〇話 前編 黒くて分厚い本
思ってたより文書量増えたそして早く投稿できた
黄緑色の空間にに転移されられた俺はこの状況を把握するために辺りを見渡す。すると少し離れたところに緑色の玉座らしきものに座った三、四十代の男を見つけた。
それがトリガーとなったのか神らしい人が口を開く。
「我こそが貴様らをここに連れてきた神だ。貴様らには異世界で生活してもらう!」
やばい。ここまでテンプレなことしか起こってない (色彩感覚は除く)。それに黄緑の部屋が最後まで違和感たっぷりで全然頭に入ってこない。違和感さん仕事しすぎです。ここままだと過労死して、『岩さんが死んだ!この神でなし!』ってなるんでやめてください。
「……。と長々と説明してもそこの男が聞いてないようだからこの本をやろう。」
と神 (仮)が思考を読んだのか俺が話を聞いてないことを知り、黒く分厚い本を投げてきた。
「……ありがとう……ございます……。」
と存在が空気になってた蒼がたどたどしく感謝する。
うん。人への感謝は大切だからいいと思うよ。神様によっては人に神殺し達成されているものもいるけど。
「その本にはいまから送る世界の一般知識が書かれてあ……おる。」
あのぉ、神様?キャラ作りだったんですか?まぁ神の失敗は気にせずにいこう。
つまり、困ったらこの本を読めと。把握 (人狼)
どんなことがかかれているのか気になり、少し読んでみる。
『この世界には《呪い》が存在し、『呪い』はかけられた者の行動、思考を制限、誘導する事が出来、近年では奴隷に対して……。』
俺はそっと本を閉じる。
あの、なんで適当に開いたらこんなに重いんです?
仕方が無いのでもう一度適当に開くことにした。
来い!ページSSR!
『この世界はいくつかの大国と多くの小国で出来ており、大まかには神・人・魔の種族がいる。神族と魔族は基本的に人族よりも寿命が長い。
魔族の中にもエルフといった好んで人に危害を加えるものばかりではなく、神族の中でも邪神といった人に危害を加えることを好むものも……。』
俺はまたそっと閉じる。
う〜ん。せっかくの異世界なんですしお寿司、魔法について書いてないの?確かに重要な事ではあるんだけど駄菓子菓子、ランク的には星四ってところかな。
適当に開くだけではSSRを当てられなさそうなのでパラパラと開いて《魔法》という単語を探してみた。
これが俗に言う引き直し。
そして十秒程でとある魔術の……間違えた。とある魔法 (魔術のほうがいいか?)についての文を見つけることが出来た。
『蘇生魔法は体から抜けた、または抜けかけている魂を体に戻すことにより、生き返らせる魔法。魂をなんらかの方法で奪われたり、時間経過で魂が消滅したりすれば蘇生魔法で生き返らせることは不可能。
魂が消失した場合は神の一部が使えるとされる復活魔法で生き返らせることができるらしい。』
きたよ!魔法!らしいって不確定だけど!しかも死について書かれてあるけど……。運悪すぎませんか?
まぁ魔法があることを知れたし良しとしよう!
じゃないと時間が無くなりそうで怖い
と顔を上げると二つの顔がこちらを見ていた。
あ、待っててくれてたんですね。はい、ごめんなさい。
「その男が確認したようにいろいろと書かれておる。」
そして、俺は重い本を床? に置く。
黒い本、宗教かな?
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