三十三話 メカワモフ
今回の前書きは飛ばしても問題無いです。
誤字報告ありがとうございます!
指摘された所は直していきます。
……意図的に作ったもの以外は……。
二話の等価《交換》は意図的です。
この文自体は活動報告でも書いたんですけど、報告してくれた人に伝わらないと嫌かなって思いまして……。
いやぁ、誤字報告されるなんて作者も大人気作家の仲間入りかな() ←冗談のカッコ
「調子に乗らずにさっさと執筆しろ。」
っていうボケとツッコミを真っ先に思いつきましたね。
……虚しさ……。
メカワモフとやらを狩りに来ることになった。
あの、ちょっと思うんだけどさ、なんで異世界なのに動物とかものすごく現代に似てるんだろう。あとは食べ物とか……。まぁ、見た感じ独特なものもあったし、モドキもあったけど、現世のものが多いような気もするなぁ。
白いもふもふそうなの塊が目の前にたくさんある。
一個一個の塊は大体俺の胸辺りまでの高さで、ちょうど抱きつきやすそうだ。
やばい。モフりたい。
「これがメカワモフです。可愛いので、ちょっと倒したくないんですよ。」
「カピュアが攻撃しないなら一回斬ってみていいか? 」
「私もちょっと攻撃通るか試したいかも。」
俺と蒼の二人は討伐派、カピュアは見逃し派だ。
今回ばかりは経験値のためだから仕方ないね。まぁ、かなり嫌な顔してたら蒼を斬ってでもやめるけど。
俺は一番近くの塊に向かって、足腰を使った全力の一撃を叩き込む。
慈悲? そんなもの怒りとかイライラと一緒にブーメランに乗せて投げてきたよ。そのうち帰ってきそうだけど。
俺の腕にずしりとした感触がやってくる。
それを食らった塊は十数メートル吹っ飛ぶ。飛んだあとは、ある程度弾んでからまたじっとする。
あー。相性悪いねこれ。多分吹き飛んだ事で衝撃を分散してるし、ポヨンポヨンしてるときは毛が衝撃を吸収してるだろうし。
……心がポヨンポヨンするんじゃぁ?
「よし。蒼、やってみてくれ。」
「いいけど、ダメージ入らなそう。」
蒼はしっかりと構えて、弾が無駄にならないように一発一発撃ち込んでいく。
銃弾は蒼の予想通り、毛によって勢いが落ち、見てわかるように防がれている。
うーん。高火力があればいけるのかな。高火力って言えばやっぱりアレだよね。
「ロケットランチャーとかないのか? 」
「あったとしてもかなりの無駄遣いだから! 」
「あぁるぴぃじぃ?ってなんですか? 」
待って? RPGってこんなに可愛くなるの?
言う人が可愛ければ物騒なものでも可愛く聞こえる説。
「RPGってのはロケットランチャーの中の種類だな。簡単に言えば、爆弾が飛んでいって着地点で爆発するようなものだな。高火力の武器として扱われることが多いな。」
「そうなんですね。ですけど、メカワモフに対して使うのは過剰な気もしますね。」
うん。そうだね。使ったら、今のは過剰火力すぎるだろって言うつもりだったもん。
「ごめんなさい。私が魔法で攻撃出来たら良かったんですけど……。」
カピュアが本当に申し訳なさそうに下を向いて謝ってくる。
待って? かわいい動物に対して攻撃できないような優しい心持ってるとかどストライクなんだけど?
もうワンアウトぐらい……いや、ターキーの方が良かったかな。
「大丈夫だ。愛くるしい動物に怪我させられる近くに居る女子がおかしいだけだ。あんまり気にするな。後は動物の死体とかみて平然としている女子は一体なんなんだ。」
「いや、私はゲームとかで慣れてるだけだって! 」
「ゲームはこの世界ほど現実的な絵じゃないだろ。女子力のなさが目立ったな。」
ホント、絆創膏を男子から貰う女子ってどうなんですかね。
「私だって頑張ってるのに! 」
「私もあまり女子力に自信がある方ではありませんから、あまりアオイさんに言わないであげてください。」
「カピュアは女子力ある。俺が保証する。」
俺は思わず口調を心の中と同じにしてしまう。
「ありがとうございます。私あまり褒められたことがないのでとても嬉しいです。」
こんなに凄いのに褒められたことがあまりない (困惑)?
