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ハイデンハイムのローレライ  作者: 樹本 茂
第二章 Besucher -訪問者-
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会敵45 オーダーZ.L.Aにて 3

“一個小隊街道を南進中、総勢8名、距離2000”


ミアがパトロール小隊を視認して俺に報告をしてきた。俺から見ると隊列を横から見るようになるが手前に山影があってまだ見えてこない。ミアは正面になるので山裾を縫うように伸びる街道に敵小隊が見ることが出来たのだと思う。


『こちらからは、まだ視認できない、こちらから視認できるまで攻撃するな』


あと、数百m程度だろう。最後尾が俺から視認出来て、300mを超えたら攻撃だ。


『プリンセスは先頭から俺はお尻から狙う。30秒で仕留めろ』


“カーピー”


最後尾が山影から見えて予定通り300mを超えた。ミアからは1500m、俺からは1600m。

ミアが歌い出す。今日も讃美歌だ。いつものように高音が澄んだビブラートのかかった声が無線機越しに聞こえてきている。敵は街道に転がしておいた無線機から歌声が聞こえているだろう。


このチューリッヒ(Z・)リヒテンシュタイン(L)連合(Alliance)内での因縁のライブ、前回、ミアの歌に無反応だったこの国の一般兵共が今日はどんな反応をするのだろうか。俺は祈るようにその反応を昼夜兼用スコープ越しに見ている。


温度12℃、湿度45%、風速1~2の間をチラチラしている。


お願いだから、驚いてくれよな。あれから暫く荒れて俺にあたって、たまらなかったんだぞ!命だけは助けたあいつ、いい仕事したんだろうな?


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