24話 町への道のり 後編
どうもターコです!
では第24話頑張って書いてこうと思います。今回はエンジェラ視点です。
私はマメに気絶させられてから、宿までずっと寝ていた。寝てる間はずっと黒い暗闇の空間の中に1人でいた。だが私は何も怖くなかった。なぜならその暗闇の空間にたまに、白い光がさすと思いきや、シキの思いや、チノンの心配する声が聞こえていたからだ。
「でもそろそろ覚めてくれないかなあ、この夢
も」
そう私が夢の中で口ずさんだ時だった、一気に暗闇だった空間そのものに、白い光が広がり始めたと思ったら、目の前に茶色の壁で覆われてるある一室が私の目の前に飛び込んだ。
そう私は目が覚めたのである。
「え?ここはどこなの?え?ベット!!?」
私がそう言った時、椅子の方で何かが動いたのを感じた。動いた物を確認するため、ベットから降りると
「あ、シキじゃない!それにセレンとチノンもって···皆寝てるのね。」
マメの死で、眠ることに抵抗のあった3人だったが、あまりにもの疲れに、ベットと椅子に腰掛けた瞬間寝てしまったのである。
(シキ椅子で寝てるのね·やっぱり優しいわね//でも椅子で寝てると風邪ひくかもだし、少し恥ずかしいけど//)
そして私は自分が寝てたベットに、シキを寝かせた。
(よしこれでよしっと!さてここにいると熱いから外に出よっと!!!)
私は少し部屋の外に出ることにした。
(多分シキがここまで私をおんぶしてくれたのね!ふふふっなんだか嬉しいなあ··でもやっぱりマメは亡くなっちゃったのね···)
ドアに寄りかかり、私は涙を流した。その涙は自分への後悔などの混ざった悔しい涙だった。
そして私はドアの外で朝になるのを待っていた。それから何時間か経った頃、外から小鳥のチュンチュンという鳴き声が聞こえた。そして部屋の中からも
「んーーはぁーやっぱり寝ちゃたかあああ!」
「んーにゃああ おはよおおにゃあチノンちゃん!」
「朝からうるせえぞぉぉ二人ともおおってあれ?俺なんでベットで寝てんだ?」
3人の声がけ聞こえた私は即座に中に入った。
「皆おはようおお!ここまでありがとね!」
「え、エンジェラ!!?いつの間に起きたん
だ!!!?」
「皆が寝てた頃に起きたのよ!」
「エンちゃんだにゃああ!」
「エンちゃんだああ!!!」
「こらこら!二人は相変わらず元気ねええ!」
起きたてのチノンとセレンが私に抱きついてきた。声は元気だったが少し寂しいオーラを感じた。
「もう私がいるから、これからは大丈夫よ!」
私がそういうと安心したのか、寂しいオーラは少し半減したように見えた。
「そういえばシキここまでどう来たのか聞きたいのだけど?」
私がシキにそう聞くと、シキはゼフ町へ向かっていること、偶然ここを見つけたため、泊めさせて貰ったことのマメのこと以外全てを話してくれた。
「そうなのね!チノンもセレンもここまでよく頑張ったじゃない!」
そう言いながら私は二人の頭を撫でた。
「えへへへへへ 頑張ったよおお!」
「にゃううう//」
「さてエンジェラ」
シキが突然割って入ってきた。
「ん?シキどうしたのお?」
「ここから先の道は危険なモンスターなどがおるが、どうする?流石にそれを相手にするのはキツいが···」
「ああそれなら、この宿の外に出て、転移魔法である所まで飛ぶから大丈夫よ!」
「ある所ってどこだよ?」
「それは町にある、転移時針よ!」
「転移時針ってなんだにゃ?」
「エンちゃん転移時針ってなにいい?」
「俺も知りてえ!!」
全員が転移時針について知らなかったため、私は説明した。
「私はよくパパの関係でよく使うんだけど、転移時針ってのはね、町に出入りするためのテレポーターなのよ!転移魔法使える人なら誰でも使用可能で、村にはないわ!それで町からはいつでもどこの場所にでも飛べれる仕組みよ!!」
「へぇーそんなものがあるのかあ!」
「それは便利にゃ!!」
「じゃあもうここから行こうよ!」
「いやそれは無理よ。」
そこで私は反論した。
「え?どういうことにゃ?」
「エンちゃんなんでええ?」
「俺も理由が聞きてえ!」
ため息を付き、私はすぐに返した。
「ここでいったら、金足りずに泊めてくれた宿主に失礼でしょ?(それに多分客が暴れないために、魔法と技無効化結界貼ってるからね。あの宿主すごい人ね)」
「ああそうだなってなんで、その事エンジェラが知ってるんだ?」
「私達が知らないことをなんでエンちゃんが
···」
「私が宿主に聞いたからよ!」
そう私はドアの外にいる時、階段を上って来た宿主と出会いその事を聞いたのである。
「まぁ準備でき次第行くわよおお?」
「へーい」
「はーいにゃ!」
「はーい!!」
3人は返事すると共に、すぐに準備を開始した。
そして準備が終わったのか、すぐに私のとこに全員が集まった。
「良さそうね!じゃあ出るわよ!」
私達は部屋を出て、階段をおり宿主さんの所へいった。
「宿主さん私達を泊めてくれてありがとうでした。」
「ありがとうございました!」
「ありがとうございましたにゃ!」
「ありがとうございましたあ!!」
「いえいえ、もう行くんだね!気を付けなさい!あ、それとそこの君」
「はい?」
さて行こうとした時、私だけが呼び止められた。
「もう少し耳を傾けてくれないかな?」
「あ、はい(なんだろう··)」
警戒しつつも私は耳を傾けた。
{ゼフ町に行くのだろ?転移時針の前にギルド
隊員を向か合わせるように、ギルド長に伝えて
おくから、転移時針の先は彼らに頼りなさ
い。}
{え?あなたは何者ですか?}
{俺はギルドの幹部兼、この宿での見張り役の
ヒロだ。君のことは君のパパから聞いている。
ラゼス村で何があったのかはギルドで話なさ
い。}
{え?ヒロさんでしたか!すみません気づけな
くて···}
ヒロとは町のギルドの幹部で、私も何度かあったことがあった。変化の魔法が得意なため、外見だけでは別人のため私は気づけなかった。
{いやいいのさ、まぁほら3人が待っているからいてらっしゃい}
「はい!ありがとうございました!」
そう言うと、私は既に宿の外にいる3人の所へ向かった。
「お待たせ!!」
「何を話してんだ?」
「まぁ軽い雑談かな?」
「嘘っぽいー!!本当は何を話してたのお?」
すぐに嘘はバレたが、ホントのことは話さなず、誤魔化した。
「町に行けば多分分かるよおお!」
「まぁ分かったよおお」
「分かるならいいやあ!!」
そして私は詠唱を開始した。
「全員私に捕まって!では行くよ!
我が名はエンジェラなり、転移の神よ 転移の時よ 転移の針よ さぁ動き出したまえ ゼフの元へいざゆかん!!」
そうすると転移の魔方陣は紫色の光を出しながら、私達の足から少しずつ消えていった。
そうして光と共に、私達はその場から消えた。
そして私達は気づいた時には町の中にいて、目の前には数名の人達がいた。
さていかがでしたでしょうか?
まぁ明日は見返しのため、投稿はしません!
それではまた次回!!




