20話 夢
どうもターコです〜
さて今日も頑張っていきましょ!
周りが、騒がしくなっている中、エンジェラはある夢を見ていた。さてそれはどんな夢なのか?第20話行ってみよおお!
私が意識を失ってすぐの事だ。私はある、場所にいた。
(え?ここはどこなの?家?村?私達の村なの?)
「ラビス〜準備は大丈夫なのお?」
(え?ラビス?ここはラビスの家なの?)
そう、私はラビスの家の前に立っていたのだ。
「うん!大丈夫だよおお!行ってきます。」
「いってらっしゃい!ラビス」
{ラビス!!!}
大声で、名前を叫んだが届かなかった。ラビスには私の声は聞こえず、見えてはいなかった。
そして私はラビスの後を付いてくことにした。
(これはいつの日のなんだろう、入学の頃なのかな?でも準備してるから、今日なのかな?)
そう思いつつ、後を付けていくと魔法士校舎へと着き、ラビスはそのままクラスへと入ったので、私も入っていった。
(ここが魔法士クラスかあ、何度も入ってるけど完全に入ったのは初めてだなあ。)
「ラビスちゃん、おっはー!」
「おはよう〜」
「ラビスか、おはよう!」
「あら、ハクラ!おはよう〜」
そうラビスが気軽に話している時に、突然
「ラビスいるうー?」
「ふぇ?」
(あれって、私だよね?じゃあこれは今日なの?)
そして過去の私は、当然のごとくラビスを拉致り、訓練会場へと連れていった。
(今思うけど、本当にラビスには申し訳ないことしたわね。)
そして訓練会場へと付いたら、セレン達とチノン達が話していた。
(やっぱりこれは今日なのね。でも本当、私の姿は誰も見れないのね。)
そして過去に起きたことと同じ訓練を行い、すべての訓練が終わった。その時だった、
(何よあれ、何があの奥にある黒いぶくぶくしてるものは。でも誰も気づいてないようね。本当に何よあれ)
訓練会場の奥に、いつもないまるで黒色の水が、沸騰した感じのものが奥にあった。だがそれが見えていたのは私だけで、奥にいるセレンちゃんとラミア先生でも気づいてなかった。そして私はラミア先生が、その沸騰したなにかの近くを通った時だった。
(先生!危ない!!!)
しかしラミア先生が通過した時には、その沸騰したのは無くなっていた。
(あれ?あったはずなのに。。。あれは一体なんなのよ。)
「おーい!エンジェラ〜いつまで泣いてんだよお!」
そのシキの言葉に、私は振り返った。
(あれ?もうラビスがいないわね。追っかけるかな)
そうその時には、ラビスはクラスへと戻るため、会場を離れた少し後だっため、私はラビスを追っかけた。そして私はなんとか追いついた。
(あ、いた。転移で帰ったんじゃないだ。)
「何よ、エンジェラは。そしてチノンも。誰も私のことは考えてくれないのね。私だって、本当は一緒のクラスになって、もっと仲良くなりたかったわよ。なんで私だけが、違うクラスなのよ·」
(ごめんね···ラビス···本当にごめんね)
そうラビスは泣きながら、帰っていたのだ。今の私では、慰めることもできないため、私は手を強くなぎり、きづけなかった私を悔やんだ。
そしてそれから私とラビスはクラスへと戻り、ラビスはそのまま授業を受けていた。そして昼前に、ラミア先生がハクラを呼び出したため、さっきのことも気になり、私はその後をついていった。
「で、先生なんですかあ?訓練会場のさらに、用具室にまで呼び出して。」
「ごめんね、ハクラくん貴方にはこれからは私達の王になってもらうわ!ふふふっ」
そう言うと先生は、ハクラに向けてさっきの沸騰していた何かと思われる一部を、魔法に乗せてかけたのである。
(え?何が起こってるの?じゃあさっきの沸騰してたのは現在ラミア先生の中にあるっていうの?って考えてる場合じゃないじゃない!ハクラ君を助けないと。)
私が助けようにも、私の体はハクラの体をすり抜け、ハクラは徐々に闇に飲まれた。
「せ··せい、一体何を····」
「ふふふっアハハハハ さぁ目覚めなさい。我が王よ!アハハ!」
(こんなのラミア先生じゃない、お願いだから目を覚ましてよ!先生!)
