39話 真実 中編
どうもターコです〜
では書いてくんで、宜しくです。
今回もアピス視点です。
私はそのまま、泣き続けた。涙が1粒1粒落ちる事に、パスティとの思い出が、消えてくのを私は感じてしまった。
(いや···お願いだから消えてかないで···お願いだから···)
私がそう思いながら、床に手を伸ばしてた時だった。その伸ばしてた手を誰かが掴んだのだ。私はいきなりのことに、体をビクンとさせながら驚いた。そして私は手を掴んだ人を見るため、手を辿っていった。
「シャケ···?何をしてるの?···」
私の手を掴んだのはシャケだったのである。そしてシャケは私の手を掴んだまま、大声で答えた。
「アピス様!失礼ながら、1つ言わせていただきますと、パスティはまだ死んではいません!だから私とともに、行きませんか?」
「え···?」
私は言われたことを、即座に理解ができなかったため、聞き返した。
「行くってどこによ···まさかパスティのとこ··?でも来るなって言われたし···」
そう私が言った時だった。シャケはため息を一息つくと、私の手を持ち上げ、強引に私を立たせて、シャケ自身の方へと引き寄せると、怒鳴るように答えた。
「何を行っているんですか!?パスティ様のとこに決まってるでしょう!?来るなと言われただけであなたは行かないんですか?あなた達の愛情はその程度だったのですか!??」
シャケがそう言うと、私は手を振り払い今出る一番大きな声で怒鳴り返した。
「なによ!あなたに私の何がわかるのよ!私の気持ちも知らないで、勝手なこと言ってるんじゃないわよ!」
しかしそれに負けじと、シャケはまた怒鳴り返した。
「何も分かりませんし、分かりませんよ!?私は貴方でもパスティ様でもないですからね。でもだからこそ言います!私達幹部が慕う二人だからこそ、私は二人にはこれからも元気に、私達を引っ張ってて欲しいんですよ。でも状況が状況でありますし、それは無理でしょうけども、慕うからこそ愛があるからこそ、パスティ様の最後かもしれない勇姿を、あなたは見ないというんですか!?」
その言葉に、私の涙と迷いなどの負の感情がまるで風で飛ばされたかのように、吹っ飛んだ。
そして私は自分の頬を、自分の手でビンタをすると答えた。
「やはりあなたはすごいわね。シャケ。でもおかけで吹っ切れたわありがとうね。」
そう言うと、シャケは膝をつき礼をした状態になり、答え返した。
「いえ、これも全てアピス様へと忠義を注ぐためであります。逆に失礼な事を口走りすみません。」
それに私はしゃがむと、答えた。
「いえ、いいわよ。あなたこそ大丈夫なの?」
それにシャケは少し間を空けてから答えた。
「あ、はい。大丈夫でございます。それよりも早くいきましょう!」
私はそれをすぐに見抜いたが、追及はせず出発準備をしながら答えた。
「ええ、そうね。いきましょうか。パスティの元へ」
それを聞いたシャケは立ち上がると、無言で部屋の外へと出て、誰かに何かを頼んでる感じだった。そして私がローブを来たりなどの準備し終えたと、同時にシャケは私の背後へと転移してきた。
そしてそれを確認した私はニヤケながら、その場にある魔方陣を出現させ、詠唱を開始した。
「我はアピス。転移魔方陣よ応えたまえ。パスティという人がいる近くへと転移せんとする。
よし行くぞ。シャケ! スペーション!」
「はい。」
シャケの返事とともに、私達の足元にある魔方陣は緑の光を纏りながら、私達の姿はそこから消えた。
そして私達は気がつくと、闘技場の前にある家みたいなのが並ぶ所へと付いた。それの家の群を見たシャケは口を開いた。
「こんな村にこんなとこがあったのか··。」
シャケがそう言葉を口にした時、アピスが手でシャケの口を塞いだ。シャケがなぜ塞がれたのかわからず、アピスをみると、アピスはある方向を向いていた。シャケがそちらを向くと、そこには対峙しているレナとパスティともう1人誰かがいた。 それを見たシャケは目を疑った。それはなぜかというと、あのパスティがレナ相手に苦戦してたからである。そしてアピスは小声でシャケに伝えた。
{多分あの誰かが、レナに何かをしたのかと思う。じゃなきゃパスティがレナに苦戦するはずがないわ。}
それにシャケは頷きながら、アピスの手をどかし小声で返した。
{ええ、そうですね。ひとまずここで見てます?}
それに少し考えてから、アピスは答えた。
{んー··そうね。今のところここで見てるしかないわね。}
そして私達はそこから少し観察するのであった。
以上となります。
明日は少し見返しをしたいと思います。ではまた次回〜




