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ハイデンハイムのローレライ  作者: 樹本 茂
第二章 Besucher -訪問者-
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会敵21 捜索

 敵を全て排除すると、ミカド達は村の家から住人を引っ張り出して広場に集めると言う。そのフォローを継続してこの高台からしている。


そのうちに、ミアが高台の縁に立って歌いだした。村から見えるように……レクイエム。


相変わらずの透き通る声で高音を歌い上げるミアの声はミカド達のヘッドセットにも聞こえている。今日は歌の順番が前後したとか言って今さっき歌いだしたところだ。


隊員達も最初こそ戸惑いを隠しきれていなかったが、今では高台の上に立つミアに注目し聞きほれている。


村の中心にはレンガ敷きで半径50m程度の広場があり、そこに各戸の捜索をしていた隊員が村人を伴って集め始めている。


その様子をスコープ越しに覗いていた俺に無線が入った。


“クイーン、この村から出ようとする者は全て敵だ。これから広場に村人を全員集める。取りこぼしで逃げる様なものがあれば、狙撃を許可する”


「キング、何を言っている説明しろ」


突然の民間人への発砲許可。指揮権はミカドにあるがそれに黙って頷けるような俺ではない。


“クイーン発砲命令だ。従え!”


通信使の怒声が聞こえてくる。


こんな法治なんて、くそくらえの世の中でも非武装民間人への発砲はご法度だ。それは俺自身の禁避事項でもある。


「おい! ミカド説明しろ!」

月~金 17時過ぎ更新です。

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