五十四話 事後会話
ごめんなさい、あとがき書くの忘れてました。
テヘペロっ!
……はい。反省してます。こっち読んでください。
カピュアのために部屋の温度を上げていたが、もう大丈夫そうだ。それにしても、穴の空いた服の上からしか見てないとはいえよく俺の教わってすらない回復魔法で傷口が塞がったなぁ。
あとはカピュアの血を拭き取ったり、服についた血を切り取って空間魔法で保管したり (カピュアの血を無駄にする訳にはいかない)して忙しかったよ。
カピュアの様子が大丈夫か確認しながらしてたからね。一人シャトルランしてる気分になった。
「本当に、私でいいんですか? 」
カピュアは赤面して顔を覆ったまま、下を向いて聞いてくる。
一個いい? カピュアさん。服に血がついてるのは気にしないんですか? 濡れタオルで軽く吸い取ったとはいえかなりついてるよ? 赤と黒が入り交じった色をしているよ? まぁ、本人が気にしないならいいけど……。
「逆に聞くが、カピュアに告られて断る男がこの世に存在していいと思うか? 」
もしもそんな男が居れば、俺が布教しに行くね。それで、もしカピュアに手を出そうとするなら、俺が地獄への片道切符を渡すよね。うん。
カピュアどいて! これを 〈地獄への片道切符〉渡せない!
「ありがとうございます。あの……私、かなり今までと変わると思いますが、いいですか? 」
「カピュアの新たな一面を知れるってことか? 天国だな。それに、俺だってオタクを抑えきれる自信が無いしな。」
正直に言って限界がきてた。そろそろ課金とかアイテム渡すとか撫でるとかしたいもん。
日本人のソウルに根ずいたオタク魂が叫んでいるんだ!
「それなら、付き合い…ますか? 」
躊躇いつつも、手の除けて僅かに顔を上げる。その体勢で上目遣いで聞いてくる。
やばい。ものすごく課金したい。
俺は流れるように膝から崩れ落ちて、手を前に差し出す。
「こちらこそお願いします。」
そう。土下座の体勢だ。
上目遣いにはこれで対抗するしかない! ていうか、ほぼ条件反射で動いたけど。
「でしたら、2人のルールを決めましょう。いいですか? 」
あれ? 土下座を完全スルー?
「あぁ、その方が関係が上手くいくみたいだしな。」
なんか、土下座をしたまま会話って惨めに思えてくるんだけど。
……誰だよ土下座させたやつ。
「まずは、その直ぐに土下座をするのをやめて欲しいです。イッセイは直ぐに悪いなとか謝りすぎです。もっとありがとうって言ってくれた方が、嬉しいです。」
「把握。なら例え話、壺を割ってありがとう…か」
俺は言われたように普通の座り方に直しながら、ボケる。
アニメとか見ててよくある名言だから、ネタとして思いついてたんだよね。使えてよかった。
「それとこれは話が違います! 」
「ありがとう! 」
注意されたので早速謝らずに感謝を伝えてみた。
「茶化さないでください。……でもやっぱりイッセイは面白いですね」
なんと、ふふふと笑いながら答えてくれた。
ねぇ、何この子! 天使?
そういやもともと天使だった。
「まぁ、ルールは気になったところをおいおい伝えていくのでいいんじゃないか? 」
「それもそうですね」
それを言った後、カピュアは首を捻って考え込む仕草をする。
「そういえば、付き合うってどんなことをするのでしょうか?
やっぱり手を繋いだり、ハグをしたり、……そ、その、キスをしたり……ですか? 」
キスを言うのを躊躇って、しかも少し顔を赤くしてるのが可愛い。
「そんなところじゃないか? 後は壁ドンとかしか思いつかないしな」
現実に壁ドンする人とか芋けんぴする人とか曲がり角でぶつかる人とかいるの?
3つのうちの2つはクリアしてるんだけど? 壁ドン達成すると石でも貰える?
その石で残り4体ぐらいカピュア引き当てると最大強化できる? 必殺技の火力が最大になる?
カピュアが5柱 (神は1柱、2柱って数える)とか天国?
