四十四話 縁起悪すぎる。だからなのか?
今のうちに説明しときます。
´がついてるのは本編に関係がある似た話。
Jがついているのはジョーク。ネタ話。
そのうち投稿します。
「お手上げです。」
カピュアは素直を負けを認める。
「もう一回しますか? 」
「時間もあるし、別に構わないが。」
「じゃあお願いします。あっ、その前に紅茶を入れてきますね。」
カピュアは紅茶を淹れにキッチンまで歩いていく。
う〜。どうしようかな。蒼もいないし、2人きりだし、静かだし……。俺の問題なんだけど……。
頑張ってみよう……やっぱ無理だね。うん。
うん! 話題 (脳内での独り言)を変えよう。うん。
確か紅茶って集中力を高める効果があったはず……。
L-テアニンとカフェインが作用してたはず。
うん。会話 (※脳内での独り言)が続かない。
これが緊張か……。だからどうした?
……虚しい。
カピュアが戻ってきて俺の前に紅茶を置いてくれる。
良かった。これ以上は間がもたないところだった。 (1人ですら間が持たないコミュ障の極み。)
……いや、コミュ障じゃないから! 人見知りなだけだから。
それから紅茶を啜りながら、なんとなく駒を進めていく。
おかしいなぁ。紅茶って集中力を高めてくれる効果あるはずなのになぁ。
しばらくして、かなり迷う場面に直面する。
どうしようかな。やっぱりするべき? でも……。うーん。
うが〜。うにゃ〜。うワン!
はぁ、はぁ。落ち着くんだ。落ち着こうよ。俺!
気づけば駒を持つ俺の手が小刻みに震えている。
ねぇ! 蒼って俺の腕に電話でもかけてきたのかな! あー! 大変だー!
やばい。緊張でおかしく……いつもよりおかしくなってる。
カピュアの方を見ると、盤面に注目していて俺の奇行はバレてないようだ。
とりあえずコインを交換して表が出たら行動に移そうかな。
そう思い、表を出しながら魔力残量を確認する。
あれ? なんで確認したの? 緊張しすぎて冷静な判断すら出来なくなった? 使ってないから減ってないに決まってるのに。
しかし、俺の確信とは裏腹に少しだけ減っている感覚がある。
え? なんで? うーん。ま、いっか。
ていうか! それより! この現状の! ほうが! 急ぎなの!
うん。ここは勇気の三歩だって!
うん。10数えたら行動に移す (3じゃないんかい)。
すぅぅぅぅ、はぁぁぁぁ。
心身ともにとても深い深呼吸をして、行動に移す。
「カピュア、ちょっといいか? 」
「な、ななな、ななんですか? 」
なんでこんなに動揺してるの?
ふぅ。すぅ。ふぅ。すぅ。ふぅ。ふぅ。ふぅ。バタバタバタバタ!
もう一度心の中だけで深呼吸をし (死にかけ)て行動に移す。
ひねくれ主人公のラノベで学んだアレなら……。
「毎朝、俺のためにみそ汁を作ってくれ。」
強い! 直で言うよりは緊張しない! 直で言ったことないから知らないけど!
「え? 毎朝? みそしる?
声が震えていますけど、大丈夫ですか? 」
気づかないうちに声が震えていたらしい。
「大丈夫だ。問題ない。」
「それなら、みそしるってなんですか? 好きなんですか? 」
うぐっ。
ねぇ。泣きたい。鳴きたい。いっその事ネタに走りたい。
「まぁ、好きではあるな。」
自分の声が何故か正面から聞こえる。
その理由は無意識の間に机に突っ伏しているからだ。
うん。絶望したときってこうなるんだね。無意識のうちに……。
その後の試合は集中できずになんとなくで進めた。
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イッセイにバレなくて良かったです。
あんなことをしてるってバレたら嫌われ……幻滅されます。でもやめられないんです。
初めは出来心だったんですけど……そのうち病みつきになってしまって……。
ダメって思っても自分を止められなくなっちゃってます。
……うぅ、イッセイに嫌われたくないです。でもこんな私なんて……。
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その日の夜。カピュアがお風呂に入っている時に事は起こった。
まぁ、大袈裟に表現しただけで大したことは起こってないけど。
何があったかと言うと、本当にちょっと前に蒼に
「一成、好きな人は1人に絞ってよ? 」
と聞かれた。
うん。蒼関係ないね。
そして、俺からの反応を蒼が待っているという状況だ。
……うん。ふざけよう。
えーと、あれがあれだからこうなって。
「蒼には関係ないと思うんだが? まぁ、俺が本当に好きになるのは1の1952乗だからな。」
「待って? なにその微妙な数字は。」
「12.499の3乗の小数点以下切り捨てした数だが? 」
「その数字ですら微妙! 」
「121で11の2乗とかなら良かったのか? 」
「まだそっちの方が良い! 」
「俺の計算の苦労を水泡にすると……。そうかそうかつまり君はそんなやつだったんだな。」
このボケを思いついてから一生懸命暗算したんだよ? しらみ潰しに。
「確かに計算めんどそうだけど! それでもなるほってなる理由にして! 」
……? なるほってなるほど?
