47話 理由
昨日は描けずすみません。時間が無く昨日は描けませんでした。では47話どうぞ。
私は煙が晴れたと同時に、手をグーにして、上へと掲げた。それと同時に周りから大きな歓声が聞こえた。だが、私は上へと腕を上げたまま、リビーの横あたりに倒れてしまった。立つことさえできないほど、二人とも力尽きてしまったからである。リビーはそんな倒れた私のを見ると、少し笑いながら声をかけてきた。
「ふふっあなたも限界のようね。まぁそんな私も限界なんだけど、ところであなたに聞き忘れていたことがあるわね··」
「へ?」
リビーのいきなりの問いかけに、私は腑抜けた声で返事してしまった。
私の返事がリビーに笑われてしまったため、私は少しムスッとした顔をした。そして少ししてからリビーは質問を投げかけてきた。
「さて質問なんだけど、私のラミアと戦う理由は、弟子だったからのと、仲間だったからの二つで、戻したいと思ったからなんだ。でも貴方のラミアと戦う理由は、考えても思いつかないんだけど、それを教えてくれないかしら?」
そのリビーの問いかけに、私は少しムスッとした顔から、真剣な表情へと変わった。そして空に手をかざしながら、語るような口調で答えた。
「これは誰にも言ってなかった事なんですけどね、実は初めて学校の授業でラミアさんの戦う姿を見た時、あの時は絶対ラミアさんも本気ではなかったと思うけれど、初めて憧れを覚えたのよ。だから私達の先生なのもあるけれど、憧れだから彼女、いえラミアを越えたいため、闇落ちなんかから早く戻してあげたいのよ。」
「エンジェラ···(私はまだあまかったのかな···) 」
私の言葉に、リビーはある事を思いながら、私にかける言葉が見つからなかった。そんな時だった。私とリビーの頭の方向から、歩く音と拍手が近づいてくるのを感じた。だが、音は聞こえるが、疲れのせいか二人とも、体が一切動かなかった。そして拍手の音が止まると、近づいてくる人が声を発した。
「ふむふむ!良き理由じゃないかエンジェラ。そして二人とも良い戦いであったぞ!」
「アピス様!?すみません。今は起きれないのでこの態勢でお許しを···」
そう近づいて来ていたのはアピスだったのである。それに気づいたリビーは態勢が変えれなかったため、そのままで謝った。
私はある事を思いながら、無言でいた。
(ヤバアアアイ聞かれてたあああ!!!ああ恥ずかしいいいい)
「ん?エンジェラどうしたんだ?」
「いえ!なんでもありません!!」
アピスの問いかけに、私は恥ずかしさを隠すために、大声で返した。
その私の返しに、アピスはニヤリとなると、口に手を添えながら答えた。
「ああ〜そういえば聞かれたら恥ずかしいことだったよねええ!ぷぷっ」
「ぎくっ!」
アピスの言葉に、私は体をビクンっと一瞬震わせた。そして私はムスッとした顔になった。それにリビーとアピスは笑った。
そんなアピスが笑っている時、アピスの後から声が聞こえた。
「アピス様そろそろ」
「ああ。そうだねシャケ。レクティオ」
そうアピスの後にいたのはシャケだった。そしてアピスはある魔法を、私とリビーにかけた。そうすると私とリビーの傷は、まるで今まで無かったぐらいまでに治って、なおかつ体力も復活したのである。私は驚きながらも、アピスへ向け座り礼をいった。
「(これも魔法なのか!?)ありがとうございます。アピスさん」
「アピス様ありがとうございます!」
リビーも礼を言うと、アピスは頷くと、私とリビーに背中を向け、大声で観客席に向けて問いかけた。
「さてもう見ても分かるだろうが、今回の決闘はエンジェラの勝ちとして、ラミアとの戦闘担当はエンジェラとする。全員良いな?」
「はい!」
全員が返事をした。そしてアピスは続けた。
「さて今から呼ぶ名前のやつは、私の部屋まで移動せよ。
イア、ラック、チノン、エンジェラ、リビー、シャケ以上とする。」
「え?私もですか?アピス様」
アピスの言葉に、リビーは問い返した。それにアピスは背中を向けたまま、答えた。
「ああ。そうだ。では私は先にゆくぞ。」
その言葉と同時に、アピスはその場から姿を消し、それと同時に結界も消えた。
結界が消えたと同時に、シャケもその場から姿を消し、そのかわりにイアがリビーの元へ、シキとチノンがエンジェラの元へと現れた。
「あ、シキとチノン来てくれたのね。」
「ああ、上で見てたからな。でもよく勝てたなエンジェラ!さすがのエンジェラだな。」
「本当にすごいよ!エンちゃん!お疲れ様本当に!」
私が声をかけると、シキとチノンは私の肩を叩き、笑顔で答えてくれた。だがそこに1人姿が見えなかっため、私はその1人について聞いた。
「そういえばセレンは?」
「あ、ああ決闘始まる時にはいたんだけどなあ···チノンなんかしってるか?」
「ううん。私も分からないよおお。いつの間にかいなくなってたんだもん!」
その二人の言葉に、嘘は見えなかった。そして私は私は顎に手をやり、考えた。
(まさか··ね。)
私の脳裏に、ある予想が過ぎった時だった。横からいきなり笑い声と呆れた声が聞こえたのである。
「アハハハハハ。その通りだ!リビー!」
「はぁー···やはりあなたでしたか、イアさん」
そうリビーは自分の弱点をイアが教えてたのかを、イアに聞いていたのである。そしてイアもそれを認め、それにリビーは兄れたのである。
私はそんなイアをじっと見ていた。それに気づいたのか、イアは私の方を向き、笑顔で声をかけてくれた。
「ん?どうしたんだい?エンジェラちゃん」
「あ、いえ。あの時は教えてくれてありがとうございました!」
私が礼を言うと、イアは少し微笑みながら、親指を上に立て、それを真っ直ぐに出さしながら、答えた。
「私はヒントを教えた迄さ。だから答えを教えたわけじゃない!だからエンジェラ。あなたは強いよ!自信持ちな!」
「イアさん···!」
私とイアが少し見つめていると、リビーが割って入ってきた。
「ゴホン!さてアピス様を待たせるとあれだし、エンジェラちゃん、イアさん、チノンちゃん行こう!」
「まぁそうだね。ゆこうか!」
「はい!あ、シキはどうしてるの?」
「あ、はい!あ、そうだねえ〜部屋で待ってるう?」
リビーの問いかけに、イアと私とチノンは返事をした。そして私とチノンはシキへと聞いた。そうするとシキは少し考えてから、答えてきた。
「俺は少しセレンを探してみるよ!ほなまたな!」
「分かった!気をつけてね··」
「うん!いてらっしゃ〜い」
そうして私とチノンは返事をしながら、シキと別れを告げ、アピスの部屋へとイア達と向かうのであった。
以上となります。
ではまた次回〜




