青い
夏の魔法は一瞬で
青々とした恋はパラレル
かたちにならない
みのりはない
でもまたべつの世界線で
きみに恋をできたら
髪の毛の先から
つまさきの細胞まで
たぶん夏のためにあった
けれどかんたんに過ぎ去って
ちょっとさみしいかもって
きみはわらう わらう わらう……
小鳥に生まれる夢を見た
昨日の暑さは嘘みたい
きゅうにしおらしくなった午前の
もうきみに会わない日だよ
今日もだれかに恋をする
それがきみでなくなっただけ
すぐに終わったんだよ 夏はすぐに
だからこそ青い