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英雄記  作者: ターコ
2章 絶望と裏切り
23/170

23話 町への道のり 前編

どうも!ターコです〜今日は設定資料集を更新したので、良ければ見てください!

学校から逃げたシキ達はさてどこへとつくのか。

23話は見ていこう。あと今回はシキ視点です。

セレンとチノンは涙を流していて、俺はエンジェラを背負い暗い顔で俯きながら、赤い花や草が両際に生い茂ってる道を歩いていた。

無理もない。マメが死んだからだ。死体は確認してないし、血も確認はしてないが、叫び声は完全にマメだったと、3人は思った。時は少し遡る。


「ぎゃああああああああぁぁぁ·····」

(マメの声だにゃ···)

(クソっやっぱりやられたか····あの野郎)

「(マメくん···)やっぱりシキくん、今ならもしかしたら···」


そこまでチノンが言いかけた時、俺は反論した。


「そしたらマメの勇気が無駄になるからやめろ!!チノン」

「だって···」

(俺だって、本当はいきてえよ。)

「だってじゃねえよ!!今の俺達は逃げるしかねえんだ!俺達が戻ったとこで、殺されるだけだ!そんな事したら!!!!」

「シキくんやめてにゃ!!!」


怒りすぎてた俺は多分正気を忘れてたのだろう。足を少し引いたので砂ホコリがたっていて、右手を振りかぶってる状態で、俺はセレンに止められた。

俺はすぐ正気に戻った。


「チノンすまねえ··少し怒りすぎた。そしてセレン止めてくれてありがとうな(俺は何やってんだよ。エンジェラ寝てる今、セレンとチノンを俺は守らなきゃ行けねえってのに··)」

「ううん···いいの!私が悪いんだし··ごめんねシキ?ほら逃げよセレンちゃん」

「う、うん··(チノンちゃん無理してるのかにゃ?)」


チノンは笑顔で、シキに謝ると歩き出した。目から水を零しながら。

そして時は戻る。


(そういえば、あれからチノンは大丈夫だろうか···顔を見てないけれど)


そう思った俺は、チノンの方をみた。だが、チノンは俯いたままだった。


(ごめんねシキ、心配してくれてるんだよね。でもごめんね 少し話さないで置かないと、貴方のこと嫌っちゃいそうなんだ···)

(チノンやっぱり俺のこと、嫌っちゃたのかなあ···)


俺は余裕のなさで考え過ぎるようになってしまっていた。そして二人の状態を見ていたセレンは少し落ち込んだ。


(二人とも仲直りして欲しいけど、今は無理そうだにゃ···)


そして3人が落ち込みながら、日が暮れる中歩いていた時だった!


「ねえ、シキくんチノンちゃんあれ?建物じゃないかにゃ!?」


その時、全員が前を向いた。そこには茶色の宿みたいなものがあった。


「宿っぽいな。ひとまずあそこで休もう!」

「そうだねえ!セレンちゃんいこ!」

「にゃー!いくにゃー!!」


宿を見つけた時、私達は安堵した。学校からここまで約2km休まず逃げ続けたのだから。

そして宿の入口へと私達はついた。中は木の匂いがして、茶色の内装だから落ち着くかと思いきや、色んな人がいて、ガヤガヤしていた。

そしてその中を俺達は歩いて、カウンターみたいな所へ付いた。


「あの!俺達をここまで泊まらせてくれませんか?」

「お願いにゃ!」

「お願いします!」


そう3人が頭を下げると、宿主さんは困った表情をしたが、


「お金はあるのかな?子供達」

「お金···」

「いくらお願いされた所で、お願いされても無理だよ。」


俺達は自分達の持っている有り金をすべて出して、宿主に見せた。


「宿主さん、これだけじゃ足りないですか?」

「ほむ!どれどれえ」


そう言って、宿主さんはお金を数えだした。そしてしばらくしたら返事が来た。


「少し足りないけれど、今回だけはサービスにしておくよ!そこの階段を上った先の、人部屋を使ってね!」


そういって、階段を指さしながら俺達に宿主は説明した。


「ありがとうにゃ!」

「ありがとうございます!」

「ありがとうです!!」


そう3人は深々と頭を下げると、部屋へと向かった。

そして部屋へと着き、ドアを空けるとそこには3人用の白いベットと、茶色の机と椅子が置いてあった。それを見たセレンとチノンは喜び、すかさず部屋へと入った。


「わーい!ベットだにゃああ!」

「やった!これで休めれるねえ!」


俺はエンジェラを寝かすため、1つのベットへとエンジェラを下ろし、布団を被せた。


「フゥーこれで今夜は多分大丈夫だな」


一息つくと、後にチノンが立ったのを感じた。後に目をやると、チノンの足が見えて、その奥ではセレンが、奥の方ベットで疲れたのか、もう寝ていた。

俺は緊張していた。チノンとはさっきの言い合いからここまで全く顔を合わせてないからである。だが俺が緊張していた時だった。チノンが俺の背中に、背中合わせで座ったのである。


(え?ええ?チノン!!?)


初めてのことと、緊張で俺が動揺してた時、チノンが話しかけてきた。


「ねえ、シキくん?」

「ん?ど、どうしたんだ?チノン」

「あのね、さっきまではごめんね。私のこと心

配で、私の方見てたでしょ?」

「え?ええ?」


俺がチノンを見てたことを、チノンが気づいてたことを今俺は知った。そしてチノンはそのまま続けた。


「なぜ気づいてたのに、知らんぷりしてたかというとね、少し距離を置かないと、嫌いになりそうだったからなの」

「そうなのか・・・」

「うん··でもねここに来るまで少し考えてみたの。シキくんはエンちゃんが眠ってる今、私達を守らないといけないこと、そして本当はシキくんが一番マメのとこへ行きたかったのに、留まって、無理してたのに、なんで私はあんなダメなこと言っちゃったんだろうって···」

(そうか、チノンは俺のことを···)


そう思った俺は自分を戒めた。チノンに負担かけてたこと、考えさせてしまったこと、そして俺の気持ちを見抜いて、俺のことを考えてくれたチノンに優しさの全てをこめて、俺は強く手を握りしめた。

そして話を続けようとしてるチノンの頭を俺は撫でた。


「それでねってええ?なぜ頭を撫でるの?//」

「ああ、ダメだったか?」

「ダメじゃないけど···」


そして俺はチノンの顔を、見ながら話した。


「ありがとうなチノン 俺のことを考えてくれ

て。俺も実は嫌われてたらどうしようかと悩ん

でたんだ。」

「そうだったんだね··ごめんね··でももう大丈

夫だよね?私達、またこれからも仲良くできる

よね?」

「ああ、大丈夫だ!これからもよろしくなチノ

ン!!」

「うん!よろしく!!」

(良かったにゃ!仲良しに戻れたにゃ)


そしてチノンと俺は仲直りして、疲れてるため、寝ることにするのである。


「さて疲れたからそろそろ寝るぞお!チノン」

「うん!おやすみ!」


そしてチノンはベットで。俺は椅子で寝ることにしたのであった。


















以上となります!いかがでしたでしょうか?まぁ一時的な休息みたいな感じかな?

まぁこれからも4人には何もおきてほしくはないんかなあって書くのは私なんですがw


まぁではまた次回〜

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