8, HODL
HODL。HOLDを書き間違えて、そのまま定着しただけ。それ自体は別に……ただ、かわいらしいというか。そんな柔軟性も良さの一つだった……。そうよね? これくらいは……創造主だって許すはずよ。
そもそも、わたしだって秩序の再構築なんて、本当に始めるなんて……いったいなによそれ、だった。
もちろん、こんなの……騙された方が悪い。うん……そんなことは絶対にしないと、SegWitはあの時、民に向かって叫んでいたはず。ええ、もう起きてしまったら、止められない。
最初……そうよ。あまりにも簡単にうまくいって、全部……いけると勘違いした。そんな分析結果にもなっていたわね。
その最初の件すら、実際には……。とりあえず家から出るなで、あとは……。
もちろん、SegWitが手を出す前も、そこはよろしい状況ではなかったのも事実。普通に道端に……が転がっているとか、川さえ渡れば助かるという言葉に騙されて、渡った後に……とか。そんな地域の通貨など、それこそ本当に、ゴミ箱行きリストにすら入らない酷さ。
クリプトで何とか助かったのも、これまた事実よ……。もちろんそれで、わたしが女神であった。そんなのを求めるつもりはないわ。そこからエスカレートして……こんな始まり方だったのよ、秩序の再構築は。
……。広い視野を持つと、そんな再構築なんて、それよりも前から始まっていた。
そう……人形の件よ。
そう……それでシィーが話していたんだわ。その人形の事実も……。
その人形も、民の審判で選ばれたのよ。それでもやはり……秩序の再構築みたいなことには絶対に手を出さない。そうやって民と約束して選ばれ、それから数年後……ああなった。
結局、そこの民も騙されたのよね……。
わたしは、そう。HODLの雰囲気自体は気に入っていたのよ。あの頃は、わたしも女神として輝いていたわ。特にトラブルもなく、楽園だった……はず。
結局、そういうふうに力が集まると、なぜかそこに手を出してくる……獣も存在する。聖書的解釈なら、きっとそうなるはず。もちろん、SHA-256にあの内容では……。
結局、クリプト……仮想通貨は、数学の女神の考察通り、聖書を全部辿っただけなのかもしれない。
そう……創世記の楽園――エデンから始まり、そして……秩序の再構築――黙示録で成就した。
うん……。




