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英雄記  作者: ターコ
4章 悲しみの戦
53/170

53話 マメという男

どうも、ターコです。

今日までに、10話〜13話の半分ぐらいまで、修正しました。特に11話は大幅に修正しましたので、良ければご覧下さい。

では53話をどうぞ〜

私はマメが攻撃した瞬間、目を瞑ってしまった。そしてそんな目を瞑っていた時に、私の頭の中にマメとの思い出が、流れてきた。

これは私とマメとの初めての出会いである。


ー回想ー


これは入学式が終わり、剣士育成校舎の私達のクラスへと、シキとチノンと3人で横並びに並んで、向かっていた時である。

私達、3人はは仲良く話しながら、たくさんの人達が歩いている廊下を、他の人とは当たらないようにしながら、歩いていた。


「しかしどんな人がいるんかなあ〜楽しみだ〜」


「そうねえ〜ぜひシキよりもイケメンがいて欲しいわあ笑」


「私も楽しみ〜」


私の言葉に、シキは少し悲しめな表情にはなっていたが、その姿を見た私とチノンは微笑していた。

そして3人で仲良く手を繋ぎ歩いていた、その時だった。いきなり私の右横を誰かが、私に肩をぶつけながら、通り過ぎていたのである。 それに私は言葉を出しながら、驚きつつ、衝撃で私の左横にいたチノンへともたれる感じで、倒れてしまい、チノンは何とか踏ん張って倒れないまま、私を支えつつ、心配してくれた。


「うわぁ!」


「エンちゃん大丈夫!?」


「おい!お前女性にぶつかって置いて、謝りもないのか?あぁ!!?」


シキは私の姿を、片目でみつつも、その男性の左肩を掴むと、怒ってくれたのである。

私はそんなシキの姿に、ある事を思いつつも、しっかりと立ち直した。


「(か、カッコイイ!)チノンありがとう!心配して、支えてくれて、私はもう大丈夫よ!」


「良かったあ〜」


そんな私の言葉に、チノンはほっとした顔で、声をかけてきてくれた。そして私はそんなチノンに、無言の笑顔で返した。そして私はそのシキが止めてくれてる、ぶつかった人の所へいくと、声をかけた。


「あなたは大丈夫でしたか?」


「おいおい!エンジェラ!こいつはお前にぶつかったんだぜ?そんなやつに心配はいらんだろお?」


シキは私に対し、少し怒りめの口調で話しかけてきた。それに私は真顔で、シキへと返答した。


「まぁね。たしかにこの人はぶつかってきたわ。でもね?だからといって怒りすぎよ?周りの人も怖がってるじゃない!しっかりと中身だけじゃなくて、外もみなさい。」


私がそういうと、シキは周りを見渡した。そしたら他の生徒が、シキのことを少し震えながら見ていたのである。それを見たシキは、自分の顔を自分で殴ってから、私へと声をかけてきた。さすがのその状況にも、私もチノンも他の人でさえ、驚いてしまった。


「わりぃ少し頭に血が、登りすぎてた。少し冷やすわ。ありがとうなエンジェラ」


「どういたしまして!で、君は大丈夫?名前は?」


私はそんなシキのことを見つつ、ぶつかってさっきから無言でいる男の人へと声をかけた。そしたらその人は、少し立ち、私から少し遠ざかると、すぐ私の方を向き、土下座して謝ってきたのである。


「す、すいません!お、俺の不注意でぶつかってしまい、怖くて今まで謝れませんでした。許してください!」


いきなりの土下座に、その場にいた全員が驚いて、少し固まってしまった。そして少ししてから、私はすぐに微笑しながら笑いながら、許したのである。


「ふふっいきなりの土下座なんて、私はそこまで怒ってないわよ?だから頭を上げて?どこかの誰かさん?ふふっ」


「あ、は、はい!あ、俺の名前はマメです。本当に今回はすみませんでした。それでは俺もクラスへと向かわなきゃいけないんで!それでは!」


マメは自分の名前をいい、一礼してから、その人は去って行ってしまった。

そんな状況を見ていた、私は少しその場でいきなりの事に固まってしまっていたが、後ろからチノンが、話しかけてくれたおかげで、固まっていたのが、無くなったのを私は感じた。