「それって納得か? あー。そうだそうだ君はそんなやつだったな。」
「もうそれでいい。」
「蒼はもっとツッコめ。」
「ツッコミばっかりしてるの疲れるの! 」
「そうか? そうか? 君はそんなやつだったか? 」
ここにきて怒涛のイッセール、大安売り。
……日本語訳すると、イッsaleだから、イッ安売り、大安売り? イッ安売りが商品名なの?
「もうスルーしていい? 」
え、ちょま、え?
「ボケをスルーされるほど虚しいことないからやめて? 」
「素が出てるし。」
おもわず素が出ているところを蒼に指摘される。
そりゃあ素だって出るよ。ここまで酷いことを言われたら、ね?
基本的には男友達とかにしか使わない口調だからね。仕方ないね。
……だってさ? 女子 (理想像)みたいな性格してるやつが……ね?
なんなら小学は一人称一成だったし、中学ではこっちだったし……。
「とりあえず、ボケを無理だけはしないでくれ。」
「ん〜。どうしよっかな〜。」
蒼が不敵な笑みを浮かべる。
クッ、こいつ! この状況を楽しんでやがる。
かなり嫐られそう。
……この漢字女二人だから違うね。カピュアが人をなぶるわけないし……。
なら男女る? なんだろう。カップルとか夫婦が片方をなぶるみたいになった……。
……ッ! ドメスティックバイオレンス?!
ごがつがいっぱい食べそう。
「そうだ! じゃあ一成が一週間以内にフェルに告ったらツッコミを続けてあげる。」
……はい?
「悪い。耳が海外旅行言ってて、カピュアに告ったらの部分がよく聞こえなかっただが、もう一度言ってくれるか? 」
耳さん。よく海外旅行行けましたね。
「バッチリ聞こえてるじゃん。だから、フェルに告ったら。」
えげつない取引だね。驚いて 【某アニメ】みたいに口が飛び出るかと思ったよ。
……現実逃避はやめよ。
「そんなこと言ったって、恋って告白するまでの過程を楽しむもんだろ。急かすな。」
「告白までじゃ意味ない! せめてハグとかキスとかでしょ!
もう、デートとか誘えばいいのに。」
デート? なにそれ美味しいの?
「えあ? デートって恋人同士がするもんだろ? 」
「それもそうだけど、付き合ってなくてもするの! 」
「えぇ、そうなのか。どんなメンタルしてるんだ、そいつ。」
付き合ってない状態でデートとか2次元だけじゃなかったんだね…。
「少なくとも一成にだけは言われなくないと思うんだけど。
ていうか! あれだけ手伝ったのに、まだ告白してないの!? 」
「いや、告白したといえばしたんだが……。」
「どんな風に? 」
「あるラノベで学んだセリフでな。
毎朝俺のためにみそ汁を作ってくれ。ってな」
「なにその言い方。フェルは鈍そうだからそういうの伝わんないと思うし、その言い方だと誰にも伝わらないよ? 」
「そうなのか…。俺の勇気は何処へ…」
「とりあえず告白しなよ。」
半ば無理やりに決められた。
この後のお風呂上がりの少し赤く染まったカピュアが可愛すぎた。




