53話 マメという男
どうも、ターコです。
今日までに、10話〜13話の半分ぐらいまで、修正しました。特に11話は大幅に修正しましたので、良ければご覧下さい。
では53話をどうぞ〜
私はマメが攻撃した瞬間、目を瞑ってしまった。そしてそんな目を瞑っていた時に、私の頭の中にマメとの思い出が、流れてきた。
これは私とマメとの初めての出会いである。
ー回想ー
これは入学式が終わり、剣士育成校舎の私達のクラスへと、シキとチノンと3人で横並びに並んで、向かっていた時である。
私達、3人はは仲良く話しながら、たくさんの人達が歩いている廊下を、他の人とは当たらないようにしながら、歩いていた。
「しかしどんな人がいるんかなあ〜楽しみだ〜」
「そうねえ〜ぜひシキよりもイケメンがいて欲しいわあ笑」
「私も楽しみ〜」
私の言葉に、シキは少し悲しめな表情にはなっていたが、その姿を見た私とチノンは微笑していた。
そして3人で仲良く手を繋ぎ歩いていた、その時だった。いきなり私の右横を誰かが、私に肩をぶつけながら、通り過ぎていたのである。 それに私は言葉を出しながら、驚きつつ、衝撃で私の左横にいたチノンへともたれる感じで、倒れてしまい、チノンは何とか踏ん張って倒れないまま、私を支えつつ、心配してくれた。
「うわぁ!」
「エンちゃん大丈夫!?」
「おい!お前女性にぶつかって置いて、謝りもないのか?あぁ!!?」
シキは私の姿を、片目でみつつも、その男性の左肩を掴むと、怒ってくれたのである。
私はそんなシキの姿に、ある事を思いつつも、しっかりと立ち直した。
「(か、カッコイイ!)チノンありがとう!心配して、支えてくれて、私はもう大丈夫よ!」
「良かったあ〜」
そんな私の言葉に、チノンはほっとした顔で、声をかけてきてくれた。そして私はそんなチノンに、無言の笑顔で返した。そして私はそのシキが止めてくれてる、ぶつかった人の所へいくと、声をかけた。
「あなたは大丈夫でしたか?」
「おいおい!エンジェラ!こいつはお前にぶつかったんだぜ?そんなやつに心配はいらんだろお?」
シキは私に対し、少し怒りめの口調で話しかけてきた。それに私は真顔で、シキへと返答した。
「まぁね。たしかにこの人はぶつかってきたわ。でもね?だからといって怒りすぎよ?周りの人も怖がってるじゃない!しっかりと中身だけじゃなくて、外もみなさい。」
私がそういうと、シキは周りを見渡した。そしたら他の生徒が、シキのことを少し震えながら見ていたのである。それを見たシキは、自分の顔を自分で殴ってから、私へと声をかけてきた。さすがのその状況にも、私もチノンも他の人でさえ、驚いてしまった。
「わりぃ少し頭に血が、登りすぎてた。少し冷やすわ。ありがとうなエンジェラ」
「どういたしまして!で、君は大丈夫?名前は?」
私はそんなシキのことを見つつ、ぶつかってさっきから無言でいる男の人へと声をかけた。そしたらその人は、少し立ち、私から少し遠ざかると、すぐ私の方を向き、土下座して謝ってきたのである。
「す、すいません!お、俺の不注意でぶつかってしまい、怖くて今まで謝れませんでした。許してください!」
いきなりの土下座に、その場にいた全員が驚いて、少し固まってしまった。そして少ししてから、私はすぐに微笑しながら笑いながら、許したのである。
「ふふっいきなりの土下座なんて、私はそこまで怒ってないわよ?だから頭を上げて?どこかの誰かさん?ふふっ」
「あ、は、はい!あ、俺の名前はマメです。本当に今回はすみませんでした。それでは俺もクラスへと向かわなきゃいけないんで!それでは!」
マメは自分の名前をいい、一礼してから、その人は去って行ってしまった。
そんな状況を見ていた、私は少しその場でいきなりの事に固まってしまっていたが、後ろからチノンが、話しかけてくれたおかげで、固まっていたのが、無くなったのを私は感じた。
「エンちゃん?大丈夫?まぁしかしあのマメくんだっけ?まるで台風だったねえ?笑
まぁ私達もそろそろクラスへ向かお?シキくんも向かおう?」
「ああ、そうだな!しかし本当に台風だな!」
シキは頭が冷めたのか、元気よく話しかけてきた。その2人に、私は少し笑ってから元気よく答えた。
