35話 ギルドの過去 中編
どうもターコです〜
最近また冷えてきましたねえ。皆も体調には気をつけてください!
では第35話どうぞ!
ギルドの過去編が終わるまではアピス視点です。
私達は布製の肌色のローブを装着して、そのローブの背中には、緑の森林とその中に光る太陽が、丸い緑の円の中に描かれてるギルドの紋章が描かれていた。そして私は、木の杖をパスティとシャケはそれぞれ剣を装備して、町にある転移時針の所に集まった。全員集まったのを確認したパスティが声を発した。
「よし、集まったな。さて行こう。コヤキ村の闘技場前に!アピス頼んだ!!」
パスティは笑顔で、私に頼んできたので、私は詠唱をすることにした。
この時代はまだ大技と大魔法が最強の時代のため、パスティやアピスでも詠唱なしじゃ、大魔法や大技は撃てなかった。大魔法を時針で使うと、適切な位置に飛べるため、大魔法を使うことにした。
そしてシャケとパスティが、転移時針の中央に来たのを確認した私は詠唱を開始した。
「転移の精霊よ、時針の精霊よ、さぁコヤキ村に私たちを出向かせて下さいませ!」
そして時針は光を放つと、私達は町から消えた。
そして気づいた時には、コヤキ村の闘技場前にいた。闘技場は世界でもこの村にしか無く、世界各地から数々の強者が集まる所でもある。シャケとパスティがその闘技場に参加し、強者を見つけ次第誘う形をとるため、私達はここへ来たのである。
初めて闘技場を見た、私達は目を輝し、パスティは大声を発した。
「いやあああ、これが闘技場かあ!大きいのおおおお。さて強い人はどこかなあ?」
私はそんなパスティのフードを掴み、私に近寄せ小声で耳打ちした。
{バカ!何やってるのよ!周りが反応するでしょ?闘技場前では無駄な戦いは起こさないでちょうだい!!!}
その言葉に、パスティは少し焦りながら小声で返した。
「すまんすまん!つい声に出ちゃっての?まぁもう周りが反応しちゃったみたいだがな。」
パスティがそう言いながら、目の前を指さした。そこには、ガタイがよく、大きな男性が数名いて、その前にはある女性が立っていた。
それを見た、シャケは私達を守るように、私とパスティの目の前へとたったが、それをパスティは止めた。それを見た、ある女性は私達へと笑いながら声をかけた。
「ねぇ貴方達はあのギルドスペースのとこの人よね?ここへ何のようかしら?もしかして闘技場へ参加するつもりかしら?それとも私の配下になりに来たのかしら?あはははっ」
その言葉に、パスティはフードを取って前へと出た。私はそれを止めようとしたが、パスティに止められた。そしてパスティはその女性へと声をかけた。
「ああそうだ。俺はギルドのスペースの長、パスティという者だ。後にはいるのが、同じく長のアピスと、部下のシャケだ。俺達はギルドの部員を募集するため、闘技場に参加するため、ここへと来た。ソナタは何者だ?」
その言葉に、その女性はニヤけた顔のままパスティへ向けて声を発した。
「へぇーギルドの長が二人とその部下ねえ。あ?私ー?私はねここら一体と後ろの闘技場で、今のところ負け無しのレナっていうの!後ろの男衆は私の奴隷達よ。ふふっ。良かったらここで戦っても良いのよおお?」
そういうと、レナは少し利き足を後ろへ引いた。それを見た、私とシャケは少し攻撃モーションへと移ったが、パスティが私達へ向けて、手を広げたため、私達はモーションを解いた。
私とシャケが解いたのを確認したレナはすぐにパスティへと向いた。だがその時、レナの首筋に剣が突きつけられた。
そうその剣の持ち主はパスティだった。パスティはつけつけたまま、耳打ちした。私はその口の動きで、すぐ何を言ったのか分かった。
{てめぇ、調子に乗りすぎだ。少しは黙ることを知らんのか?もしこれ以上なにかするようならこのまま切り落とす。}
そういわれた、レナは何をいわずただ両手を上に上げた。それを見た、パスティはすぐ剣差しへと元に戻し、うちらの方を見て、答えた。
「ほらアピスとシャケ行くぞぉぉ」
そういうと、私とシャケはレナの横を通り過ぎパスティの所へと向かった。シャケが通り過ぎた時に、レナの顔がニヤけたことに気付かずに···
パスティと合流した私は、すぐにパスティへ向き、歩きながら呆れた声でパスティへ向け、声を出した。
「全く相変わらず無茶するわね?あなたは··まぁ無事だったから良かったものを。これからはやめてね?」
それを聞いた、パスティはすぐ私を向き、頭を撫でながら答えた。
「すまんすまん!少しイラついたもんでな笑まぁ気をつけるよ!ありがとうな!」
私は無言で頬を含ましつつ、少し赤面した。
そして私達を見ていたシャケが割って入ってきた。
「あのパスティ様、アピス様、多分あちらが闘技場への参加を申し込むとこだと思うのですが··」
そういわれた私とパスティはシャケが指さす方向を見た。するとそこには、数名の男性が立っていた。それを見た、パスティはシャケを掴み、急いでそこへと向かった。いきなりのことにシャケは一瞬驚いたが、すぐに平常心を取り戻した。
私はその光景を、ため息を出しながら見ていた。そして私も二人の元へと向かった。
パスティ達はつくとすぐに男性に参加を、申し出た。
「あのすみません。闘技場へ参加したいんだけど、ここでいいのかな?」
するとその男性はパスティとシャケを確認すると、すぐに声を出した。
「ゼフ町のギルドの長パスティとその幹部のシャケだね。参加は二人で良いかな?」
その言葉に、シャケとパスティは驚いた。それもそうだろう。名前を教えてないのに、名前を呼ばれたのだから。そして少し警戒しながら、パスティが聞いた。
「なぜ俺と部下の名前さえ知ってるんだ?あんまり有名じゃないはずだが?」
その言葉に、思い出した感じで上を向き、その男性は答えた。
「ああー実はこの闘技場のその上にある門には結界が貼られていてね、そこを通れば誰かがわかる仕組みなんですよ。」
その言葉と共に、男性はある方向を指さしたので、パスティとシャケと遅れてついた、アピスさえもその方向を見た。するとそこには、赤い門が確かにあり、その周辺には確かに結界が貼られていた。
そしてパスティ達はそれを確認してから、顔を戻し、男性へと参加を再度申し出た。
「なるほど。済まなかった。さて話を戻したいのだが、参加はここでできるのかな?」
それを聞かれた、男性はすぐある紙を2枚パスティの前へと出した。そして男性は無表情のまま、発言した。
「はい。ここです。参加したいのであれば、ここへ魔法をお流しください。魔法は通常魔法で十分です。」
それを聞いた、二人は無言で頷くと、私の真横で紙に魔法を流し出した。そうすると、二人の紙は赤に変わった。二人とも赤くなった紙に、まるで子供のように目を輝した。私はそれにため息をついた。そして二人の紙を見た、男性は答えた。
「赤ですねわかりました。ではこの場所へと歩いて向かってください。」
「おう。分かった。ほなアピス待たねえ〜」
男性はそう言うと、目印がされてある地図を渡した。二人はそれを見て、頷くと私に別れを告げすぐに向かった。私は手を振りながら、戦いが見える観客席の所へと向かい、すぐに木の椅子へと座った。
そしてパスティ達の戦いが始まるのであった。
以上となります。実は昨日見返し一切出来ませんでした。まぁこれから少しづつやってけたらなあと思ってます。
ではまた次回〜




