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英雄記  作者: ターコ
1章 平和と予兆
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12話 仲良し


シキと私は片付けを終え、チノンと一緒にクラスへと戻り、昼食を食べだした。そしてチノンが私の弁当もじっと見てきた。そんなチノンに私は箸を口で咥えながら、首を傾げているとチノンが話しかけてきた。


「エンちゃんのお弁当可愛い!お母さんに作ってもらったのお?」


「そうよ!私のママは料理の天才なんだか

ら!」


私は口に咥えていた箸を離し、口に入れていた食べ物を呑み込んでから、チノンへと返した。

そして私とチノンが話し始めたその時、シキが割って入ってきた。


「へぇー美味そうだな!」


「でしょー!?ってシキの弁当も美味そうじゃ

ない!」

(近づいて来た!?くそおお可愛い)



私が近づいた時、シキは少し赤面しながら、そっぽを向いた。シキはそっぽを向いた状態のまま、話を続けた。


「よ、良かったらいるか?1口」


「え?いいの!?」


「あ、いいぞ!ほら口を空けて!」


そうすると、シキは卵焼きを箸で掴み、私に伸ばしてきたので、私は耳にかかった、髪をたくしあげながら、その卵焼きを頂いた。


「あーん んー美味しい!これもしかしてシキ

が作ったの?」


「そ、そうだよ!美味しかったのなら良かった!って··」


「ん?どうしたのよシキ··って·」


シキが当たりを見渡し、少し赤面しながら見ていたので、私も見渡したら、チノン含め周りがニヤニヤしながらシキと私を見ていたのである。それをみたシキと私はすぐ焦りながらだが、誤魔化した。


「あ、皆違うからね?これはその···そう、ただのじゃれあいよ!じゃれあい!」


「そ、そうそうエンジェラの言う通りじゃれ合いだから!!」


そう誤魔化すと、マメが呆れながら返答してきた。


「分かってる分かってる。夫婦ごっこというじ

ゃれ合いだろう?」


「ちょっマメくん?それは言い過ぎだよお笑」


「えー?そうかあ?まぁいいけど!」


マメの言葉に、チノンは微笑しながら、マメへと注意した。そしてそれにマメは微笑しながら答えた。

その2人の会話に、私とシキは赤面しながら俯いてしまった。


「むぅー」


「ぐぬぬ」


そしてクラス全体に笑いが起こったが、少ししたら落ち着いたので、私達は目の前に置いてあってまだわずかに残ってる、弁当のおかずを食べ始めるため、弁当を見つつ、シキと私はお互いに言い合った。


「うぅー ま、まぁ食べましょ?シキ」


「そ、そうだな。食べるか。」


「ふふっ」


私達を見た、チノンはまた笑ったので、少しムスッとした顔で、不信感を持ちながら二人ともチノンへと聞いた。


「な、何よチノン···」


「な、なんだよチノン···」


「いやあなんでもお?相変わらず二人は仲良し

だなあっと思ってね!」


チノンの言葉に、二人は顔を見合わせ笑い、それにつられクラス全員が微笑をした。

そして廊下からラミアがやってきた。私達はそれを見た瞬間、急いで飯を腹に入れた。


「みんなあ?食べ終えたかなあ?そろそろ授業を始めるわよおお?」


「はーい!食べ終えた人から片付けをしてくだ

さい!」


「ありがとうねマメくん!」


そしてマメの号令で、全員が食べ終え、片付けが完了したと、確認したラミアは授業を始めるのであった。



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