気に食わない
「今、俺は猛烈に怒っている」
「なんだ、もてないのはしかたないだろう?」
唐突に、我が友は怒気を隠さず、そう言った。
とはいえ、僕としては、そんな事を言われても困るのだ。
やはり、もてないのは、仕方ないし。
「違うわ!!いつもいつも、お前にしこたまやられる事だ!!」
と思っていたら、違ったらしい。
「おいおい、被害妄想は恥ずかしいぞ?僕がいつ何をしたと言うんだ?」
とは言っても、僕には、何も後ろ暗い事はない。
とりあえず、僕は日々真面目に生きてるし。
「ふざけんじゃねぇ!!俺相手に詐欺働いたり、人を盾にしたり、踏み潰したりして、いったい俺をなんだと思ってるんだ!!」
なのに、彼はそう思っていないらしく、あっさりかみ付いてきた。
けれど、聞いて後悔した。
ちょっぴり期待した僕が馬鹿だった。
「そんなの決まってるじゃん、ギャグ要員」
とりあえず、さっさと答えてあげよう。
なんか、時間の無駄だし。
そんな事をするより、さっさと家に帰って寝てしまうほうが万倍ましだ。
「ふざけんじゃねぇ!!親友相手に言う事か、それは!!」
だけど、それが気に食わなかったのか、余計に怒る。
なぜ、怒るのだろうか?
むしろ、おいしい役回りだと思うが。
とりあえず、出川や竜ちゃんなら喜ぶと思うのに。
むしろ、ギャラを払ってくれるかもしれない。
いや、逆に払って貰うべきなのだろう。
そうとなれば、いくら貰うべきだろう。
とりあえず、こいつは、あんまりお金を持っていないだろうから……
「よし、千円を出せ」
「お前、絶対反省してないだろうが!!」
そう催促してみたが、逆によけいに怒られた。
本当に変な奴だ。