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英雄記  作者: ターコ
2章 絶望と裏切り
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27話 絶望

どうもターコです〜今回はアピス視点でお送りします。

では27話どうぞ

「まず単刀直入にいうと、お前さん達と幹部のやつらもも少し辛かろう。だから少し過去話から始めるとしよう。」


そういうと、私はその場にすぐ椅子を魔法で、ポンッと精製しエンジェラ達の分も、作ってあげた。

そうするとエンジェラ達は礼をいってきた。


「え?いいのですか?私達の分まで」

「よい、話は少し長くなる。だからこそ座れ」

「あ、ありがとうございます!」

「ありがとうございますにゃ·!」

「ありがとうございます。」

「ありがとうございますう!」


そしてエンジェラ達は礼を言い終えると、全員席へと着き、緊張と不安からなのか少し手が震えていたが、そのまま私へと目を向けた。そして私は話し始めた。


「さて話そう。これは少し時間を遡るがの···」


これはエンジェラ達がサバイバルバトルの準決勝あたりの頃のギルド内である。


「アピス様!!!」


私の元へと誰かが、走ってきた。その様子はなんか変なものでも見たかのような、慌てようだった。そしてシャケはその誰かが、立ったままアピス様へと話しかけたので、注意した。


「アピス様への礼儀を忘れるなかれですよ?ヒロ」


そう、その誰かとは宿主に化けているヒロだった。そして私は随分のヒロの慌てようだったため、ヒロを許し、注意したシャケを少し注意するようにしてから、ヒロの話を聞いた。


「ヒロそのままで良い。シャケも今回は良い。状況を察しなさい。」

「はい。すみませんでした。アピス様」

「よい。それでヒロ何があった?」

「ありがとうございます。それで出してね?」


そしてヒロは見たものと聞いたものを話した。


「私はさっきまでいつもの業務(宿主)をこなしていたのですが、突然何者かが押し掛けてきましたので、何があったのか聞いたのです。そしてその者は、村に魔物が多数突然現れたと申しました。」


