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この世の朝は未だ遠く 〜Zwischen Traum und Erwachen〜  作者: レンリ
一章 三千大異世界

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三十一話 新たな敵

あらすじ変えたけど、これで人増えてくれるかな。

 カピュアが起こしてくれた。かなり特殊な方法で……。

 そして、俺は一階まで降りて朝ごはんを作っている。


 カピュアじゃダメなの?


 どうやら、カピュアの調理方法だとかなり魔力を消費するからあまりしたくないらしい。その後に、 「イッセイとアオイさんがどうしても食べたいなら作りますよ。」と言われたが。


 それにしても、パンじゃなくて芋を主食にする方法を思いつかなかったね。確かに炭水化物だから主食になるけど、現代でそんなことをしている人を見たことがなかったから思いつかないよ。

 まぁ、いつも通りパンなんですけどね。


 適当にしかしカピュアの為に丁寧に作って食べる。


「今日は 【シュウルト】でも狩りに行ってみますか? 」


「しゅうると? なんだそれ? 」


「シュウルトはオオカミ型の魔物ですね。素早い動きと鋭い爪、噛みつき、連携の取れた動きで戦いますね。新参冒険者の第一関門となっている魔物ですね。」


 つまり、そこら辺のオオカミの強い版と。


「そんなのと私たちが戦って大丈夫なの? 」


「大丈夫ですよ。アオイさんは遠くから攻撃出来ますし、イッセイはAクラス相手に惜しい所までいけたんですから。」


「あれで惜しいってなるのな。」


 そもそもあれ多分手を抜かれてたね。だって槍先の面積ってものすごく小さいはずなのに、地面とぶつかった衝撃で小さなクレーターを作るんだよ? 魔力を纏わせるかなにかしてたのかもしれないけど、それでもだよ? 瞬殺されなかったのは手を抜かれていたとしか思えないよ。


「危なくなったら私が動きを遅くしますから。」


「それでも危なくないか? 」


「シュウルトは 【ギナズノシ】……あのイノシシ型の魔物よりも経験値や貰えるお金の量も多いんです。」


「うん。それ狩りに行こ。イッセイも、ね? 」


 アオイは静かに圧力をかけてくる。


「行かなきゃ背後から刺されるんだろ。ついて行けばいいんだろ。」


 半場諦めで俺は答える。


「刺すなんてしないって。手が滑って撃っちゃうかもしれないだけだって。」


「ちゃんと安全装置かけとけ。あと手が滑るで引き金を引くな。」


 銃の安全装置は大事。あとは撃てなくても覗きこまないことも大事。


「撃つのは良くないですけど、仲良いですよね。私、ちょっと憧れてしまいます。」


 カピュアが目をキラキラさせながら言う。


「まぁ、腐れ縁でも長いこと過ごしていればな。」


「くされえん? なにかの塩? 」


「お前はバカキャラとして売っていくのか? 」


「バカキャラは酷くない? ! 」


 流石に腐れ縁は知ってると思ったんだけど。


「腐れ縁ってのは、切ろうとしても切れない縁の事だ。ようは離れたくても離れられない人の間の関係って事だ。あの朝条和親条約のせいで、離れたくても離れられなかったしな。」


「えっ? 離れたかったの? 」


 かなり不安な表情で蒼が聞き、


「朝条和親条約ってなんですか? 」


 素朴な疑問といった様子でカピュアが聞く。


「蒼の質問だが、アニメライフを満喫してるときに外出を誘ってくる時は、しばらく 『そうだそうだ。君はそういうやつだったな』って考えて動きたく無くなることがあるな。後は無知さにダンボールに入れてどこかに置いていきたいって思うな。朝条和親条約はまた今度の機会にな。」


「それは悪かったけど。でも酷くない? 一成はそんな人だと思ってなかったのに。」


「『そうさそうさ僕はそんなやつだ。』」


 イッセールになりきって会話をする。

 イッセールはこの世全ての自虐を代弁するかのように言った。


「ていうか、ダンボールって、私は猫じゃない! 」


「猫じゃないだろ。犬かもしれないだろ。」


「どっちでもいい! 」


 俺たちの日常漫才に、カピュアは肩を揺らして笑う。


 人を笑わせるってやっぱり楽しいね。

 これで日常的に漫才のような会話をしてたかいがあるってもんだね。


「やっぱり、二人の会話は見てて飽きないですね。」


 カピュアの笑みが最高だと再認識した。


 もう付き合えよ。




 □□□□□□□□□□□□□□□□□□


「見てください。一匹シュウルトが居ますよ。一人で生きていく感じがかっこいいですよね。」


 イノシシ。名前で言うとギナズノシを狩るよりも少し遠くまで行ったところでシュウルト?を発見する。


 食物連鎖ってどうなってるんだろう。イノシシは草食だから草原……。オオカミは肉食だからイノシシでも食べてるのかな?


 それより、一匹狼って群れから仲間外れにされた弱い個体なんだけど。


「一匹狼って、俺のいた所ではヒト社会では集団でも一人で生きていくような孤独を好む人を指すが、オオカミ社会では、パックという群れから仲間外れにされた個体なんだが。」


「待って。急なイセペディア? ! 」


「だから、決めつけは良くないって言ってるだろ。イセイセ大百科かもしれないし、インセイクロペディアかもしれないし、ピクギリ大百科かもしれないだろ。」


 クロペディアは嘘しか書けないけど……。

 一個面白かったのは 【絵とかの二次創作のやつの大百科】を調べたら 【2525の大百科】で書かれてたことかな。

 どうせなら合わせろよ! ってツッコミを入れてしまったね。


「どっちでもいいじゃん。」


 いつもの低いテンションでの着地をする。


 ここまでがテンプレかな。


「ですが、一匹個体でも十分強いですから気をつけてくださいよ。【ソウゲンシュウルト】は冒険者規定では危険度Cですから。」


 危険度ってなに? 収容難易度? ケテル?


「また知らない言葉が出てきたんだが。」


「危険度は対応する冒険者ランク一人に対して倒せるかどうかのおおよその目安です。簡単に言うと、危険度CならCクラス冒険者一人で倒せるって事です。」


 でも、もはやただの小説本と成り下がっている黒本には冒険者ランクは同じでもかなり差があるって書いてたし。

 簡単に言えば、Sがひとつの軍。Aが人外。人外と軍ってかなり差があるからみたいな感じ。


「それ、案外微妙にならないか? 」


「ですから危険度は+-をつけて、判別しています。後はパーティ危険度などの人数別の危険度も用意されていますよ。」


「結構冒険者のためにしっかりしてるんだな。」


「話終わった? 」


 小難しい話になると思って初めから参加していなかった蒼が話しかけてくる。


 「とりあえずは蒼とカピュアの先制攻撃をして、次に俺がヘイト稼ぎながらある程度削って、その間も遠距離組二人が稼ぐって事でいいか? 」


 安定の俺が戦略を考える。


 「それでもいいけど、それだと一成に弾当たらない? 」


 「確かに、それは危ないですね。」


 「蒼なら俺に当てないって信じてるからな? 」


 「いや、こんな時だけ信用しないで! 」


 まぁ、ちゃんとなるべく当たらないようにする方法もあるし。


 「冗談だ。ちょっと工夫して戦うから、安心して撃ってくれて良いからな。あと、カピュア。俺が怪我したら魔力に余裕があれば俺に回復かけてくれないか? 」


 「なるべく回復に徹しますね。」


 「あぁ、任せたぞ。さてと、一番大変な前衛職といきますか。」


 俺たちはシュウルトと戦うことになった。

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