2話 学校での風景
家を出て、もう近くに銀色の校舎が見える学校へトボトボと、砂ホコリがたつ砂利道を歩きながら向かっていた。そんな時だった。
「やっほぉぉおお!エーーンちゃぁあああん」
「ぐほっ」
背後から誰かが、抱き着いてきた。
少し落ち着いて後ろを振り返ると、水色の肩に届くか届かないぐらいの短めの髪が、太陽で光っていて、家も近く昔から仲良くしてるチノンがそこにはいた。
「チノンンンン!いつも言ってるでしょお
?
急に抱きつかない出ってえぇ!」
「(・ω<) テヘペロ」
私はそう怒ったが、チノンはいつも抱きつくので、私は諦め話しながら歩き始めた。そしてじゃれ合いながら歩いていると、いつの間にか私たちが通う学校こと、【ラディエス学校】に到着した。
チノンとはクラスも一緒のため、そのままクラスまで一緒に色々と話しながら歩いた。
「それでねええ? あ、もう着いちゃった笑」
「あ、ホントだ〜。皆おはよおぉぉおおお!」
クラスのドアの前へとつくと、チノンはすぐさまドアを開けた。そしてみんながいる所へとゆくと、クラスの皆へ大声で挨拶した。チノンはいつも元気で、クラス内ではかなりの人気者である。
「お、ジェラおはよう〜 今日もチノンと仲良い登校やねえぇ笑」
クラスに入り、私はチノンとわかれ、自分の席へむかって、椅子に座ろうとした途端、私は黒色で、耳までぐらいの髪のある人に話しかけられた。
「おはよう〜そだよおぉ チノンったらいつも色々と話してくれるから、楽しくて笑」
そう言うと、私はその人に笑顔を返した。
「そかそか笑あ、今日は実践だが大丈夫か?」
その人は今日ある実践という授業のことを、私の顔をのぞき込むような形で聞いてきた。
「あ〜確か、幾つかの武器からひとつを選んで、ゴブリンを倒すってやつだっけ?」
私はそう言いながら、考えるため手を顎に当てた。
「そそ〜。まぁ優秀なエンジェラ様なら大丈夫かあ笑」
その言いつつ、その人は私に対してニヤけた顔して来た。
「何よそれえぇえ!あなたの方こそ大丈夫なのかしらあ?」
その人に対して、むすっとした顔で私は逆に聞いた。
「舐めんなよおぉお?こちらはたくさん練習してきんだからなあ?」
そう言いつつ、その人は私に張り合って来た。
「ハイハイ。まぁ今日も負けないわよおお!」
私は呆れながら返した。そう、その人とは同学年のライバルの1人であり、友人のシキという人である。私達が実践についての会話をしているその時だった。
「シキちゃぁあああん〜エンちゃぁあああん〜なんの話をしてるのおお?」
クラスの人と話していたチノンが私達に割って入ってきた。
「今日の実践の話だよおお!チノンは準備は良いのかなあ?」
「ギクッ」
私がそう聞くと、チノンの顔が引き攣り、頭が冷や汗が出てるのを感じた私は、チノンに攻め寄った。
「あらあ?もしかしてチノンまた練習してきたないのお?」
私が笑顔で俯いていたチノンの顔をのぞき込むような形で聞いた。
「ソ、ソンナコトナイオ汗」
チノンはそっぽを向いた。その顔からはさらに冷や汗が滲み出ていた。それに私は呆れた。
「ハイハイ。始まる前に付き合ってあげるから!」
私がそういうと、チノンはすぐ私に顔を戻し笑顔になった。
「ありがとうエンちゃん♡」
「コラア抱き着くなあ!」
笑顔のチノンはまた抱きついてきた。だいたいの人は学校の休憩時とかに、訓練会場で訓練のための練習をしたり、家で練習したりするが、チノンは全くそういうことをせず、学校に来るため、毎回授業前に私が付き合ってあげているのだ。
「笑」
私達が訓練会場にいこうとしたときに、シキがクスッと笑ったため、私は連行することにした。
「何座ってんのシキ あなたも手伝うのよおお?」
私は笑顔でそう聞いた。
「えー俺もかよ笑」
少し顔を引きつかせながら、嫌な態度を取ったので、私は黒いオーラをだしつつ、怖い顔になった。
「痛い目みたいの?(ニッコリ)」
「ハイハイ。やりますよおお」
その私の顔に、恐怖を感じたシキは諦め、付いてくることになった。そしてチノンと私とシキは実践授業前の間に、チノンの実践の練習のため、訓練会場に向うのであった。