてから、魔物共に声をかけ、私も攻めに行こうと思った時だった。
ボカアアアァァァン!!
私の背後から、光と爆音が聞こえた。
流石にその音には、魔物達も止まり、私やイアやイーフィでさえ、その方向を向いた。
その方向を見ると、黒い煙が上へ上へと登って行き、その煙を魔物共が囲んでいた。
「イセス!!!!」
私はすぐ、その煙の中にイセスの気配を感じたため、すぐ名前を叫んだ。
すると、その煙の中から言葉が帰ってきて、煙の中から人とは及ばしき、腕が黒くなり、髪が逆立ち、目の色も黒から青へと変わった、イセス?が出てきたのである。
「大丈夫ですよ。ラックさん! 少し魔物共がウザかったため、本気で戦うことにしたんです!」
「ほ、本当にイセスくんですか? 姿が多少変わってるが···」
イセスの言葉に、イーフィが半信半疑な感じで、話しかけた。
私もイアもさすがの姿の変わりように、イーフィの言葉に、イセスを凝視するようになった。
すると、イセスは私達を見ると、笑いながら答えてきた。
「フフフフ まぁ無理も無いですよね。私も皆さんにこの姿を見せるのは初めてですから。まぁ俺は言葉下手なので、行動で示しますよ。だから見ててください! ラックさん!!」
「えっ!? う、うん··」
いきなりのイセスの言葉に、私は少し困惑しながら返した。そんな私達にイアはニヤケながら、見ていたが私はそれを、無視し続けた。
そしてイセスは、私の言葉に少し不安気味だったのか、無表情のまま黒くなった腕を、魔物目掛けて横に振った。
すると、魔物が焼け焦げて空へと飛ばされたのである。 それに私達は驚いたが、すぐにニヤケると、全員がイセスの強さの変わりように、恐怖を覚えて動きが、鈍くなった魔物達との戦いを再開するのであった。