「エンちゃん?大丈夫?まぁしかしあのマメくんだっけ?まるで台風だったねえ?笑

まぁ私達もそろそろクラスへ向かお?シキくんも向かおう?」


「ああ、そうだな!しかし本当に台風だな!」


シキは頭が冷めたのか、元気よく話しかけてきた。その2人に、私は少し笑ってから元気よく答えた。


「ふふふっ本当にそうねえ〜まぁたしかに時間もないし、行きましょう!」


そして私達はそのまま、歩きだした。

そしてそれから少ししてから、私達はクラスのドアの前へと着いた。そしたら色んな人同士が話し合っているのか、中からガヤガヤと声が聞こえた。私達はその声に、初めての人と会うことに緊張感を覚えてしまい、つばを3人とも呑み込んで、手に汗は滲み出ていた。

だが、そんな中私は掛け声を2人に掛け、2人共、頷いたため、ドアをかけることを決心した。


「い、いいわね?あけるわよ?」


そして私が、ドアをかけると中にいた人達が、こちらを一瞬向いた。それに私達も一瞬緊張で固まってしまったが、中にいた人達は1人を除いて、こちらからは視線を話した。

それに私達もため息をつきながら、安堵していた時である。目の前から、ある人が話しかけてきたのである。


「あ、あれ?さっきの人達ですか?」


そうその人は、さっきのマメである。

私はそれに驚きながら、答えた。


「あれ?さっきのマメくんじゃない!あなたもこのクラスだったのね!」


「あ、さっきの台風君だ!」


私に続いて、チノンはニヤケながら答えた。だが、シキだけはさっきのこともあり、黙っていたのである。

マメはそんなシキの事は、無視して私とチノンへと笑いながら、答えてきてくれた。


「あはは!そうみたいですね!あ、エンジェラさんでしたよね?俺はマメでいいですよ?あとチノンさん、台風君みたいなあだ名はやめてください·····!せめてマメでお願いします···」


「ええ、いいわよ!私の事はジェラでいいわよ!」


「えー!台風君って良いあだ名だと思うんだけどなあ!じゃあマメくんで!」


私はそんなマメに対し笑顔で返し、チノンは最初はムスッとした顔になったが、すぐ笑顔になり、返した。そんな私達達に、マメも笑顔になり、返してきた。


「うん。マメくんでお願いしたいかな!まぁこれからも宜しくね?ジェラとチノンさんとそして····」


「うん!宜しくマメくん!」


「宜しくね!マメ!ほらシキも」


マメがシキの方を、無言で見ていたため、私はそんなシキに返事するよう促した。そうすると、少し嫌そうな顔で、シキはマメへ声を出した。


「ああ。よ·ろ·し·く·な·!マ·メ·く·ん!」


「はい。宜しくです。シキくん」


マメはそんなシキに棒読みで返した。そしてシキとマメは笑いながら、そこで少し睨みあってしまった。

そんな状況を見ていた、私とチノンはため息をつきながら、見合わせた。

そしてそれから私とチノンとマメとシキはたまに、4人で話し合ったりしたり、行動したりしてどんどんと仲を深めたのである。


ー回想終了ー


今までのことを思い出しながら、私とチノンは目を瞑りながら、ある事を思っていた。


(あんなに仲良かったのに···今では本当に敵なのよね···本当にごめんねマメ··あなたになら今きられても構わないかもしれないわよね··)


(あんなマメくんが、敵なんて信じられないよ···でもエンちゃんを助けなきゃなのに···体が動かない···せっかく··せっかく··エンちゃんを守りたいがために、ラビスと戦おうって決めたのに···こんな時に動けないんじゃ··意味無いじゃん···)


そんなことを、チノンが思っていた時だった。マメが、私のだいぶ前まで来て、掛け声とともに、武器を下から上へと振ったのを感じたのである。


「アハハっ怯えて体が動かないんだ!本当はジェラってこんなにも弱いんだね!アハハハハハッ弱いなら·····シネ」


(ダメね···私の運命はここまでなのね··ごめんね··チノン···そしてシキ··私が死んでも泣かないでね···)


私が涙を浮かべながら、そう思っている時、チノンは怯えて体が動かないが、目を開けこちらを見た時、私が本当に危ないと知り、何とか体を動かそうと頑張っていた。


「エンちゃん!危ない!!!(くそっ!本当に私の体動いてよ!守るんでしょ?エンちゃんを守るんでしょ?助けるんでしょ?だからここにきたんでしょ?だから···)動いてよぉぉおおおおお!」


チノンがそう、空へと叫んだその時だった。私の目の前で、風が起こり、それと同時に、剣と剣がぶつかる音がしたのであった。




以上となります。

今週はあと1話投稿予定です。

ではまた次回ー

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