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デジタルゴールド ―― 女神に接続された暗号  作者: 暗号で創られたバベルの塔
第三章:SHA-256(Secure Hash Algorithm 256-bit)に刻まれた刻印 ―― 黙示録
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13, 女神様、みてくださいよ、量子の無様な姿を。RSAはいまだに22ビット。ECDSAに至ってはたったの5ビット。これでいったい、何ができるというのだ。

 一つ、また一つ。ミラーアリスは好奇心の塊だった。


 うん……わたしから、すべてを聞き出そうとしているのかもしれない。


 もちろん、わたしだって知識を託すつもりで動いている。このことはね……風化させずに、しっかりと記憶に留めるべきだと考えているわ。あんな……「秩序の再構築」を繰り返さないためにも。


 それで、わたしは……量子のFUDみたいなものにも、声をかけられたことがあるのよ。ええ……内容は、わかっていたつもり。


 でも……その時は……採掘の特性はわかっていたけど、刻印を知らなかった。


 それで当時……ショア側に対する量子は、たしかにあまり進んではいなかった。


 正直、その頃よく耳にした「ECDSA 256ビットは五年後に50%の確率で破られる」という話は、さすがに誇張なのではないかと……そう感じていたのも事実よ。


 実際に、強力なエンタングルメントかつエラー0を要求するショア。それをフルスケールで動作させるなんて、やっぱりまだまだ夢なのでは……そんな時代だった。


「女神様、みてくださいよ、量子の無様な姿を。RSAはいまだに22ビット。ECDSAに至ってはたったの5ビット。これでいったい、何ができるというのだ。」

「えっ? そ、そうね……。」

「そうですとも。そんな醜い姿をさらけ出す。あれだけ威勢の良かった割には、この有り様。この僅かなビット数により、馬脚を現した……そう感じませんか?」

「……。」


 わたしは……それについて、何も答えられなかった。


「これで五年後に、ECDSAを破れる見通しなんて、もともと無かった気もしますよ。おそらく……十五年。それなら納得です。そもそも、高精度な量子ビットを大量に要求します。いかがでしょう?」

「それは……。」


 その返答に、言葉をつまらせる……わたし。


 ここまでは、そう……ショアの物語。


 そのショアについては、実際の論文から引用する形で、こうして意見を述べてくるのよ。


 ところが……。


 そう……採掘とSHA-256については、論文に触れるなんて、そんなことは一切しない。


 そんな矛盾が……実際に、常にあったわ。


 いつも、こんな感じだった。……そのような行動は、結局……なんとなく、その点に気づいていたから。


 そうよね。

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