……むしろキュン死、尊死のオンパレードなんですがそれは。
「そうですね。一緒に寝るとかどうですか? 」
「あ、無理だ。」
カピュアと一緒の布団で寝るなんて俺には……。抱き枕ならワンチャン……。
「やっぱり私の事……」
「違う違う違う違う違う。カピュアは今の俺にとって1番なんだ。それこそ以前の1番の推しキャラを悠々と超える程度にはな。
1番の推しキャラでさえ、最早崇める存在になっていたのに、それを超えるカピュアと一緒に寝るなんてことは俺にとって禁忌に値する行為なんだ。
今のカピュアとは付き合っている状況下にあったとしても、手を出すことは推し教の信者である俺の心に反する。」
久しぶりに5連できたような気が……。
それに、推し教とカピュア=お司教をかけて言えたのは高ポイントかな。
「恋人っぽいことできないんですか」
「いや、まぁ、小学・中学生カップル程度のことならできるが」
高校生辺りになるとキスとかし始めるイメージだから。
……キスって恥ずかしいからあんまり言いたくないんだけど、これ俺だけだよね。俺とカピュアだけだよね。
わぁ、すっごい乙女。
「なら、水族館デートとかもできないですか? 」
「それは行ける。まぁ、ある程度踏み込んだことをしなければ問題は無いな」
「分かりました。なら他になにかできたりしますか? 」
「あー、呼び方変えたりするとかならありか? 」
「あだ名…ですか? 」
俺は頷いて肯定する。
「イッセイ……いっくん…セイくん! セイくん?とかどうですか? 」
―――――!! 俺に稲妻が走る。トュンク!
自然と口元はにやけ、あまりの尊さから奇行に走る。
具体的には奇声をあげて、口元を隠し、首を上下左右に振りまくる。その姿はさながら壊れたおもちゃのようだ。
「セイくん?! 」
少し暴れて気が済んだ俺は、にやけ口のまま答える。
ほんと、疑問形であだ名よびは死ぬからやめて (歓喜)。
「その言い方はできるだけ避けてくれ。可愛すぎて死にそうになる。俺があの奇行をしてもいい場所だけにしてくれ」
なんとか耐えたとしても口元は確定でニヤけるから。
言いたいことを言った後、俺は続けて言う。
「……一応俺もあだ名決めておくべきか。カピュア・フェルト・ゴッドフリート……」
うーん。
カピュア。カピュたん?
フェルト。フェルたん?
フリート。フリたん?
ピェリたん?
「フェルたんとピェリたん、どっちがいいんだ? 」
「……フェルたん……。フェルたんが良いです。」
恍惚とした表情で答える。
お前らはよ付き合えや……。
付き合ってるから、お前らはよ結婚しろや……。
……にしてもこれもし結婚した場合どうなるの?
朝霧一成だから、苗字が朝霧だよね。
カピュア・フェルト・朝霧になるの?
それとも朝霧・フェルト・カピュアになるの?
いっその事カピュア・フェルト・イッセイになるの?
ちょっと聞いてみよ。
「もし、もしもの話だが、俺たちが結婚した時って名前ってどうなるんだ? 俺とカピュアの名前の並びが違うが……」
「そうですね。ちょっと見てみます」
カピュアはあたかも当たり前のことのように桃色の紙を取り出す。
書いている文字を注視してみると、 『婚姻届』と書かれている。
この世界に婚姻届あるんだな!
っていうか、スルッと婚約届が出てくることにかなり喜びを感じた。
それと、婚姻届に日本人との場合の書き方が書かれているあたり、よくある事なのかな?
……この名前の順の人が多いって意味わかんない。
「名前を名、姓の順に変えてカタカナで書くみたいです。イッセイの場合はイッセイ・アサギリですね。
その状態で苗字を変えるので、私はカピュア・フェルト・アサギリになります。
それが嫌なら、名前を変えないこともできるみたいです。
その前にお父さんにイッセイを紹介しないといけませんね。……お父さん……」
うん。なんかお義父さんといろいろあったんだね。それよりも俺との結婚を一生懸命考えてくれていることにありがたみがすごい。
「そうなるのか。ありがとな」
「いえいえ。イッセイのためならいくらでも働きますから」
やばい。健気で献身的とか完璧すぎませんか?
カピュアはそう言って空間魔法で婚姻届をしまう。少し眉をひそめて首を傾げながら。
「どうかしたのか? 」
「いえ、少し魔力操作がしにくいなと思っただけです。気にしないでください」
「いや、気にするだろ。俺みたいに長々とした詠唱が必要になるのか? 」
「そこまでじゃありません。ただ、今までしていた魔法のかき消しに少し時間がかかるかもしれません」
「出来なくなるのはそのぐらいか? 」
「そうですね」
う〜ん。かなり痛手。だってかき消しができないなら大魔法の範囲攻撃で巻き込むかもしれないよね?
(自称)神様は俺たちの長所を消すことに特化してるの?
Ver.1.10修正内容。
一成の闇属性を封印しました。(強すぎた)
カピュアの魔法かき消しを弱体化させました。(強すぎた)
スメイトのSAN値を上昇させました。(こっちの方が面白い)
蒼のアホっぽさを上方修正しました。(なんとなく)
モブの死亡率を高くしました。(暇だったから)
ついでに幼なじみと一目惚れでは幼なじみの方が負けフラグだったみたいです