かなり闇を感じた。
「メカワモフが倒せないとなると、どうするんだ? 」
「やっぱり森に行って、サル型の 【サッキキール】にしますか? 」
「ちなみにどんな魔物なんだ? 」
もしかして一体倒したら絶滅するまで襲いかかってくるアレじゃないよね?
「サッキキールの一個体自体はそこまで強くないんです。危険度はDですから。ですが、仲間意識が強くて連携をとってくるんです。なので一団体の危険度はBです。」
あのシュウルトよりも高いって何者?
「それは厳しいな。……もしかしたら俺が倒したのはソウゲンシュウルトだろ? ならシンリンシュウルト?とかなら倒し――」
背後にとてつもない気配を感じて口を閉じる。
その巨体で身軽く、音もなく移動してこないでください。
「イッセイ。約束は守らないとダメですよ! 」
「は、はい。」
カピュアの真剣な眼差しに気圧されて、しっかりと返事をする。
ねぇ、パック長よりもカピュアの方が怖い説があると思うんだけど。
威圧とかじゃなくて、言うことを聞かなかったら嫌われるかもしれないという恐怖があるよ。
俺が返事をすると、背中で少し風を感じたあとに殺気が消える。
振り返ってみると大地に深い引き裂いた跡がある。
これは……次、そんなことを考えたらこうなるぞってことかな?
案外マシだったね。
てっきり小間切れにしてから弟分に食べさせるとかかと思ってたから。
後は、寝床の一部にされたり、人革でなにか加工品作られたり (動物にしていることのやり返し)ありそうだったから。
「じゃあそのサッキキールでも行ってみるか? 転移とか使えるなら安心できるんだが。」
「使えますけど、その場合近くにいてもらわないと出来ませんよ? 」
「ならHPの回復だけしてもらって、一人で前衛するか。」
感覚的に今体力七割だし。
「自爆はダメですよ。」
カピュアは俺に釘を刺す。
「邪眼の用意はしておくが。」
俺に触れて怪我の有無と体力の確認をしてくれている。
これ思うけど触れなくても魔法で何とか出来ないの? 触れた方が魔力の無駄にならないの?
優しく触れられる度に、慣れていない俺はかなり変な気分になる。
こそばゆいような、嬉しいような、変な感じだね。
□□□□□□□□□□□□□□□□□□
森まで移動して、名をサッキキールと申す者を狩ることとなり申した。
なんか、勝ち申したみたいだなぁ。
「イッセイ、簡単に説明しますね。
サッキキールは小型の魔物で群れ作って生活しています。一匹に敵対されますと、群れの全員に敵対されると思ってください。
森の中で縦横無尽に動きますが、大剣で攻撃を与えると数回で倒れます。
中には魔法を使う者もいますから、私が近くで無効化します。アオイさんは後ろから援護射撃をお願いしますね。」
なんか蒼だけが後衛になってるけど大丈夫かな。いや大丈夫だね。いざとなれば銃で殴るだろうし。それとも体術かな? なんか即死キメそう。
「ならまた俺が前衛、カピュアは俺から数メートル離れて待機、蒼が後衛だな。」
「分かったけど、私にそれが寄ってきたらどうするの? 」
「それはもう殴る蹴るの暴行で、なんとか体力を削って倒してくれたらいいが。」
なんか、ニュースの報道みたいになったね。
「そうですね。アオイさんはその手の武器で攻撃してください。」
カピュアも俺と同じ意見の様だ。
多分、魔法使いでも杖とかで殴ることがあるんだろうね。
カピュアの杖とか魔導書?とか見たことないけど。
「私のこれ遠くを攻撃する武器なんだけど! それにあんまり暴力は得意じゃないし! 」
「と被告人は供述しております。」
ネタの使い回しなのは分かってる。だけど、ここで使わないと一生後悔しそうだったんだよ。
カピュアも笑ってくれてるし! 神降臨!
「いや、犯罪者じゃないから!
危なくなったら助けてくれるならそれでもいいけど? 」
「危なくなるとか助けるっていうのはサル目線でいいか? 」
「そうですね。サッキキールを助けましょうか。」
「待って? ! フェルもそっち側なの? ! 」
話が終わらなさそうなので、会話を中断させる。
「長い時間狩らないと数こなせないから、早く戦うぞ。」
「分かった。」
「頑張りましょう」
次回! サッキキール、死す!
みたいな次回予告言ったみたいなぁ。まず声優になって、次回予告のキャラにならないとかぁ。うん。無理だね。




