表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
この世の朝は未だ遠く 〜Zwischen Traum und Erwachen〜  作者: レンリ
一章 三千大異世界

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

52/101

四十三話 チャトマック

、、、遅れた。

 借りている場所がオススメされていた。

 うんうん。


 ついでに蒼も出かけていて、扉には鍵がかかっていた。

 うん?


 この場所には俺とカピュアの2人。

 うん?

 ?????


 なんで?

 帰ってきてるの確認してから外に出たの? そうでもしないと時間帯は予測出来ないし……。

 というかそうじゃなくて、俺たちは恋人じゃないんだよ。

 ラブをクラフトしてる最中なんだよ。

 うーにゃーなんだよ! SAN値ピンチなんだよ! (弾幕の嵐)


「なんで、ここをオススメしてるのか分かりませんね。」


 ほら、カピュアも困って…いや疑問に思ってる。


「とりあえずゆったりしろってことかもな。まぁ、蒼が帰ってきてから聞けば良いだろ。」


「そうですね。暇ですし、その間に何かしますか? 」


「あー、なにか良さそうなものでもあったか? ボードゲームとかならちょうどいいんだが。」


「確か、チャトマックが部屋に置いてありますよ。しますか? 」


 ちゃとまっく? お茶とM?


「Heyカピュア。チャトマックとは。」


「チャトマックは盤上遊戯です。」


 ん? 俺のボケが華麗にスルーされた?

 それとも日本語訳すれば 「なぁ、カピュア。チャトマックとは」になるから分からなかった?

 ?????


 戸惑う俺をよそに、カピュアは説明を続ける。


「冒険者たちを元にしたゲームで様々な役職の駒を使って相手の王を逃げられないようにするか、取るかすると勝利になります。

 後は実際に見せた方がわかりやすいですから、取ってきますね。」


 つまりはチェスとかチャトランガ、マークルックみたいな感じ?


 ボードゲームを取って戻ってきたカピュアに簡単に説明をしてもらう。


 簡単にまとめると


 ・役職

 剣士(セイバー)弓兵(アーチャー)魔法使い(メイジ)狂戦士(バーサーカー)等の戦闘職

 回復術士(ヒーラー)踊り子(ダンサー)貴族(ブルジョワ)等の援助職がある。

 上流階級は得られるレベルポイントが多い。

 尚、王族(ロイヤル)駒は片方取られるだけでコインを投げて表が出ないと動かせないようになる。


 レベルによって上級職にジョブチェンジできる。上級職は数択から選べる。

 例:魔法使い→白魔道士

  黒魔道士


 ・レベル

 もともとあった手持ちのレベルポイントを職業に付けることで攻撃力、素早さといったステータスをあげることができる。レベルは上げた次のターンから適応される。自身の1ターン目に付けたものは直ぐに適応される。

 レベルの高い敵を倒すことでレベルポイントを多く獲得できる。


 ・スキル

 職ごとに固有スキルなるものがあるが、強いのは上級職から。


 ・ステータス

 攻撃力と防御力はもちろんのこと、素早さは1ターンの間に動ける距離が多くなり、魔力は消費することで特殊技を使うことが出来る。


 暇つぶしにカピュアと軽く遊んでみることにした。


 ステータスはいちいち計算しないといけないらしい……。


 ちなみに、先手を譲って貰った。


 まずは王さえ取られなきゃ大丈夫だから防衛職を固めてみようかな。

 盾士(シールダー)をレベル進化で反撃者(ディフェンダー)に上げて、

 余ったポイントは遠距離から攻撃できる弓兵(アーチャー)と攻撃できない近距離を補う狂戦士(バーサーカー)のレベルをあげるぐらいでいいかな。

 後は適当に手懐者(テイマー)のレベル上げて、最弱の冒険者を進めてターンエンド。 (この世界はBランクからジョブというものが適応されるらしい。)


 カピュアのターン。

 ポイントの大半を2人のテイマーに費やして龍騎士(ドラゴンテイマー)死霊魔術師(ネクロマンサー)に育てる。


 ……育成ゲーム?


 そして固有スキル 【穹を統べる者(スカイロード)】でドラゴン俺の繰り出した冒険者の前まで移動させる。


 うん。本気だね。

 少なくとも素人の目でも本気でやってるってわかるレベルにはガチだね。

 これに相手陣より2マス手前までっていう制限があって良かったよ。後は同ターンに2回スキルは使えないとか。


 俺はこの最悪の状況を打破することが出来ず、仕方なく冒険者で龍を殴る。

 高い防御力を貫くことが出来ず、ゲームでいうところのmmも削れない。


 これはドラゴンが耐久型なの? 冒険者が弱いの?


