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英雄記  作者: ターコ
3章 準備と始動
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49話 謎の人

今回はシキ視点となります。

走っていた俺はある部屋の前についた。しかし走ったため、疲れたので少しドアの横の壁に寄りかかった。そして俺は寄りかかった状態のまま、息切れしつつも、その部屋の中にいるはずのセレンへと呼びかけた。


「はぁ···はぁ···セレンいるのかあ?いたら返事してくれえ」


しかし中からは返事はなかった。


(あれ?セレンここにいないのか?でもさっき確かにこの部屋にいたはずなんだが···まぁ部屋の中確かめれば分かるか)


俺はそう思いながら、茶色のドアについてる、黒色のドアノブに手をかけ、ドアを開けた。そして中を確認したが、誰もいなかったが、その時違和感を覚えた。


「あれ?いないのか··(でも何かがおかしい。部屋なら何かしらの物が置かれてるはずなのに、何も無い。まるで誰かが片付けたかのように···)まぁいないんなら、探すか」


俺はそのまま部屋には入らず、ドアを閉めその部屋の周辺を歩きながら、探した。そしてその部屋から少し遠ざかった。


「セレンいないかあー?」


「ん?ああシキくんじゃない?どうしたの?」


俺がセレンと呼びながら、探していると目の前から、白い長髪で赤い目の女性が現れた。俺はその人に話しかけられた瞬間、いきなりのことに少し下がり、腕を前に構えまるで格闘技する前の態勢をとった。そんな俺の状態に、その女性は少し上を向くと、何かに気づいた感じになり、苦笑いしながら俺に話しかけてきた。


「あ、ああ〜ごめんね〜話すのは初めてだよね!アハハっ 私の名前はイーフィで、幹部の中じゃ一応3階位にはいるけど、イアさんとラックさんには劣っちゃうかなあ。アハハっ」


その女性は話し終わると、俺に詰め寄って来て、理由を聞いてきた。


「それで?貴方はなぜこんな場所にいるのかしら?私になんか用事というわけじゃなさそうだけど」


「あ、ああすんません!いきなりの事にびっくりしてました。実は俺の友達というか、まぁ仲間というか、セレンという子を探してて···」


俺は少しオドオドしながら、話してしまった。それにイーフィは、口に手をやりながら微笑すると、俺に話しかけてきた。


「ふふっなるほどね〜んー知らない子がいたら私もすぐ分かるし、多分ここまでは来てはないけれど、何なら私も探すの手伝おうかあ?」


「え?いいんですか!?」


イーフィのいきなりの提案に、俺は驚きながら答えた。それにイーフィは俺の顔見ながら、返した。


「ええ!いいわよ!いつもやることはだいたい終わらせてるし、一応3階位だから感知能力使えばわかるかもしれないからね」


「本当に手伝ってくれるのなら、心強いです!ありがとうございます!」


俺はイーフィに攻めよりつつ、少し笑顔になり答えながら、頭を下げた。それにイーフィは笑いながら、聞いてきた。


「あなたって本当に面白いわよね!ふふっ

さてそれで候補とかはあるのかしら?」


「候補ですか···」


その時、俺の頭にはさっきの部屋が浮かんだ。そして俺は顎に手をやり、考えこんでしまった。


(でもあの部屋には確かにいなかった。でも怪しかったのはあの部屋しなかったし···)


「おーい!シキくーん?どうしたのおお?」


その時、俺はイーフィの顔が、間近まで迫っていたことに気づき、少し後に下がると、赤面しながらまたオドオドしながら答えた。


「しゅ、少しか、考え事してました。あ、怪しい場所がひ、ひとつあ、あります。」


「ふふっ赤面してるし、本当に貴方って面白い男性ね〜まぁならその怪しい場所に案内してもらおうかなあ!ふふっ」


(なんか遊ばれてる気がする)「あ、はい···」


イーフィは俺の状態に、笑いながら答えた。それに俺は落ち込みながら、返事をした。

そして俺はイーフィさんを案内しながら、またさっきの部屋まで歩き続けた。そんな時、俺は気になったことについて聞いた。


「そういえばイーフィさん、いつも幹部の人達は何をしているんですか?」


「んーそうねえ〜人によって違うのだけど、鍛錬したり、趣味をしたり様々かなあ〜私は花を観るのが好きだから、クレアーレとかを多用したりして、花を咲かして飾ったり物とかを、花で覆ったりしてるわ!シキくんは趣味とかはないのお?」


イーフィは笑顔で、俺に話しかけてきた。俺は前を向いたまま、少し照れながら答えた。


「趣味ですかあ…んー強いて言うのであれば、料理したり、物を作ったりですかね···(いつかエンジェラのために···)」


「(ハッハーン。多分好きな人がいるのかなこの人は)いい趣味じゃない!」


イーフィは少しニヤケながら答えた。

そして俺とイーフィが話していると、その部屋へとついた。そして俺は立ち止まると、その部屋を指さしながら答えた。


「ここです!ここから1度だけ、そのセレンの声が聞こえたんですけど、中には何もなくて··」


俺がそう話していると、イーフィはさっきまでの陽気な顔から、冷徹な顔へと変わり、部屋に向けて、冷たい声で話した。


「シキくん。ここは元々は部屋事態が何も無いわ。だから、多分誰かが造ったのね。でも中は確かに物がないわ。でもそれはカモフラージュ··ね?そうでしょ?誰かさん」


「あらら。バレちゃいましたか···キレイに隠れていたつもりでしたんですけどね。さすがの幹部とでもいいますか。」


そしたら部屋の俺とイーフィの目の前にある、石の壁から謎のフードを被った人が現れた。俺はその謎の人から感じる、雰囲気がやばいと思ったため、無言でイーフィの背後へと下がった。そうするとイーフィが、声を出した。


「シキくん良い判断よ。それであなたは何者?敵?それとも味方?」


「ふふふっその質問には答えられませんねえ〜まぁ今は争う気や、ここを荒らす気はないから、安心していいよ?ギルドの飼い犬達!いやそれとも名前で呼べばいいかしら?イーフィーちゃん!アハハっ」


その謎の人は笑いながら、答えた。それにイーフィはイライラしているのを、後ろにいた俺は感じた。そして俺はその謎の人に向け、声をかけた。


「おい!何者か知らないけど、1つ聞きたいことがある!セレンというやつを知らないか?」


「ああ、セレンね〜知ってるわよおお!ふふっ」


そしてその謎の人は俺を見ると、フードの中で、顔をニヤケさせてから、喋りながらフードを取った。そのフードの中を見た俺は、驚きに一時的に言葉が出なかったのであった。



以上となります。明日は投稿しません。そして今回髪の長さが出ましたが、設定資料集に書き忘れていました···すみません。暇な時にでも追加しておきます。ではまた次回〜

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