45話 決闘
アピスの始めの声を待つ前に、リビーは持ち手が何か書かれた布みたいなもので巻かれていて、銀色の双剣を前に構えた。それを見た私は、セラフィから貰った短剣は腰に入れておいて、他に持ってきていた短剣を1本、リビーとは逆方向に持つような感じで構えた。
私は構えながら、リビーを見つつある事を思った。
(やはり隙がない···始まったら少し横からいくしかないわね)
(へぇーいうだけのことはあるわね。隙がなさそう。始まったらどう来るのかよめないわね。)
リビーも私を見ながら、思っていた。そして私とリビーが睨み合う中、決闘場の一番高い所にいるアピスからついに合図が出た。
「では両者準備良しとみなす。では始め!」
始めという言葉が聞こえた瞬間、私は地面がえぐれるほどの力で、床を蹴るとかなりのスピードで、リビーへと迫った。それを見た、リビーは私の位置を確認していた。
(早いわね。でも多分 左から!)
リビーの予測通り、私は左から剣をスピードの勢いを付け、下から上にかけて振った。しかし私の剣はリビーの双剣に、スピードを殺され完全に止められた。
(くそっ予測されたかでも、このまま押し切る!)
私は火花を散らせながら、力でリビー双剣を振り払おうとした。しかしさすがのリビーはビクともしなかった。剣を力でぶつけ合ってる中、リビーが話しかけてきた。
「力任せかな?エンジェラちゃん!私はそんなにひ弱じゃないわよ?」
「私がそんな簡単な考えで動いてると思いますか?ふふっ」
私は余裕な顔で返した。それにリビーは少し嫌そうな顔をしながら、リビーは双剣で私の剣を振り払おうとさらに力を込めた。
私はその時に、力をわざと弱め双剣から自分の剣を離すと、後ろへと下がった。
それに幹部達は少しおおーっと歓声が起きた。
私が下がったその時、シキ達はというとシキとチノンで話し合っていた。
「珍しいな。エンジェラが最初から向かっていくなんて。やはりそれだけの強さだということか」
「そうだねえ〜さすがのエンちゃんでも厳しそう。」
シキ達が分析しながら見ている中、私は下がった所で、リビーが来るのを待っていた。
その私の様子を見ていた、一番高い所にいる、イアとアピスとシャケもまた話していた。
「アピス様どう観ます?この戦い」
「んーそうねえ~結構良さげな試合だとは思うかしらね。イアはどう思うかしら?」
アピスに聞かれたイアは手を組みながら、答えた。
「多分エンジェラはリビーの弱点に微かに気づいてはいるかもしれないが、そこを狙えないでいるから、まだ分からんな。」
「ふむ。まぁ見ていきましょう。」
アピスはそれを聞くと、私達をまた目を細めながら見た。そして一方リビーは私が待っているのを分かったのか、嫌そうな顔をしながらある事を思いつつ、私へと向かった。
(私のことを待ってるのか···いいでしょ。その余裕ぶち破ってくれる!)
(よし向かってきたわね。多分ここで攻撃したり、防御したりしたら負けるわ。だから回避してから···)
私はそう思いながら、剣を前に構える動作を見せつつ、リビーが目前に来た段階で、横へと避けた。
だがそれをリビーは読んでいたのか、一瞬止まると、態勢を変えて床を蹴ってから風を纏いながら私の方へと向かってきた。そしてリビーは私に攻め寄りつつ、話しかけてきた。
「これで終わりよ!エンジェラ!(私は絶対に師匠ことラミアをなんとかして元に戻すために、こんなところで負けられないのよ。)」
「リビーさん確かに私も少し、油断してましたよ。でもまだ負けません!」
私はそう言い残すと、腰に備えていた小刀を取り出し、リビーの双剣を高い金属音をだしながら、何とか受け止めたのである。リビーはそれに一時的に、驚いたがすぐにニヤケながら答えた。
「やるじゃない!でも忘れてないかしら?私も隠していることがある事をね!」
「まさか!」
私はそう言いながら、驚いた顔をして、リビーの双剣の手を持つとこに、巻かれていた布をみた。その私の顔に、リビーはニヤケながら詠唱しだした。
「剣よ燃え、我が力となれ。ファイヤーエクスプレス!」
「くそっやばい!」
リビーがそう唱えると、リビーの持つ双剣の先が少しずつ、赤くなっていった。そして私の片方の剣は、溶けだしてしまった。
「さぁ燃えてなくなりなさい!これでもう貴方の剣は無くなるわよ!」
片方の剣は溶けかけてきたので、私はその片方を離すとすぐにリビーから離れた。離した剣は床に落ちると、少しの床もろとも溶かしてしまった
私がそんな時シキ達はというと、少し立ちながら顔に焦りをみせつつ、また話し合った。
「ヤバいヤバい!!エンちゃんヤバいじゃん!」
「そうだな···(エンジェラお願いだから、負けてもいいから無事でいてくれ)」
シキのそんな願いは、私の方へと届かなかった。私はセラフィから貰った短剣で、リビーの剣を止めたり、回避するしかなかった。リビーは剣を振りながら、余裕な顔で話しかけてきた。
「ほらほらいつまで持つかしらねえ?もうギブアップしても良いのよ?」
「誰がギブアップなんかしますか!(でも手がない·······え?)」
私がそう思いながら、片方の手に持っていた小刀を見た時だった。リビーの剣を受け止めていたのに、溶けもせずなおかつ、私の魔法力が流れ込んでいるのか、少しずつ小刀が白く光り始めた。
それを見た、リビーは剣をとめその小刀を指さしながら、私に聞いてきた。
「な、なによその剣!なんでかけてすらないのよ!」
しかし私はそれに、答えずずっとその剣を見ていた。そして少し経ってからニヤケると、剣に魔法を込めるよう詠唱をしだした。
「私はエンジェラ!剣よ頼むから答えてくれ!発動せよ!銀夜の光!」
私がそう唱えると、その剣は銀色の光を放ち出した。そして私はその剣を少し振ると、光は消え、黒色の剣がそこに現れた。そして私はそれに少し呆気をとられたが、少ししてからリビーの方を向くと、剣を構えてから答えた。
「さてリビーさん、試合再開と行きましょうか!」
「ふふアハハハハハ ええそうね!」
リビーは私の言葉に、笑いながら答えた。そして私とリビーはお互いに床を蹴ると、二人とも風を纏いながら剣をぶつけにいったのである。
以上となります。
やはり戦闘面は難しい···
誤字とかあったら教えてつかーさい!
あとまだこの章は続きます。
ではまた次回〜




