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第1章33話:魔将2


次の瞬間。


ガドニウスが突進してきた。


「―――――ッ!」


ガドニウスの斬撃。


それをフィオネは、前方へ転がってすれ違うように回避する。


さらにガドニウスが斬りかかって来た。


そこにフィオネがカウンターの斬撃を繰り出す。


「む!?」


フィオネの斬撃が、ガドニウスの肩を斬りつけた。


赤い出血がほとばしる。


さらにガドニウスがふたたび斬りかかってくる。


「ハァッ!!」


激しい連撃だ。


しかしフィオネは、その全てを完璧にさばいていた。


「―――――――――――――!」


剣と剣がぶつかり合う。


火花が散る中――――


フィオネの反撃がガドニウスの横腹(よこばら)を切り裂いた。


「ぐっ!?」


ガドニウスが痛みに顔をゆがめながら、後ずさる。


「なっ……」


「まじかよ……」


キルティアとエレクが驚愕する。


フィオネが余裕の表情で言った。


「さっき倒したデスファングよりは強いけど……これぐらいの相手なら、どうってことなさそうね」


「……」


ガドニウスは沈黙したあと、低く笑った。


「くくく……舐められたものだな」


剣を構え直すガドニウス。


「なるほど確かに、お前は人間にしては規格外(きかくがい)のようだ。強者であることは認めてやるが……」


一拍(いっぱく)()いて、ガドニウスが続けた。


「しかし魔将である我には勝てん。……少し本気を見せてやる」


ガドニウスが飛翔(ひしょう)する。


ふたたび空中に滞空(たいくう)し、フィオネを見下ろした。


手のひらをフィオネへと向ける。


その手のひらの先に圧倒的な魔力が集中する。


現れたのは紫色の火球(かきゅう)


小さな火の(たま)の大きさから、どんどんサイズが大きくなり、やがて直径3メートルほどの大火球(だいかきゅう)へと成長する。


「これが我が()(ふだ)の一つ―――【大魔法(だいまほう)アドラフレイム】だ!」


ガドニウスが叫ぶ。


凄まじい魔力をまとった火球だ。


あんなものを食らったら、並みの人間はひとたまりもない。


しかしフィオネは動じなかった。


むしろ、剣を構え直す。


「受けてあげる。来なさい」


「……!」


ガドニウスが大火球を発射した。


ゴオオオオォォッ!!!


炎の轟音を響かせながら、アドラフレイムの球体がフィオネへと迫る。


その大火球がフィオネに直撃する寸前。


フィオネが剣を振り払った。


(――――【パリィカウンター】)


カキィィィンッ!!!


金属音が響き渡る。


なんと炎の火球が、ガドニウスに向かって跳ね返された。


「なんだと!?」


ガドニウスが驚愕する。


パリィカウンターは、相手の魔法や攻撃をパリィしたとき、そのまま跳ね返せるゲーム魔法である。


自分の魔法が、自分へと高速で跳ね返ってくる。


ガドニウスは、あまりのことに回避する余裕もなく。


ドガアアアアァァンッ!!!


炎の球体がガドニウスを直撃した。


「ぐああああああああああああっ!!」


ガドニウスが魔力の炎に焼かれ、絶叫を上げる。


その様子を見ていたキルティアがつぶやく。


魔将(ましょう)の魔法を撃ち返した……!?」


「すげえ……!!」


エレクも目を見開いていた。







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