その魔物という言葉に、シャケが割って入った。


「魔物だと!?なぜあの村に現れたのだ!」

「シャケ黙っておれ。話の途中だぞ!」

「す、すみませんアピス様。ヒロ続けてくれ」


私が注意すると、シャケは深々と謝った。そしてシャケから聞いたヒロは話を続けた。


「それでですね、私もいきなりのことにシャケ様と同じ反応をしてしまったので、私は村の上空から確認したのです。そしたらですね···

数々の家から火が出て、逃げ惑う人達を魔物が襲っていたのです···」


その言葉に、私とシャケは驚いた。


「ホントなのか!?」

「ホントかそれはヒロ!!」


二人の強い口調に、ヒロは少し押されたが、答えた。


「本当でございます。私がこの目で見ました。なんなら魔法で、記憶を見せても良いです。」


そのヒロの言葉に、本当の事だと確信した。そして私はシャケに準備するように命令し、ヒロも私についてくるようを命令した。


「シャケ!今すぐラゼフを連れ、転移時針に連れてこい!」

「ハッ了解しましたアピス様」

「そしてヒロは私と共に村へとゆくぞ。」

「了解しました。アピス様」


命令した。二人はすぐにその場から姿を消し、私も転移時針の所へとすぐ転移した。

私がついた頃には既に、ラゼフを連れたシャケとヒロがいた。


「あ、アピス様!これはすみません。忠義ができず。」

「よいラゼフ!今回は急ぎだ。お前とシャケの村が魔物に攻められた。今すぐ助けにゆくぞ。」

「え?それは本当ですか!?私の村が··」


ラゼフもさすがのことに驚いたが、それにシャケが反応した。


「あぁほんとだ。ほらゆくぞ!」

「はい···(セラフィ頼む··無事でいてくれ)」


そのシャケの言葉に、少しヒロはにやけた。そして私の号令と共に、向かった。


「よし行くぞ。行き先はラゼス上空!」


そのまま私達は転移時針から姿を消し、すぐに村の上空へと付いた。そして村の状況を見た瞬間、ヒロ以外が驚きの声を出した。


「なぜこんなことが··」

「本当に魔物が··」

「わ、私の家が、私の村が···」


そして私はすぐ命令出した。


「よし、ヒロは西側から、シャケとラゼフは自らの家から真ん中へ向かい、救助と魔物の討伐をせよ。ただし、見た限り、ゴーゼスがおる。気を付けろ!」


その言葉に、3人は返事をし、言われた場所へと靴に付いている砂で砂ホコリがたつほどの勢いで飛んだ。そして私はある場所へと飛んだ。


「ハッ(全員)」

「さて私は真ん中の敵を薙ぎ払うかの··」


そして私は真ん中に集まってる敵との戦闘へと入った。


「雑魚程度がいい気になるな」


その言葉共に、私は波動を出した。ゴブリンはそれで倒れ消えた。

そしてその波動で消えなかった、よくいるゴーレムに似た魔物のゴーゼスとマメゴブリンと巨大で犬の形をしていて茶色の魔物の、テキトルスとの戦闘へと入った。


「ふっテキトルスとは久々ねえ。でもごめんね。貴方でも私の眼中ではないは。私に勝てるとすればもう死んだあの人のみ。」


少し寂しげな顔をしつつも、周囲から迫る軍勢に私は炎の全方位魔法をうった。


「まぁ眼中にはないけれど、これをお見舞いするわ。受け取りなさい、あなた達への土産よ。

ファイブレアス」


その炎は赤い光を出したと思いきや、魔物へとその光は移り、そして魔物は一瞬で焦げ、消えた。

そして私にある人が話しかけてきた。数名の人を宙に浮かせながら、歩いてきた。

そしてその人は私の元へと来ると、ドサドサっと宙に浮かせてるのも落とすと、膝をついた。


「さっきの魔法見せて頂きました。流石ですね!アピス様」

「おお。シャケか!そちらはどうだった?あとそれはなんだ?」


そうシャケだった。そして私が指さした方を見て、シャケは答えた。


「あ、ええ。この人達はまだ生きていた人達です。今は休ませて、さっきまでは魔法で浮かせてました。そしてこちらはあとはもう死人と崩壊した家々が連なってました。」


その言葉に私は複雑な気持ちとなった。

生存者がいたことに喜べばいいのか、それとも死んだ人達に、悲しめばいいのかと··

しかしシャケが私の心を見抜いたのか答えた。


「アピス様は今は、ほかの二人のために、どっしりとしとけば良いと思います。」

「そうか。ありがとうシャケよ」

「いえ、ご無礼をすみませんでした。」


そして私はシャケの言う通りにした、そして、

それから私達は数分待った。そしたらヒロとラゼフが来た。

二人とも数名連れていたが、ラゼフは悲しい顔をしていた。


「よくぞ戻った。二人とも状況を説明せよ。」


その言葉に、二人は膝を着き、ヒロから説明した。


「では私から説明します。魔物で半壊しかけていた家があり、そこから今は眠らせてますが、数名を救助。それ以外の人は全て魔物によって、倒されていました。そして学校は現在一切の魔物が出現していません。」

「ほう。学校は無事か。まぁあそこにはラミアがいるからな。あやつがいれば大丈夫だろう。ヒロよくやった。下がれ」

「はい!」

「さて···」


そして私は目線をラゼフに映した。

ラゼフは少し泣いていた様だった。だが私はラゼフに聞いた。


「さてラゼフよ。そちらの状況はどうだった?」


その言葉に、ラゼフはスグ涙を手で拭き取り、私の方へと顔を向けた。


「は、はい。こちらも数名救助しました。そして···」


その先を言おうとした時、ラゼフが辛い顔をしたので、私は察し、止めた。


「その先はよい。よくやったな。辛かろう。私達は先にもどるが、少しの間行動を自由とする。」


しかしそれに対して、シャケが反論した。


「しかし、アピス様救助した人達の運びはどうしますか?私でもこの10名ほどを運ぶのはキツいですが··それに運ぶにはラゼフの仮想転移が必要ですし··」


その言葉に、ラゼフは少し暗い顔をした。

それを見た、私はシャケに答えた。


「シャケよ。仮想転移なら私がやる。だから今回は察しろ。そしてゆくぞ。」

「はい、ご無礼をすみませんでした。」


そしてシャケと黙っていたヒロはたち、私の元へと助けた人達を運びながら来た。

そして私は仮想転移を行った。


「仮想は仮想、現実は現実。いでよゲート。そして連れゆけ、ギルドへと」


そうすると目の前に、紫色のゲートが出現した。

そしてシャケとヒロはそこへ浮かせていた、救助した人達を入れた。そして私達もそのゲートを使い、ギルドへと行こうとした時だった。


「アピス様ありがとうございます!」


その言葉に私は驚いたが、すぐに私は微笑んだ。しかし一言も返さなかった。それにシャケが小声で話しかけてきた。


{いいのですが?一言もかけて挙げなくて。}

{よい。それに多分ラゼフも分かっているだろう。}

{ハッ!了解しました。}


そして私達は無言で、ギルドへと戻り、ラゼフもエンジェラ達が、ヒロの元へと行く、数分前に帰ってきたのである。


そして時は戻り、私は全てを話した。

そしたらエンジェラ達は絶望した顔をしたのであった。









いかかでしたでしょうか?

仮想転移ってのは仮の想いを転移するということから、物や人などをなんでもギルドや秘密にする場所へと送る、転移の一種です。

まぁ実質この事はまた設定資料パート3でだしますけどwまぁそれではまた次回〜

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