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約束

見下ろした、ちっぽけな景色

君はそこから何を見てたの?








降りかかる鋭い雨に傷ついて

あの日の僕ら、未熟おさな過ぎた


教室の嘲りを君は許せずに

かばい続けた

あの子のために


いつも勇気あったよね

僕は取り残されそうで


だけどあの日、奪われた

踏み躙られて、奪われた

僕はずっと、いるつもりだった

君の隣にいるつもりだった

傷ついた君を見て、何度も悔やんだ

守ってあげられなかった事



あの日に戻れるなら、屋上の淵に立つ君の手、握って

最期の一歩踏み出せないくらい、強く強く抱きしめていたいよ、痛いよ


長い髪悲しく揺れて、視界から君が消える前に





君がいなくてもチャイムが時を告げて

通い続けた

重い足取り


いつも優しかった君

最後の願い託された


だけどあの日、放たれた

抑え切れぬ、憎しみは

君奪った奴に、真っ直ぐに

切っ先になって向かって行った

転がった、身体見て、嫌でも知った

手に残る感触は、消せない



もし、一つやり直せるならば

願う事は

願う事は・・・



あの日に戻れるなら、屋上の淵に立つ君の手、握って

最期の一歩踏み出せないくらい、強く強く抱きしめていたいよ、痛いよ


長い髪悲しく揺れて、視界から君が消える前に

君が消える前に








見下ろした、ちっぽけな景色

君はそこから何を見てたの?

見上げれば、広すぎる空

たった一人で、見上げる青空




いつかまた、未来で会える

悲しみの淵に立つ、誰かの手、握って

次はきっと、必ず

あの日の願い、君の願い













守るんだ































挿絵のデータが入っていたPCが壊れてしまい、公開のタイミングを逸した詩です。

これはある方の個人的経験に基づく作品で、私には特別な思い入れがあり、できれば挿絵とセットで公開したかったのですが、いじめが題材であるだけに感情に溺れず、少し客観視する意味でもあえて詩のみ先行で載せてみます。

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