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ハイデンハイムのローレライ  作者: 樹本 茂
第一章 ハイデンハイムのローレライ
3/68

会敵3 ミア2

そして、あいつは、ミアは何より争いを望んではいなかった。


今のあいつとは矛盾するモノの言い方になるが、ミアの願いは争いのない世界。だそうだ。


早晩、あいつの願いが叶うとは思えない。


世界中が全力を出し切った100年前、破壊できるものは全て破壊しつくしている。そして、かつての国という単位での統治は、そこから、まともに機能していない。争いを終わらせる仕組みをも破壊しつくした結果、終わりなき消耗戦を繰り返しているのだ。


俺の背後の急峻な山道を登る水平対向エンジンの音が響いて近づいてくる。来たな……


「レオ!」


ミアが単車から飛び降りて破顔一笑、俺に抱き着いてきた。

それより、あぁ、単車が……ちゃんと止まってスタンド掛けろよ。派手に倒れて転がっていく。


そんな事、まったく気にかけない金髪碧眼は、


「どうだったかな?私の腕前?」


俺の首に腕を絡めて俺の目を碧い瞳が見つめて離さない。

褒めてあげればいいんだろう?身体じゅうから褒めろって言ってるぞ。


「素晴らしかったぞ。ミア」


俺は彼女が尻尾を振ってハアハアしているのに気づいて最高の賛辞を贈ると、


「そうでしょう? これで、40勝30敗よ。随分私が勝ち越してるわね。ちょっと、やる気ある?」


満足そうにフフフンフンと鼻歌なんかを奏でていらっしゃる。


目の前の姫を俺は身体から引き剥がして、


「さあ、街に戻って金に換えようぜ」


俺の首に手を絡めて離さないミアに向き直り一言いえば、


やおら、俺の顔を両手で挟み、激しくキスをしてきた。


「……んっ……んっん」


ミアの吐息が漏れる。


顔を挟んでいた両手は俺の腰に下がって、俺をきつく抱きしめる。ならばと俺も華奢なミアの身体をグイと持ち上げるように抱きしめれば、キスをしたままのミアは


「あぁ~っ」


と一つ反応のギアを上げてくる。


ああ、またか。


ミアは時々、仕事をするとこうなる。強度のストレスから解放されることでなるようなのだが、こうなった時のミアの相手は大変だ。今夜は寝れるか心配だ……


おれはいくら何でもこんなところで、おっぱじめるわけにはいかないので、クネるミアをなだめすかして今夜のお楽しみとして移動の許可をいただいた。

週一更新頑張ります!

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