 カピュアはドラゴンのスキルでネクロマンサーをドラゴンの隣まで移動させる。そして、攻撃せずにターンエンド。


 うん。これかなり頭使うゲームだこれ。めっちゃ戦略大事なやつだね。……あれならいけるかな?


 とりあえず対抗出来ると思われる上級職のディフェンダーをスキル 【位置交換(カバースワップ)】で冒険者と位置を変える。そして、挑発 (技)を行ってターンエンド。


 細かな制約はあるけど、上級職強いよ…。特にスキルが。


 カピュアは挑発によってドラゴンに攻撃させるしかなくなる。そこで魔力を消費し、高火力のドラゴンブレスを使う。


 さすがは防御特化のディフェンダー。余裕で耐える。周りの冒険者数体は犠牲になったけど……。範囲攻撃ってズルくない?


 固有スキル 【反撃(カウンター)】で相手のダメージ+相手のダメージ×自身の攻撃力%で体力を半分程削る。


 これ場合によっては上級職の無双ゲーになりそうなんだけど。


 挑発の効果が切れたカピュアはネクロマンサーでドラゴンをマークする。そして、ドラゴンがディフェンダーを攻撃してターンエンド。


 これは……レベルポイントを優先すべきかな。でもここでこいつで倒さないと後々辛くなってくるかもだし……。

 ネクロマンサーがいい具合に抑制力になってるんだよなぁ。うん。関係ない! 突撃ィィ!


 カウンターを使いドラゴンの体力を削りきる。

 ディフェンダーの体力は3/4ほど残っている。


 やっぱり上級職強いね。


 得られたレベルポイントは上級職になるまで王につぎ込む。


 ほら、やっぱり王無双ってかっこいいじゃん。それに攻撃喰らっても耐えてくれるなら余裕できるし。


 王は次ターンから皇帝(エンペラー)になる。余ったポイントはアーチャーにつぎ込んで、狙撃手(スナイパー)にする。ターンエンド。


 カピュアのドラゴンはネクロマンサーの固有スキル 【操り人形(マリオネット)】によって体力以外のステータスに補正がかかった状態で蘇る。


 死者蘇生?

 ねぇ、あのドラゴンを倒すのはかなり骨が折れるよ? ポキッポキッ折れるよ? 11月11日のお菓子ぐらい折れるよ?


 そして前回よりも多くの魔力を費やしたブレスが俺の駒達を襲う。


 範囲攻撃って味方にもダメージ入るけど、上手く使うと相手にしかダメージ入らないってできるんだね。テイマーって基本的に後衛職だから普通はこんなことにはならないんだろうけど。


 多くの魔力を費やしたブレスはより多くの犠牲と威力を出す。

 ディフェンダーも残り体力1/3になった。


 ディフェンダーを取られるのはまずいけど、かといって引くわけには……。

 ーーーっ!!


 こいつがいるじゃん。ネクロマンサーの性質上上手いこといきそうだし。


 皇帝になった効果(バフ)として全体のレベルが1上がり、ステータスに補正がかかる。

 俺はスナイパーの位置を移動させる。補正のおかげでなんとか射程距離に収める。

 素早さは落ちたが、射程と攻撃力の伸びたスナイパーのスキル、 【狙撃(スナイプ)】によってネクロマンサーを倒す。


 すごい。楽しい。これスマホゲーム化とかしてくれないかな (もうスマホないよ! )。パソコンがあれば時間をかければプログラミングできるのに……。


 そういや、このゲームって死体残るんだよね。その死体の場所は片付けないと通りにくくなるっていうおまけ付きで。

 ……地味にリアルなのが気に食わないね。もうちょっとファンタジックにしてもいいと思うけど。このゲームの成り立ちとかに背景がありそう……。戦争好きの王様を大人しくさせるために作られたとかかな。


 ネクロマンサーを倒したことで、ドラゴンも動けなくなる。


「うぐぐ……。」


 可愛い唸り声が聞こえる。


「イッセイ……本当に初めてなんですか? 」


「少なくともチャトマックをしたのは初めてだが……。」


 こういう頭使う系のゲームは得意だし。将棋みたいに自駒が相手のものになるってことはネクロマンサー使わないとないし……。いや、踊り子の魅了(チャーム)とかもかな。

 ……まぁ、感覚でできないものは苦手だけど。

 例えば1列に並べると消えるやつとか。後は体も使うゲームは確定で無理かな。

 音ゲーならできるんだけど。

なんか、蒼に好き勝手されてる感……

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