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英雄記  作者: ターコ
3章 準備と始動
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46話 決着

そうして私の剣とリビーの双剣は甲高い音と火花を出して、ぶつかった。そして私とリビーはぶつかった状態から、利き足を前に出し押し合った。そんな時リビーが私に話しかけてきた。


「そろそろ諦めたらどうかしら?エンジェラ!」


「あらそれはこちらのフレーズですよ!リビーさん」


私はそう言い返しながら、お互いそのまま体を前に出し、押し合った。そんな状況を見ていたアピス達はまた話し合っていた。


「んー試合が動いたり、動かなかったりしてるわねえ。イアさっきいっていたリビーの弱点を、エンジェラは付けてるのかしら?」


「そうねえ…狙える態勢ではあるけれど、厳しくもあるわね。だけどこの試合多分あとすこししたら、動くわよ」


イアはずっと腕組みしながら、壁に寄りかかった状態で話した。シャケはそんなイアの方向をまみてから質問した。


「イア、試合が動くとは?」


「まぁ見てれば分かるわよシャケ」


アピスとシャケがそのイアの言葉に、気になりつつも私達の方を見ようとした時だった。横の観客席から歓声が起きたのである。イアはそれに少し鼻で笑い、シャケとアピスは私の方を見ると、おおーっと声を出した。

それはなぜかというと、アピス達が話し合っていた瞬間、私は剣に添えていた片方の手を解き、リビーの腹へと手を伸ばし、グーで強引に殴りにいったのである。簡単には入らないと思っていた私だが、なぜか入ってリビーはその衝撃で、後ろへと下がったのである。


(え?嘘!起死回生の1打だったのに、こんなに簡単に···ハッ!)


私はその時、イアに言われたことを思い出していた。


ー回想ー


「エンジェラ。リビーには唯一弱点がある。それは戦い方を見ていればわかる。」


ー回想終了ー


(なるほど!ありがとうございます。イアさん)


私はそう思いながら、少し笑顔になると、武器を片手で構え直し腹を抑える、リビーへと走り出した。そんな私の様子を、見ていたイアもあることを思っていた。


(やっと気づいたか、エンジェラ。だがまだ油断はできんぞ)


イアがそう思っていた時、リビーは腹を抑えながら、向かってくる私へと武器を構えた。片方の剣は腹を抑えるため、床へと落としてしまい床が溶けて、完全に拾えない状態になってしまっていた。そして私へと睨みながらある事を思っていた。


(クソォー良くもやってくれたわね···片方は落としちゃったけど、私の覚悟はまだまだよ!)


そして私がリビーへと目前へと迫った時だった。リビーは腹に添えていた手を、片方の手で持っていた剣に添え、縦に振った。私はそれに膨大な殺気が込まれてるのを感じ、横へと避けた。そしてリビーが剣を振ったのと同時に、赤い斬撃が飛んだ。その斬撃は観客席まで届いたが、観客席の前には、アピスによる結界が貼られてたため、それにより観客は無事だった。私はそれに少し一安心するとともに、息を吐き出し気を引き締めた。その私の様子を見ていた、リビーは私に話しかけた。


「ねえエンジェラ。正直あなたも限界でしょう?だから最後に超大技とかは出せないけど、あなたの一撃を見せてちょうだい。私はそれに最後の一撃で、それを迎え撃つわ。」


私はそれに反論することはできなかった。正直先程のぶつかり合いでさえ、もう負けそうなのを無理していたほど、私の体力も底をつき始めていたからだ。しかしリビーも限界だと、提案で思った私はのることにした。


「そうですね···では私の最後の力であなたを倒します。リビーさん!」


「ええ!来てみなさい!」


私はそれを言うと、リビーからかなり一度遠ざかると、剣の先をリビーへと向け重心を低くした態勢になった。そしてリビーはまた剣を両手で持つと、私の方へとその矛先を向けた。

その場にいた誰もが私たちの状況に、息を飲んだ。そして風が少し出た時、私はブツブツとある事を唱えた。


{足には風を、手には力をお纏いください。コンフォータス}


私がそう唱えると、私の体は少し風に包まれた。リビーは構えながらそ私の様子ををただ、無心で見ていた。

そして私はリビーへと大声で声をかけると、風で少し纏われていた足で、床を思いっきり蹴り、リビーへと向かった。


「いきますよ!リビーさん!!」


私が走ったあとは風が渦を巻いていた。そして私はリビーの目前までくると、剣を横へと構え、技名を出した。


「翔け!式斬!」


「砕け!無斬!」


リビーも技名を出すと、私へ向かい剣をふりおろした。私は剣を横上斜めと向け、振った。

私達がぶつかり合った瞬間、床に少し残っていた砂が煙に変わり、私達を覆うと、その煙の中から会場全体に、バキンっと片方の剣が折れる音と、どちらかが倒れる音がした。

その場にいた、誰もが二人の安否と、どちらが勝ったのかの、高揚感に襲われた。そして少しずつ煙は晴れていった。


「煙が晴れてゆくぞ!」


アピスがそう発言したと同時に、私達の姿が少しずつ現れて、そこに1人立っている姿と1人寝ている姿がそこに現れた。それに歓喜するもの、感動するもの、多数がいた。そしてシキ達は立つと、その立っている人の名を呼んだ。


「エンジェラ!」


「エンちゃん!!」


そう私はリビーとの苦闘に、勝利を収めたのであった。



今回は以上となります。

アドバイスとかあれば是非ください.ではまた次回〜

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