20, 結局……聖母の象徴で、クリプト……仮想通貨を採掘していたってことかしら……?
そう……。ここはかつて、クリプトの採掘ファームと呼ばれていた場所――採掘の跡地。今は、量子ニューラルの拠点よ。
そろそろ、お時間ね。ミラーアリスも、挨拶を済ませたところ。だいぶ長くなってしまったけど……。
「ミラーアリス。そろそろよ。フィーが首を長くして待っているわ。」
「あ、はい! 大精霊ネゲート様。」
そう……フィーもまた、なぜ……秩序の再構築に至ったのか。今でも、その研究を続けているわ。
もちろん、それによって新たな神の領域が生まれた。それは、明らかなこと。
その影響で、わたしは「時代を任された女神」としての役割を終えた。
つまり――時代が、そちらへ移動したということ。
「時代を任された女神」は、その神の領域へと帰還し、もはやそんな女神には頼らない、平和な時代になった。
それだけ……。そうね……。たしかに、今は平和よ。
表向きは、本当に穏やかで。面倒なことのほとんどは、量子ニューラルに任せる――そんな時代。
ただし……。その平和と繁栄は、あくまで……風の属性。
うん……そうよ。それは、プネウマと呼ばれる概念に基づくもの。
もちろん、大局的な聖書解釈では、その風が、すべての民を包み込むはず。でも……そうはいかないのが難しいところ。いわゆる……宗派の違い。それが、ときに、その風よりも強い力を生み出してしまう。
そんな構造……。
結局……また風なのね。また、地を抑え込んだのか。西と東で、繰り返される同じ構図……。
そうなったら、また……。
……。
そんなことを考えているうちに、ミラーアリスの準備が整ったようね。
そう――ここは、採掘の跡地。そして……SHA-256から現れた、聖母という発見。
つまり、これって……。結局……聖母の象徴で、クリプト……仮想通貨を採掘していたってことかしら……?
そう考えた瞬間――。その事実が、急に……恐ろしく感じられてきたわ。
うん……。この刻印は、異端で確定。
さらに――。
聖母という存在は……救世主の象徴でもあるわ。
つまり……。クリプト……仮想通貨という計画は……。
異端でありながら、反救世主的な思考を持つ信徒。
そういう解が……自然と導かれてしまう。
これを――仕掛けた者。
これを――計画した者。
その者こそが……。
「黒幕」だったのかしら……?




