4話 訓練 前編
先に訓練会場へ着いたのはシキとチノンだった。
「いやあ相変わらず広いなあここは!」
シキが無表情でそう言うと、チノンは笑顔で答えた。
「そだねえ♪︎あ、ラミア先生だああ!」
チノンが奥にいる私達の先生こと黒色のセミロングのラミア先生を見つけた。ラミアはチノンの言葉に、こちらに少し驚いた顔で、こちらを向くと、チノンとシキと確認できたおかげか、安堵した表情になり、話し出した。
「ん?あらチノンちゃんどうしたの?それも
シキくんまで」
ラミアが聞いてきたので、シキが答えた。
「いやあこれからここで、チノンの訓練をす
るんですよ!エンジェラとともに。先生こそ
何をしてるんですう?」
シキがそう言うと、ラミアはうかれた顔で答えた。
「そうなんだあ!ん?私はこの子に学校のこ
とを色々と教えてるのよ!ほら挨拶」
先生がそういうと、先生の背後に隠れながら
チノン達を見てる白い色の短い髪の女の子がいた。
「ど、どうもにゃ汗」
その女の子が話すと、チノンがまるで生まれた赤ちゃんを見るかのように、はしゃぎだし、その子の頭を撫で回しながら、答えた。
「キャ〜可愛い〜 先生この子の名前なんて言
うのおぉ?」
チノンがその子の頭を撫でながら聞くと、ラミアはため息を出しつつ、その子とチノンを方を見て、答えた。
「セレンって言うのよ!チノンちゃんあんま
し、からかわないであげてね?その子まだ人
には慣れてないっぽいから」
最後の言葉を聞いた時、シキは顔が強ばった。そしてラミアに目をやり聞いた。
「人には慣れてない?先生それはどういうこ
とですか?」
シキが先生にそう聴くと、先生は話始めた。
「あーこの子元々親から捨てられた孤児みたい
で、それからというのも人を警戒するのように
なったみたいなのよねー。それで私が育てるこ
とになって、今日実践前だけど転校という形で
この学校に入学することになったのよ!」
その言葉に、シキは少し考える素振りをしつつ、返答した。
「へぇー」
シキがそう答えた瞬間、セレンがある言葉を言いつつ頭を抑えつつ、チノンから逃げる素振りをした。
「にゃーやめてにゃー」
しかし、チノンはセレンを離さず、撫でながら答えた。
「えーいいじゃん!セレンちゃああん」
チノンがセレンをいじっていると、背後から迫った手に、服の襟を掴まれた。
「こら、チノンその子が嫌がってるでしょ?」
「あ、エンちゃん!!!」
そう、チノン達が先生と話してる間にエンジ
ェラも訓練会場へ来たのである。そして私はラミアに気づいた。
「あ、先生どうも!」
その言葉を発した時に、ラミアは私に気づくと、笑顔になり答えた。
「あらエンジェラちゃん、いつもお疲れ様!」
ラミアがそう言ってきたので、私は少し呆れながら答えた。その返答にラミアがむすっとした顔でこちらを見てるのに気づいたが、無視しつつ、さらにチノンを捕まえた状態で、すぐにセレンの方を向き答えた。
「ハイハイ。そしてセレンちゃんだったよね?
うちのチノンがごめんね?大丈夫だった?」
私がセレンを心配すると、セレンは怯えていた顔から、すぐに笑顔になり答えた。
「は、はい!だ、大丈夫にゃ」
「おー(全員)」
なぜか周りから歓声が起きたので、私は後ろを向き皆に向かってあることを聞いた。
「ん?なんか変なことでもあった?」
そうすると、シキやチノンやラミアがニヤけた顔をしつつ答えた。
「いやさすがエンジェラだと思っただけさ!」
「その子、人に抵抗があるのよ!でもさすが
のエンジェラちゃんだね!」
「さすが私達のお母さんだね!」
そんな褒められることなのかな?って思い
つつ、私はそろそろ訓練を始めるため、ラミアと分かれ、チノンとシキを連れてくことにした。
「お母さんって初めて聞いたんだけど?そう
なですか!そうは見えんかったのだがなあ!
