五十話 同居生活
3時にタイトル変えます。
あと、虫とかそういう系苦手な人は次に投稿するやつを読んでください。
カピュアにうまいこと励まされた……落ち込んでもいないのに励まされた俺は、2人用の宿を探している。
ちなみに5日目だ。
うーん。前に蒼と探した時にこの辺にあったはずなんだけどなぁ。
少し彷徨いながらもリビングと廊下でL字になっている2部屋を借りることが出来た。
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□■一成部屋■□カピュア部屋□□■■■■□
□□□□□□□□□□□□□□□□リビング□
□■■■■廊下■■■■■■■■■■■■■□
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(またもや記号だけの挿絵)
しかも、お風呂付きという豪華なところだ。
今日は色々とあってぐったりするぐらい疲れたので、魔力吸収を早めに切り上げてお互いに寝ることにした。
まぁ、俺が疲れた理由はうん。お察しの通りでカピュアと2人で色々とまわったことで気が張って疲れたよ。
……嬉しくないとはいってないよ!
俺が (深い深い永遠の)眠りにつこうとしている時、ノックされる。
ネタでもこんなことは言うべきじゃないかな。
「イッセイ、もう寝てしまいました? 」
なにこれ?
「いや、起きてるが」
「すみません。眠れないので少し歩きたいんですけど、一緒に来てくれますか? 」
可愛いよホントに。
青色っぽい名前の人と違ってちゃんと誘うに留めているところとか、碧みたいな名前の人みたいに理由を飛び越えたりしないところとか。
「1人じゃ少し危ないもんな。ついて行くから少し待ってくれ」
赤いジャンパー?でも渡そうかな〜。蒼には黄色い雨合羽渡したし。
……案外金縁の黒いフードとかでも良さそう? 同じように魔法 (魔術)使うし。
そんなことを考えながら便利道具セットを軽く巻き付けるように腰に付けて、大剣石をポケットに押し込む。
交換の表を出して見てみると、さっき考えた2つが安い (これで合ってるのかな)ので交換を始める。
「よし、出来た。早速行くか」
カピュアと共に外へと歩き出す。
よく更けた夜は闇に囚われたようになっていて、月が大きな箱に空いた穴のように辺りを照らしている。
「あの、はぐれたりすると危ないですから手、繋ぎませんか? 」
カピュアは捲し立てて言う。
暗いのでよくは分からないが、いつもよりも白い肌が顔が黒く見える。赤くなっているのだろうか。
俺はかなり緊張しながらも手を繋ぐ。カピュアの手はマシュマロのように柔らかく、しかししっかりと押し返してくる弾力がある。
少し力を込めると、しっかりと熱をもって握り返してくれる。
――――無音。
「え、えーと。月が綺麗ですね。」
静寂に耐えかねたであろうカピュアは目に付いた月を話題にする。
え? 月が綺麗ですねってこの世界にある? 夏目漱石の伝説の言葉ある?
ないとかなり当たり障りのない会話されてることになるよ?
あるならあるで、告白されてることになるよ?
俺のイロヴェヨウの報復?
「確かに綺麗だな」
ここでカピュアの方が可愛いって告白すべきだった?!
慌ててるんだけど! 慌ててる自覚があるんだけど!
「ところで、イッセイは私の事どう思ってますか? 」
ねぇ! それ今聞くべきこと?
暗闇だからはっちゃけてるの? 人間の本能的な部分が出たの? 天使なのに?
「普通だな。」
空気に強い俺が耐えられない空気になってしまわないように最適解を導き出す。
「どんなところですか? 」
「かわいいところ。」
……ん? なんか、上手い具合に嵌められた気が……。墓穴掘ったような気が……。大阪府堺市にある前方後円墳作ったような気が……。
「……かわいいところですか。ありがとうございます。」
……ねぇ! キモくなかった? 大丈夫?
それともこの話を振ってきたってことは俺のこと好きなんじゃね?って思っても大丈夫なやつなの?
消しゴム貸してくれた程度で俺のこと好きなんじゃね?って思うぐらい自意識過剰にならない? 大丈夫?
「その話は置いといて、寝られそうか? 」
ぶん投げたんだ。もう戻ってくるなよ? ブーメランじゃないからな? ハンドボール投げだからな (13メートルの実力)?
13mは一円玉を650枚並べた距離だよ (分かりにくい!)?
