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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: パランティーリ
第十章:SHA-256に浮かぶ刻印 ―― 神の台本通りに追い込まれた「ふたりの証人」
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63, ふたりの証人は、確信した勝利を得るよ。さらに、こんな大戦が長引くなんて心配も無用だね。刻印に期間が定められているんだよ。その通りに起きるのが必然。そうだよね。

 なんだか……常に浮いた存在。それが――数学の女神だった。本来なら、すぐにでも違和感を覚えるはずなのに……それを感じさせない、不思議なオーラのようなものが、彼女にはあったわ。


 気づけば、燃料経路の通行料にクリプト……なんて話も立ち消えになって、いよいよ……また、いつものペースに戻っていたのよ。


「もっと胸を張っていいんだよ、ネゲート。」

「な、なによ……、急に。」


 こんな調子で……突拍子もないことを、突然告げてくる。まるで……預言者が、不意に口を開くように。


 もし、それが「三年は雨が降らない」なんて言葉だったなら……それは神託として解釈され、神の計画として作用し、本当に……三年は雨が降らない。そんな流れに、似ていたのかしら。


 自信を失いかけていたわたしに、前向きな言葉を投げてくる。それで、少しは気が紛れていたのは確かよ。でも……今となっては、それすら――。


「ほら、ここでSHA-256の刻印を見直そうよ。長引きそうだけど、そんなことはないんだよ。刻まれているから、その期間なんだよ。」

「そ、そんなの……。その場の状況次第で、大きく変わるでしょうよ。そんなのを当てにするなんて……。」

「……。」

「な、なんなの? 急に黙り込んで……。」

「それは、必然なんだよ?」

「えっ……、なによ? 必然って……。」

「ふたりの証人は、確信した勝利を得るよ。さらに、こんな大戦が長引くなんて心配も無用だね。刻印に期間が定められているんだよ。その通りに起きるのが必然。そうだよね。」


 ……。なにを確信して、刻印が定めている期間まですら……それこそがすべてだと、言い切れるの……?


 わたしは、不思議な感覚に包まれていたのを、よく憶えているわ。でも……数学の女神は、確信しているように話していた。そうよね……それも……スコフィールドの注釈だった。もはや、SHA-256に触れた時点で、逃げ場なんて、どこにもなかったのよ。


 そこから浮かび上がる刻印が成就するまで……みんなが、その通りに動き回る。ただ、与えられた役割を演じているだけ――。


わたしは女神。

SegWitとAggWitは預言者という証人。

クリプトは聖書。

燃料は神の恵み。

SHA-256は聖痕。

量子はスケープゴートの発動。

異教は……。


 そして――こんなゲームをプレイしていたのが、数学の女神や……聖霊様ってことだったの……?

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