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英雄記  作者: ターコ
3章 準備と始動
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39話 真実 中編

どうもターコです〜

では書いてくんで、宜しくです。

今回もアピス視点です。

私はそのまま、泣き続けた。涙が1粒1粒落ちる事に、パスティとの思い出が、消えてくのを私は感じてしまった。


(いや···お願いだから消えてかないで···お願いだから···)


私がそう思いながら、床に手を伸ばしてた時だった。その伸ばしてた手を誰かが掴んだのだ。私はいきなりのことに、体をビクンとさせながら驚いた。そして私は手を掴んだ人を見るため、手を辿っていった。


「シャケ···?何をしてるの?···」


私の手を掴んだのはシャケだったのである。そしてシャケは私の手を掴んだまま、大声で答えた。


「アピス様!失礼ながら、1つ言わせていただきますと、パスティはまだ死んではいません!だから私とともに、行きませんか?」

「え···?」


私は言われたことを、即座に理解ができなかったため、聞き返した。


「行くってどこによ···まさかパスティのとこ··?でも来るなって言われたし···」


そう私が言った時だった。シャケはため息を一息つくと、私の手を持ち上げ、強引に私を立たせて、シャケ自身の方へと引き寄せると、怒鳴るように答えた。


「何を行っているんですか!?パスティ様のとこに決まってるでしょう!?来るなと言われただけであなたは行かないんですか?あなた達の愛情はその程度だったのですか!??」


シャケがそう言うと、私は手を振り払い今出る一番大きな声で怒鳴り返した。


「なによ!あなたに私の何がわかるのよ!私の気持ちも知らないで、勝手なこと言ってるんじゃないわよ!」


しかしそれに負けじと、シャケはまた怒鳴り返した。


「何も分かりませんし、分かりませんよ!?私は貴方でもパスティ様でもないですからね。でもだからこそ言います!私達幹部が慕う二人だからこそ、私は二人にはこれからも元気に、私達を引っ張ってて欲しいんですよ。でも状況が状況でありますし、それは無理でしょうけども、慕うからこそ愛があるからこそ、パスティ様の最後かもしれない勇姿を、あなたは見ないというんですか!?」


その言葉に、私の涙と迷いなどの負の感情がまるで風で飛ばされたかのように、吹っ飛んだ。

そして私は自分の頬を、自分の手でビンタをすると答えた。


「やはりあなたはすごいわね。シャケ。でもおかけで吹っ切れたわありがとうね。」


そう言うと、シャケは膝をつき礼をした状態になり、答え返した。


「いえ、これも全てアピス様へと忠義を注ぐためであります。逆に失礼な事を口走りすみません。」


それに私はしゃがむと、答えた。


「いえ、いいわよ。あなたこそ大丈夫なの?」


それにシャケは少し間を空けてから答えた。


「あ、はい。大丈夫でございます。それよりも早くいきましょう!」


私はそれをすぐに見抜いたが、追及はせず出発準備をしながら答えた。


「ええ、そうね。いきましょうか。パスティの元へ」


それを聞いたシャケは立ち上がると、無言で部屋の外へと出て、誰かに何かを頼んでる感じだった。そして私がローブを来たりなどの準備し終えたと、同時にシャケは私の背後へと転移してきた。

そしてそれを確認した私はニヤケながら、その場にある魔方陣を出現させ、詠唱を開始した。


「我はアピス。転移魔方陣よ応えたまえ。パスティという人がいる近くへと転移せんとする。

よし行くぞ。シャケ! スペーション!」

「はい。」


シャケの返事とともに、私達の足元にある魔方陣は緑の光を纏りながら、私達の姿はそこから消えた。

そして私達は気がつくと、闘技場の前にある家みたいなのが並ぶ所へと付いた。それの家の群を見たシャケは口を開いた。


「こんな村にこんなとこがあったのか··。」


シャケがそう言葉を口にした時、アピスが手でシャケの口を塞いだ。シャケがなぜ塞がれたのかわからず、アピスをみると、アピスはある方向を向いていた。シャケがそちらを向くと、そこには対峙しているレナとパスティともう1人誰かがいた。 それを見たシャケは目を疑った。それはなぜかというと、あのパスティがレナ相手に苦戦してたからである。そしてアピスは小声でシャケに伝えた。


{多分あの誰かが、レナに何かをしたのかと思う。じゃなきゃパスティがレナに苦戦するはずがないわ。}


それにシャケは頷きながら、アピスの手をどかし小声で返した。


{ええ、そうですね。ひとまずここで見てます?}


それに少し考えてから、アピスは答えた。


{んー··そうね。今のところここで見てるしかないわね。}


そして私達はそこから少し観察するのであった。








以上となります。

明日は少し見返しをしたいと思います。ではまた次回〜

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