「ふふふっ本当にそうねえ〜まぁたしかに時間もないし、行きましょう!」
そして私達はそのまま、歩きだした。
そしてそれから少ししてから、私達はクラスのドアの前へと着いた。そしたら色んな人同士が話し合っているのか、中からガヤガヤと声が聞こえた。私達はその声に、初めての人と会うことに緊張感を覚えてしまい、つばを3人とも呑み込んで、手に汗は滲み出ていた。
だが、そんな中私は掛け声を2人に掛け、2人共、頷いたため、ドアをかけることを決心した。
「い、いいわね?あけるわよ?」
そして私が、ドアをかけると中にいた人達が、こちらを一瞬向いた。それに私達も一瞬緊張で固まってしまったが、中にいた人達は1人を除いて、こちらからは視線を話した。
それに私達もため息をつきながら、安堵していた時である。目の前から、ある人が話しかけてきたのである。
「あ、あれ?さっきの人達ですか?」
そうその人は、さっきのマメである。
私はそれに驚きながら、答えた。
「あれ?さっきのマメくんじゃない!あなたもこのクラスだったのね!」
「あ、さっきの台風君だ!」
私に続いて、チノンはニヤケながら答えた。だが、シキだけはさっきのこともあり、黙っていたのである。
マメはそんなシキの事は、無視して私とチノンへと笑いながら、答えてきてくれた。
「あはは!そうみたいですね!あ、エンジェラさんでしたよね?俺はマメでいいですよ?あとチノンさん、台風君みたいなあだ名はやめてください·····!せめてマメでお願いします···」
「ええ、いいわよ!私の事はジェラでいいわよ!」
「えー!台風君って良いあだ名だと思うんだけどなあ!じゃあマメくんで!」
私はそんなマメに対し笑顔で返し、チノンは最初はムスッとした顔になったが、すぐ笑顔になり、返した。そんな私達達に、マメも笑顔になり、返してきた。
「うん。マメくんでお願いしたいかな!まぁこれからも宜しくね?ジェラとチノンさんとそして····」
「うん!宜しくマメくん!」
「宜しくね!マメ!ほらシキも」
マメがシキの方を、無言で見ていたため、私はそんなシキに返事するよう促した。そうすると、少し嫌そうな顔で、シキはマメへ声を出した。
「ああ。よ·ろ·し·く·な·!マ·メ·く·ん!」
「はい。宜しくです。シキくん」
マメはそんなシキに棒読みで返した。そしてシキとマメは笑いながら、そこで少し睨みあってしまった。
そんな状況を見ていた、私とチノンはため息をつきながら、見合わせた。
そしてそれから私とチノンとマメとシキはたまに、4人で話し合ったりしたり、行動したりしてどんどんと仲を深めたのである。
ー回想終了ー
今までのことを思い出しながら、私とチノンは目を瞑りながら、ある事を思っていた。
(あんなに仲良かったのに···今では本当に敵なのよね···本当にごめんねマメ··あなたになら今きられても構わないかもしれないわよね··)
(あんなマメくんが、敵なんて信じられないよ···でもエンちゃんを助けなきゃなのに···体が動かない···せっかく··せっかく··エンちゃんを守りたいがために、ラビスと戦おうって決めたのに···こんな時に動けないんじゃ··意味無いじゃん···)
そんなことを、チノンが思っていた時だった。マメが、私のだいぶ前まで来て、掛け声とともに、武器を下から上へと振ったのを感じたのである。
「アハハっ怯えて体が動かないんだ!本当はジェラってこんなにも弱いんだね!アハハハハハッ弱いなら·····シネ」
(ダメね···私の運命はここまでなのね··ごめんね··チノン···そしてシキ··私が死んでも泣かないでね···)
私が涙を浮かべながら、そう思っている時、チノンは怯えて体が動かないが、目を開けこちらを見た時、私が本当に危ないと知り、何とか体を動かそうと頑張っていた。
「エンちゃん!危ない!!!(くそっ!本当に私の体動いてよ!守るんでしょ?エンちゃんを守るんでしょ?助けるんでしょ?だからここにきたんでしょ?だから···)動いてよぉぉおおおおお!」
チノンがそう、空へと叫んだその時だった。私の目の前で、風が起こり、それと同時に、剣と剣がぶつかる音がしたのであった。
以上となります。
今週はあと1話投稿予定です。
ではまた次回ー