そして私の願いも、虚しくハクラは闇落ちしてしまい、まるで別人のようになってしまった。
「ふぅーよくやったぞラミア!よくぞ我を蘇らせた。」
「いえいえ、パスティ様のためなら、無理にでも体は探して蘇らせますよ!」
「アハハっ相変わらずだなあラミアは!しかしっ今だこの体には慣れぬわ。」
(くそっ私は見る事しかできないの?)
私がそう思った時だった、ラミアの口から思わぬ言葉が発せられた。
「仕方ありません。まだ蘇ってまもないのですから。どうでしょおお?慣れるまでこの学校で、今までのハクラの生活をしてみるのわ。」
「ほう!確かにそれは名案だなあ。よしそうしよう、それでこやつがどういった人間なのかと、さらに闇落ちさせる人の候補あるのか?」
(え?さらに闇落ちさせるの?誰を?ねえ?)
私は驚き、ラミアの言葉に口を傾けた時に、知る名前が上がった。
「まず闇落ちさせる人ですが、候補としてはラビス、セレンのどちらかにしようと思っております。そしてハクラについてですが、彼は真面目で、魔法士校舎の中ではナンバー2の実力の持ち主です。」
「ほう。ナンバー2か面白いのお。それでラビスとチノンとかいったな。その二人のうち、先に闇落ちさせるとしたら、どちらだ?」
「そうですねえー ラビスでしょうかねえ 実は午後からイベントを考えてましてね。そこでラビスの友であり、嫉妬相手であるエンジェラを私が魔法で眠らして、ラビスに罪を着せて闇落ちさせようかと考えています。」
それを聞いた私は驚き、ラミアに怒りを覚えた。
(つまり、私はこいつに眠らされたってことね。もし目覚めたら、覚えてなさいラミア)
「へぇーそれは良い作戦だねえ。」
「ええ、それでパスティ様にも手伝ってもらいたいことがあるのですが、そろそろお昼が終わり、戻らなきゃならないので、それはイベント中でも話します。」
「そうだなあ。俺も戻るか。後でなラミア 先生!ふふふっ」
「ええ、また後ほどお会いしましょう。ハクラ」
そしてパスティとラミアは戻っていき、私はその場に残った。
(クソっなんで私がこんなもの見せられなきゃならないのよ···夢なら早く目覚めないよぉぉおおお!)
私がそう叫び、目を閉じた瞬間
「それは貴方に見てもらいたいからよ。エンジェラ」
「え?」
そう言われ私が目を開いた瞬間、私は雲の上にいた。
「え?さっきまで部屋にいたはずなのに」
「こらっ私の声を聞きなさい!ていっ」
デコピンされ、尻餅を付いた私は目の前を見た、瞬間目を見開いた。なぜか?そこに居たのは
「え?ラビス??」
「ええ、そうよ。全く何その腑抜けた顔は!」
「ラビス?ラビスなのね?あのねラビス!貴方のことをラミアが狙ってるの!」
「ええ、知ってるわ。」
「え?」
そう、ラビスは知っていたのだ。しかしそれはなぜか?それは
「私はもう既に、闇落ちされたわ。でも意識だけ生きてるうちに、貴方に夢を見せさせたの。でももうそれも限界ね。」
「え?ってラビス!!?体が消えかかって···」
ラビスの体は少しずつ消えかけていた。そしてラビスは私にお願いを託すのである。
「だからエンジェラ、貴方にお願いがあるの。」
「え?お願いって何?」
「チノンとシキとマメと共に、学校から早く逃げて。私は多分暴走して、当分声は届かないから。」
「え?ラビスは?ラビスはどうするの?ラビスも一緒に逃げよ?」
ラビスは私に背を向け、話を続けた。
「私も逃げれるなら逃げたいわ。でも無理よ。だからお願い、私を置いて逃げてちょうだい!」
「無理、無理よ···貴方を置いて逃げるなんて、私にはできない!」
そう言うと、ラビスは私の胸ぐらを掴んだ。そして泣きながら、叫んだ。
「分からないの!!?もう貴方にしか頼めないのよ!!だからお願い!!逃げてちょうだい!」
「ラビス····ごめん。分かった!逃げる。。」
「ええありがとう。それじゃあねエンジェラ」
「待って、ラビス!!!」
そして私はラビスを呼び止めた。
「今までありがとうね、ラビス。逃げた後は貴方を必ず助けるから!!」
(ふふっ相変わらず本当に人のことしか考えないんだから。)「分かったわ。待ってるわね。」
それを言い残し完全にラビスは消え、私は長い夢から覚めたのである。
以上となります。いかがでしょうか?結構難しい目の内容なため、少し分かりにくいとこがあればごめんなさい··
ではまた次回!!




