前へ目次 次へ 59/68 会敵51 走行中 「ミアさん?」 単車の排気音が延々聞こえてくるタンデムシートで俺は華奢なミアの腰に手を回し、話しかけた。 「なに~?」 大きめの声で正面を見据えたミアが、俺に相槌を打ってくる。 今日はミアが運転している。自分からやると言い出した。お前飛ぶなよな、間違っても。 ルクセンブルクに午後には着くはずだ。残り100km。まずは、傭兵団長のお使いをするために政府軍中央部庁舎へと向かう。 「そんな、飛ばさないでね」 「なに~、聞こえない」 聞こえてんだろ。