28話 悲しみと愛情
どうもターコです。
なんか最近これ言わないと、始めれなくなっちゃいました。では頑張って書いてくので、よろしくてす!では第28話をどうぞ!
今回はエンジェラ視点です。
アピスから聞いた私達は、一気に暗いムードに包まれた。無理もない。いままで仲良くしていた、近所の人や村が魔物によって潰され、亡くなったのである。
そして私はアピスに暗い顔しつつ、あることを聞いた。
「あ、あの··アピスさん···私達の家族は生きているのでしょうか?」
その言葉に、アピスとシャケとラゼフが暗い顔をした。そしてしぶしぶアピスが答えた。
「まずはチノンのご両親は、今療養中だ。そして···エンジェラの母は···」
アピスは言いかけながら、ラゼフの方を見た。そうするとラゼフは頷いた。そしてアピスは言うことを決めたのか。私の目を見直した。
「エンジェラ。君の母はラゼフがついた頃に亡くなった···」
その言葉に私はさらに暗くなった。両親が生きていたことに喜んでいたチノンも、私のママの死のことを聞いた時は、私を心配そうに見た。シキも心配そうに見たが、言葉をかけられなかったと後ほど聞いた。
しかし唯一皆が落ち込む中、セレンが唯一私に話しかけてくれた。
「エンちゃん··エンちゃんには私達がいるにゃ!!だから悲しいことだけど、いつもの状態になれないかもだけど、少しでも安心してほしいにゃ!!」
「セレン··」
正直私はその言葉に、助けられた。そしてセレンの言葉に便乗してか、チノンやシキも話しかけてくれた。
「そうだよ!セレンちゃんの言う通りだよ!エンちゃんには私達がいるよ!!」
「セレンの言う通りだ!それに何かあれば俺らが守る!だから安心せい!」
「皆··」
皆の温かな言葉に、私は3人に背中を摩られながら、泣いた。
それを見ていたアピスとラゼフとシャケは少し微笑んだ。
そして私はそのまま何分間か泣き続けた。
それから何分たっただろう。私は泣きやみ、前を向いた。それを確認したのか、アピスは私に聞いてきた。
「良さそうだな。さてエンジェラ、学校で何があったのかを聞かせて欲しい。」
その言葉に私は少し悩んだが、チラ見でシキ達を見た時、悩びは吹っ飛んだ。そして私は言うことを決めた。
「アピスさんそれでは話します。幹部の方達も聞いてください。これが私の見たこと、聞いたことです。」
その言葉に、幹部達が少し唾を飲んだ気がしたが、私は話始めた。そして1人の友人が、ラミアとパスティという人物に闇落ちされたこと、始まりは訓練会場からだということ、そして学校は乗っ取られ、1人の友人と多数の生徒先生が、多分亡くなっていることなどの全てを話した。
私の話に、その場にいた幹部とアピスさえもがどよめき、驚きを隠せずにいた。
そしてアピスが、私の肩を掴み少し強めの口調で聞いてきた。
「エンジェラ··ラミアのことと、そしてパスティが表れたとは本当か!?」
私はその口調に少し圧されてしまったが、すぐに返した。
「は、はい···本当です··」
その言葉に、また全員がどよめいた。私達はさすがのどよめきっぷりに疑問を覚えていた。アピスは落ち着きを取り戻し、私達にあることを説明してきた。
「エンジェラ達が知ってるそのラミアは元々このギルドの幹部でな、魔物が村を襲ってた時学校にラミアがいた事を知っていたので、私達は安心してしまっていた。それはまず謝らせてくれ、済まなかった。」
「そ、そんな謝らないでください!頭を上げてください!」
そして私達にアピスは深々と頭を下げた。私達は止めたが、止めず数秒頭を下げた。
そしてアピスは頭を戻すと、また話始めた。次の瞬間、私達は耳を疑うことになる。
「そしてパスティだが、あやつは元々ここのギルド長にして、私の元夫で、闇の力に呑まれ、私達を裏切った男だ。」
さて初めて会話で終わるという形となりました。いかがでしたでしょうか?
まぁまた次回〜




