13話 サバイバルバトル 前編
授業が始まると思いきや、次の瞬間先生から衝撃の言葉発せられた。
「さて今回の授業ですが、授業はせず魔法士クラスとの合同サバイバルバトルを実践会場で行いたいと思います!!」
「えぇぇえ!?合同サバイバルバトルゥ!?」
「ええそうよ!」
合同サバイバルバトルのことが発表された時、魔法士育成の校舎の方からもどよめきがかすかに聞こえた。どよめくのも仕方ないのかもしれない、学校初のイベントだからである。私達さえも声を出して驚いたぐらいである。
今までは合同で授業したりなどはなく、登下校か会いに出向くしか、会う手段がないほど合同とかは一切行われてこなかったのである。
学校初の試みに喜ぶもの、どよめくもの、不安や心配を思う者とそれぞれいたが、ラミアはそれを見つつも、話を続けた。
「学校初の試みだから、先生達も初めて出し、心配や不安抱え込む人もいるだろうけど、先生も同じだから安心してね!」
ラミアがそうを言うと、バラバラだったクラス全員がいつものように纏まり、実践会場へと階段を降りてゆく度、初めて行うこともあり、心臓のバクバク音が、高鳴るのを押さ抑えつつ、向かうのである。
そして実践会場へと着いたらすでに魔法士の校舎の先生とたくさんの生徒の全員がいた。私達が、着いたのを確認した魔法士校舎の生徒達は、こちら方を楽しみでなのか、笑顔で見ていた。そして、私達全員が魔法士クラスの横に並び終えた時だった。
「あら、エンジェラ。初の試みだから何するかわらないけど宜しくね!」
「あ、ラビス!この前はありがとうね!まぁホントに初めてのことだから、私はまだ少し不安だわあ」
ちょうど私の横隣にいたのか、ラビスが笑顔で、話しかけてきてくれたのである。それに対して私は訓練の時のお礼をしつつ、笑顔で返したのである。
それに対して、ラビスは申し訳なさそうな顔で、返してきたのである。
「あの時のことはいいわよ!そうねえ私も不安だわあ」
「あ、ラビスちゃんだあ!!この前はありがとうねえ!」
そんな私とラビスが話し合っていると、チノンが私の右横から顔を出し、割って入ってきたのである。そんなチノンを確認したラビスは、少し驚いた顔をしたのもつかの間、少し心配そうな顔で、チノンへと問いかけた。
「あら、チノンじゃない。いえいえ〜チノンのためならいつでもするわよお。それで実践はどうだったの?」
「それがね!無事成功したの!!」
チノンはそれに、笑顔で元気よく返した。それを見た、ラビスは安心したのか、笑顔に戻ると、チノンに向け答えた。
「おぉー凄いじゃない!訓練の成果が出たわね!」
「うん!みんなのおかげ!!」
「こら、そこ少し静かに」
チノンが、頷きながらラビスへと返したその時、先生に怒られ私達は黙った。そしてそんな私達が、黙ったその時、その場にいる全生徒の前でにある、階段付きの台へとラミアが登ってきたのである。そしてラミアは台を登ると、こちらを向き、先生含め全生徒へと大きな声で、言葉を発した。
「皆こんにちは!」
「こんにちは〜(全員)」
ラミアの挨拶に、私達を含む全生徒と、先生達が、ラミアの方を向き、大きな声で返した。その声を聞いてから、ラミアはサバイバルについて話始めたのである。
「今回初の試みのイベントに参加してくれてありがとう!今回は先生と魔法士クラス、剣士クラスの3つから二人1組でチームを出してもらって、トーナメントを行うわ!」
「おぉー!!」
「そして各チームの数は、先生からは2チームで魔法士クラスからは3チーム 剣士クラスからも3チーム出してもらって、優勝したチームにはそうねえ〜」
ラミアの言葉に、その場にいた全員が声を出し歓喜した。そして次の瞬間、さらに全員が盛り上がったのである。
「優勝チームが所属する所には難しい魔法や、剣の技などが書かれてるこの本を全員分あげましょう!」
「え?エエェェェエエエエエ!!!そ、その本は!」
ラミアが、本を自分の前に出し、説明した直後ラビスが大きな声をあげたのである。その状況が分からなかった私は、首を傾げラビスへと質問した。
「ラビス?あの本がどうしたの?」
「ええぇぇぇぇ!!!エンジェラ知らないの!!!?かなり有名で滅多に世に出ない本よ!」
「そ、そうなのか!(すごい情熱だなあ)」
私の言葉に、ラビスはまるで突然目の前で、一瞬にして自らの家が崩れたのを驚きながら、見てるぐらいの驚きをしながら、私の肩を掴むと詰め寄り、話しかけてきた。私はそれに流石に、引きながらも答えた。私のその反応に、私の横にいたチノンとシキも、驚きの顔をしながら、話しかけてきた。
「エンちゃん知らないのお?私でも知ってるよお?」
「俺でも知ってるぞ?」
「え?えぇええ?なんか恥ずかしい。。」
周りの人が、知っていたことに私は、恥ずかしくなったので、私は赤面して、俯くと全体から笑いが起こった。そしてその中、ラミアが皆へと話しかけてきた。
「まぁエンジェラちゃんが知らないのも無理ないわ!これは滅多に世に出ないんだから!まぁ本の話は置いといて、マメくんとラビスちゃん」
「はい!!」
「はい?」
ラミアは本の話を少ししてから、マメとラビスを指名した。二人とも返事したあと、ラミアは二人へと少し真剣な顔で、話しかけた。
「二人でお互いのクラスのチームわけをお願い出来るかしら?」
「了解!」
「分かりました!」
ラミアの指示に、2人とも元気よく返事をした。
そしてマメとラビスとラミアにより、先生チーム〔2チーム 計4名〕 魔法士クラスと剣士クラス〔3チームずつ 計12名〕に分けられ、私とチノン シキとマメが組み、先生チームと魔法士クラスの方も強豪揃いとなった。
ラミアはラビスとマメが、チーム分けが完了したのを、確認してから全員に向け、大声で話しかけてきた。
「チームに選ばれなかった人は見学となるわ!そしてチームに選ばれた計8チームの代表者1名は私の所まで来てください。くじ引きを引いてもらい、トーナメント順を決めます!」
「はい!(全員)」
そして全員がくじ引きをし、順番が決まったのである。
そして発表となった時、周りが歓声で包まれた。その中、ラミアは発表をした。
「さて順番を発表するわ!1回戦は先生Aチームvsエンジェラチーム、2回戦目が先生Bチームvs魔法士クラスCチーム、3回戦目が魔法士クラスBチームvsシキマメチーム、4回戦目がラビスチームvs剣士クラスCチームです!負けても恨みっこなしのバトルです!楽しみましょう!」
「おおおお!!!」
そして見学の人が、見学できる所へと移動してから、会場が揺れるぐらいの歓声に、私達が包まれながら、1回戦が始まるのであった。




