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ペット創造の検証

2件目のレビューをいただきました!!

また、スコッパーサイトにてもレビューを書いていただきました!!

本当にありがとうございます。

これからも皆さんの応援を支えに執筆させていただきます。

よろしくお願いいたします。

 あれから結局、周りを置き去りにして色々と試してみてしまった。

 アンナ達も途中から諦めたのか、武器になるもの以外ならOKと妥協案を提示してくれたのだ。

 なので、主に防御系の方向付けに絞って色々と創造・実験を繰り返してみた。

 結果分かったことは、1つのペットボトルに2つまでしか方向付けを出来ないということ。

 そしてその効果も思ったほどではなかったということ。

 その代わりと言っては何だが、その種類は割となんでもありだということ。

 色々制約もあるが、この種類の豊富さにはジョイたちも呆れていた。


 あ、そうだ。

 色々能力付加は出来るけど、あくまでペットボトルの形に限られるみたい。


 どういうことかと言うと、硬化ペットボトルを素材にして防具の形として創造できないかと試してみたんだ。

 でも出てくるのはやっぱりペットボトル。

 じゃぁ加工すればいいじゃん! と思ってドクの剣でペットボトルを思いっきり切ってもらった。 

 もっと苦労するかと思ったけど、思ったよりも普通に切りこみが入ってしまった。

 所詮は無属性魔法ということなのだろう。

 しかも、切り込みを入れた瞬間から魔力がどんどん散ってしまって、最後はただのペットボトルとなってしまった。

 なんだかまるで死んじゃったみたいだ。

 

 と言う訳で、加工して防具にしようという案は没に。

 うーん、いい考えだと思ったんだけど残念だ。


 しかしここで諦めなかった俺は、ペットボトルのサイズに着目してみた。

 今まではずっと500mlだったけれど、これを2Lとかそれ以上のサイズに出来ないだろうかと。


 結果から言うと、出来ちゃいました。

 今までなんで試さなかったんだろうか。

 まぁ特に必要もなかったからいいんだけどね。


 そこで思いつく。

 これのもっとおっきい奴を創れば、盾に出来るんじゃないかと。

 我ながらナイスアイデアだと調子に乗った俺は、一回りずつどんどんサイズを大きくしたものを創造していった。

 途中で、これで敵潰せるんじゃね? とか考えてしまってからは、加重の方向性も付けちゃったりしてどんどん量産していく。

 そして気付けば、ペットボトルの壮大なマトリョーシカがそこに。


 ハッと我に返って振り向くと、やはりそこにはこめかみをぴくぴくさせているアンナさんの姿が。


「……武器になるものはダメだって言ったのを、もう忘れたっていうのかい?」


 ……やばい。かなりお怒りの様子。

 いやでも今のは事故の様な物だと思うんだ。

 だって最初は盾をつくるつもりだったん――はい、すいません。


 そんなこんなで、ペット創造スキルの可能性と融通の利かなさについてはとりあえず検証終了。

 色々と便利なようだが、戦闘に使うにはかなり工夫が必要そうだ。

 何より、おっきくすればするほど、付加する能力が増える程ほど、創造するのにかなりの時間がかかっていく。

 マトリョーシカの最後は俺の身長と同じサイズだったけど、それでも数分くらいはかかった気がする。

 これでは咄嗟の判断が必要な場面では使い物にならないだろう。

 性能自体も、効果は広く浅くといった感じみたいだしなぁ。

 まぁその辺りは追々考えていくとしようかな。



 



 

 さてお次は何を検証しようかなという所で、ジョイからストップの声が。


「もう暗くなってきたでし。そろそろ晩飯にするでしよ」


 おぉ本当だ。

 訓練? を始めてすでにかなりの時間が経っていたみたいだ。

 やっぱり1個1個のペットボトルの創造に時間がかかったせいだよなぁ。

 まぁ仕方が無い。

 でもそんなゆっくりしていて大丈夫なのかな?


「今日明日でどうこうなるわけではないでし。ただ今はモンスターが活発になっているでしから、村の人たちが頑張って周辺のモンスターを駆除してくれているでし。お前が早くものになれば、それだけ皆に喜ばれるのは確かでしね」


 ここの村人は全員が銀狼族。

 皆氷魔法も使えて戦える人ばかりらしい。

 女子供関係なく、小さい頃からここを守る戦士として育てられるんだってさ。

 それだけ魔王の欠片がこの世界にとって重大な存在ということなんだろう。

 

 村長宅への帰り道、武装した銀狼族の一団とすれ違う。

 皆こちらに笑顔で会釈をしてくれたが、その中にはまだ小中学生ぐらいの子供も混じっていた。

 彼らは大昔の御先祖様の意志を引き継いで、今日まで魔王の欠片の封印を守り続けている。

 俺にはちょっと想像できない世界だ。

 元の世界では、ご先祖様の意志を引き継いで、なんてこと考えもしなかったもんなぁ。

 寧ろ親に甘えてばかりだった気がする。

 まぁ自分のことで精いっぱいだった、ということにしておこう。


 それにしても、本当に俺でいいんだろうか。

 ペットボトルで色々出来そうだと分かったから、試練の方はなんとなくいけるかなーって感じはしてきたけど、その後はどうなんだろう。

 封印の効果が弱まっているから異世界人である俺が呼ばれたってジョイは言っていたけど、それにしたって分からないことだらけだ。

 今の俺に、その封印をどうこう出来るとは思えないんだけどなぁ。


 まぁその辺りは、試練を超えてみたらわかるのかな。

 とりあえず今は精霊の試練を超えれるように、ペットボトルの扱いがもっとうまくなれるよう頑張るとしますか。


 

 それからも俺たちは、ペット創造のスキルについて検証を繰り返し、その使い方や試練を超えるための作戦などを考え続けた。

 そして村に到着してから3日後、俺は遂に精霊の試練へと挑戦することとなった。


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