まぁそんなことより、チノンとシキそろそろ
訓練始めるわよ?」
私がそういうと、シキはすぐさま返した。
「へいへい」
そして遅れて、むすっとしながらチノンも返した。
「お母さんは今決めたの!えー私訓練はいい
かなあ」
チノンが訓練を拒否しようとしたので、私は黒い顔になり、チノンの方を向いて答えた。
「あらあ?誰のために訓練なのかなあ?ね
え?チ ノ ン ちゃん?」
私の様子に、チノンは全身から冷や汗を出し、私から目をそらし、返した。
「は、はい汗訓練しまあす汗」
チノンの言葉を聞いた時、私はすぐ顔を戻し、チノンとシキと私で、ラミアとセレンに別れを告げ、歩いた。
「さてそれでは先生とセレンちゃん後ほど!」
「またねえセレンちゃんと先生〜」
「アデュー」
そして私達はチノンの訓練をするため、先生達がいる本体側の所へと向かうため、背中を見せてると、ラミアとセレンが私達に手を振りながら、別れを告げた。
「ハイー後ほど実践で!ほらセレンも」
「ま、またねにゃ!」
そして私達は訓練を開始するため、場所へと移動してた時、私にシキが話しかけてきた。
「そういえばエンジェラ、用事は結局なんだ
ったんだ?」
私はその言葉を聞いた時、あることを思い出し、周囲を見渡しながら答えた。
「あ、そういえば。ってあれ?どこに行った
んだ?」
そして連れてきたはずの、ラビスを探していた
時だった。
「エ ン ジ ェ ラアアア怒」
「ぐはっ」
後ろにいたラビスに私は頭に鉄拳制裁を食らった。そして私はしゃがみ、私は頭を抑えながら痛がった。その様子を見た、チノンはすぐに心配してくれた。シキはただ観察してるだけだった。
「エンちゃん大丈夫う?」
「うわあ痛そう」
そして、ラビスは手を少し擦りながら私の方を向き、眉間に皺をよせ怒鳴った。
「ハァハァ 私をクラスからここまで、拉致
しといて忘れるとはどういうことお!?」
痛みが少し引いた私は立ち上がり、頭を自分でさすりながら、背後のラビスに向き私は謝った。
「いやあごめんごめん汗忘れるつもりはなか
ったんだ。」
そう言うと、ため息をつき呆れた顔になり、ラビスは私に聞いてきた。
「全くー相変わらずなんだから。それで私は
何をすればいいのよ?」
そして私はチノンの肩を掴みながら、ラビスへと答えた。いきなり肩を掴まれた、チノンの肩はさっきのこともあるのか、震えていた。
「あーこのチノンちゃんの訓練の手伝いをお
願いしたい〜」
そう私が言った瞬間、ラビスはチノンの方へと顔を向けた。
「ん?あら〜チノンじゃない!久しぶりね〜
分かった。チノンのためならいいわよ!」
ラビスはそう言うと、チノンの頭を撫でた。チノンは撫でられた喜びから、顔は和らいだ状態で、ラビスの方を見て、答えた。
「あ、ラビスちゃんだ。ホントに久しぶり〜
手伝ってくれるのお?わーい!ありがとう〜」
ラビスとチノンは幼馴染で、子供の頃から姉妹みたいな関係で育ってきたのである。そしてチノンの頭を撫でながら、ラビスは私に聞いてきた。
「で、私は何をすればいいの?」
そして私は、いきなりの言葉に、慌てながらも冷静に答えた。
「あ、そうそう ラビスはゴブリンの召喚をお願いできる?そしてシキは剣の準備をお願いできる?」
それに、シキは普通に返しラビスは、撫でるのをやめ、詰め寄りながら聞いてきた。
「へいへい」
「そんなんでいいのお?ゴブリンに効果とかは付けなくてもいい?」
私はそれに対して、当然のように返し、チノンにも言葉を飛ばした。
「いいよおお〜そしてチノンは準備しなさい!」
「はーい」
そして3人は各場所へと少し歩き、いよいよ訓練開始である。




