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英雄記  作者: ターコ
3章 準備と始動
47/170

47話 理由

昨日は描けずすみません。時間が無く昨日は描けませんでした。では47話どうぞ。


私は煙が晴れたと同時に、手をグーにして、上へと掲げた。それと同時に周りから大きな歓声が聞こえた。だが、私は上へと腕を上げたまま、リビーの横あたりに倒れてしまった。立つことさえできないほど、二人とも力尽きてしまったからである。リビーはそんな倒れた私のを見ると、少し笑いながら声をかけてきた。


「ふふっあなたも限界のようね。まぁそんな私も限界なんだけど、ところであなたに聞き忘れていたことがあるわね··」


「へ?」


リビーのいきなりの問いかけに、私は腑抜けた声で返事してしまった。

私の返事がリビーに笑われてしまったため、私は少しムスッとした顔をした。そして少ししてからリビーは質問を投げかけてきた。


「さて質問なんだけど、私のラミアと戦う理由は、弟子だったからのと、仲間だったからの二つで、戻したいと思ったからなんだ。でも貴方のラミアと戦う理由は、考えても思いつかないんだけど、それを教えてくれないかしら?」


そのリビーの問いかけに、私は少しムスッとした顔から、真剣な表情へと変わった。そして空に手をかざしながら、語るような口調で答えた。


「これは誰にも言ってなかった事なんですけどね、実は初めて学校の授業でラミアさんの戦う姿を見た時、あの時は絶対ラミアさんも本気ではなかったと思うけれど、初めて憧れを覚えたのよ。だから私達の先生なのもあるけれど、憧れだから彼女、いえラミアを越えたいため、闇落ちなんかから早く戻してあげたいのよ。」


「エンジェラ···(私はまだあまかったのかな···) 」


私の言葉に、リビーはある事を思いながら、私にかける言葉が見つからなかった。そんな時だった。私とリビーの頭の方向から、歩く音と拍手が近づいてくるのを感じた。だが、音は聞こえるが、疲れのせいか二人とも、体が一切動かなかった。そして拍手の音が止まると、近づいてくる人が声を発した。


「ふむふむ!良き理由じゃないかエンジェラ。そして二人とも良い戦いであったぞ!」


「アピス様!?すみません。今は起きれないのでこの態勢でお許しを···」


そう近づいて来ていたのはアピスだったのである。それに気づいたリビーは態勢が変えれなかったため、そのままで謝った。

私はある事を思いながら、無言でいた。


(ヤバアアアイ聞かれてたあああ!!!ああ恥ずかしいいいい)


「ん?エンジェラどうしたんだ?」


「いえ!なんでもありません!!」


アピスの問いかけに、私は恥ずかしさを隠すために、大声で返した。

その私の返しに、アピスはニヤリとなると、口に手を添えながら答えた。


「ああ〜そういえば聞かれたら恥ずかしいことだったよねええ!ぷぷっ」


「ぎくっ!」


アピスの言葉に、私は体をビクンっと一瞬震わせた。そして私はムスッとした顔になった。それにリビーとアピスは笑った。

そんなアピスが笑っている時、アピスの後から声が聞こえた。


「アピス様そろそろ」


「ああ。そうだねシャケ。レクティオ」


そうアピスの後にいたのはシャケだった。そしてアピスはある魔法を、私とリビーにかけた。そうすると私とリビーの傷は、まるで今まで無かったぐらいまでに治って、なおかつ体力も復活したのである。私は驚きながらも、アピスへ向け座り礼をいった。


「(これも魔法なのか!?)ありがとうございます。アピスさん」


「アピス様ありがとうございます!」


リビーも礼を言うと、アピスは頷くと、私とリビーに背中を向け、大声で観客席に向けて問いかけた。


「さてもう見ても分かるだろうが、今回の決闘はエンジェラの勝ちとして、ラミアとの戦闘担当はエンジェラとする。全員良いな?」


「はい!」


全員が返事をした。そしてアピスは続けた。


「さて今から呼ぶ名前のやつは、私の部屋まで移動せよ。

イア、ラック、チノン、エンジェラ、リビー、シャケ以上とする。」


「え?私もですか?アピス様」


アピスの言葉に、リビーは問い返した。それにアピスは背中を向けたまま、答えた。


「ああ。そうだ。では私は先にゆくぞ。」


その言葉と同時に、アピスはその場から姿を消し、それと同時に結界も消えた。

結界が消えたと同時に、シャケもその場から姿を消し、そのかわりにイアがリビーの元へ、シキとチノンがエンジェラの元へと現れた。


「あ、シキとチノン来てくれたのね。」


「ああ、上で見てたからな。でもよく勝てたなエンジェラ!さすがのエンジェラだな。」


「本当にすごいよ!エンちゃん!お疲れ様本当に!」


私が声をかけると、シキとチノンは私の肩を叩き、笑顔で答えてくれた。だがそこに1人姿が見えなかっため、私はその1人について聞いた。


「そういえばセレンは?」


「あ、ああ決闘始まる時にはいたんだけどなあ···チノンなんかしってるか?」


「ううん。私も分からないよおお。いつの間にかいなくなってたんだもん!」


その二人の言葉に、嘘は見えなかった。そして私は私は顎に手をやり、考えた。


(まさか··ね。)


私の脳裏に、ある予想が過ぎった時だった。横からいきなり笑い声と呆れた声が聞こえたのである。


「アハハハハハ。その通りだ!リビー!」


「はぁー···やはりあなたでしたか、イアさん」


そうリビーは自分の弱点をイアが教えてたのかを、イアに聞いていたのである。そしてイアもそれを認め、それにリビーは兄れたのである。

私はそんなイアをじっと見ていた。それに気づいたのか、イアは私の方を向き、笑顔で声をかけてくれた。


「ん?どうしたんだい?エンジェラちゃん」


「あ、いえ。あの時は教えてくれてありがとうございました!」


私が礼を言うと、イアは少し微笑みながら、親指を上に立て、それを真っ直ぐに出さしながら、答えた。


「私はヒントを教えた迄さ。だから答えを教えたわけじゃない!だからエンジェラ。あなたは強いよ!自信持ちな!」


「イアさん···!」


私とイアが少し見つめていると、リビーが割って入ってきた。


「ゴホン!さてアピス様を待たせるとあれだし、エンジェラちゃん、イアさん、チノンちゃん行こう!」


「まぁそうだね。ゆこうか!」


「はい!あ、シキはどうしてるの?」


「あ、はい!あ、そうだねえ〜部屋で待ってるう?」


リビーの問いかけに、イアと私とチノンは返事をした。そして私とチノンはシキへと聞いた。そうするとシキは少し考えてから、答えてきた。


「俺は少しセレンを探してみるよ!ほなまたな!」


「分かった!気をつけてね··」


「うん!いてらっしゃ〜い」


そうして私とチノンは返事をしながら、シキと別れを告げ、アピスの部屋へとイア達と向かうのであった。



以上となります。

ではまた次回〜

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