「おかげでよく眠れそうです。」
「そうか。なら良かった。
俺に言われたくはないだろうし、言われなくともするだろうが、寝る前に軽く濡らしたタオルで拭くぐらいはしておいた方が良いな。
汗をかいたまま放置していると雑菌が増殖する恐れと、肌トラブルが起きるからな。詳しく言えば乾燥などの症状だが。
後は単に体温が低くなって風邪をひく可能性も出てくるな。そこまでびっしょりかいてなければ問題は無いと思うが。」
なんで俺がこんなに詳しいのかって?
ネットサーフィンしてたら覚えた。後は女子力高い高い言われるから、いっその事女子力を極めようとした結果。
「ザッキン?がなにかは分かりませんが、肌に良くないんですね。少しシャワーを浴びてから寝ることにします。」
うん。部屋に着いてからはシャワーから半径2mは (自主的に)侵入禁止になりました。おめでとうございます。
その日は俺は体をタオルで拭き、カピュアはシャワーを浴びて寝た。
……蒼の存在が消えてない?
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「イッセイ、この後狩りはどうですか? 」
「別に良いが」
なにそのこの後お茶でもどう?みたいな言い方。
その言葉がもとになってるにはかなり物騒だけどね。 いちご狩りとかじゃなければ。
カピュアに誘われて絶対に行くしかない……寧ろ行かないと後悔するので急いで部屋に行き、慌てて準備をする。
カピュアと居られる時間を少しでも延ばすんだ! あの紫と緑のロボットみたいな人造人間の作品ぐらい延ばすんだ!
年単位……?
準備のし忘れがないか素早く確認して、小走りでリビングに戻る。
慌てていたがために横から接近する人影に気付かず――
カピュアと見事に曲がり角でぶつかりました。
「ごめん! 本当にごめん! 」
語尾を、口調を飾らずに本心から謝る。
曲がり角でぶつかるとか少女漫画?
入れ替わってる!! ってこともないし本当に少女漫画?
目が大きくてハイライトいっぱいの少女漫画?
うっ。変なものを想像してしまったよ。
これはこれ以上目を大きくすれば……。
解決できてないし……。こうなったら最終手段!
ふう。これで万事解決 (見えなくなっただけ)!
「私の方こそ、よく周りを見てませんでしたし。ごめんなさい。」
「いや、慌ててた俺が悪い。本当に悪い。」
「……なんだか嫌な予感がします。狩りに行くのはやめておきましょう。」
恋愛フラグ立つのが嫌な予感なの?
「別に構わないが」
そう言われるとなんか胸騒ぎがしてくるじゃん。
カピュアへのトキメキ〜かも……ていうか、トキメキが原因だね。
と、言うことで安心して本を読もう。
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なんでこんなことになってるの?
何故かカピュアとスイーツ作りをしている。
だーかーらー、なんで!
1人で部屋で読書をしていたところに、失礼そうに小さく「一緒にお菓子を作ってくれませんか? 」なんて言われたら断れるわけないだろう?
……理由を思い出した。というより質問になるレベルで可愛かったのを思い出した。
特にあのうつむき加減なんて最高だった。可愛すぎた。申し訳なさそうなところも可愛かった。全てが完璧だった。
なんだいつもの事か。
ということでスイーツ作りをしている。
「これだけ生地作っているが、なにを作るつもりなんだ? 」
「シュー・ア・ランシエンヌ、エクレア、パリ・ブレストを作るつもりです。」
シュー・ア・ランシエンヌって久しぶりに聞いたよ。日本で見かけるシュークリームはフランスではシュー・ア・ランシエンヌって言うってネットサーフィンしてたら覚えた。ネットサーフィンって凄い。
見た理由としてはお菓子作りたいなー。シュークリームとか杏仁豆腐作ってみたいなー。シュークリーム、ペディア、シュー・ア・ランシエンヌって言うんだー、 [完]
この3つって全部同じ生地でできるもんね。
「上手く出来たら3人で食べたいですから。」
「3人っていうのはカピュアと蒼と俺で合ってるか? 」
「はい。アオイさんにも事情があってあんなことを言ったんだと思いますから。」
やばい。カピュアにも酷いこと言ったんだろうけど、それでもこう思うカピュアが優しい。好き。
そしてカピュアを貶したであろう蒼許すまじ。
そしてお菓子が完成した。




