表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
25/57

逃亡1

心臓がバクバク大きい音をたてる。

緊張しながら私はゆっくりと後ろを振り向いた。


振り向いた先には、ものすごく背の高い男の人が立っていた。



「airさん・・・?」



その男の人は照れくさそうに、ゆっくりとうなずいた。



初めてairさんと会った。対面したんだ・・・

何だか不思議な気持ちだった。



airさんは正直顔もかっこよくもなく、かっこわるくもなく普通だった。

だけど全身を優しいオーラみたいなのがゆったりと包んでいるような人だった。

背が高いから余計そう感じるのかもしれない。


airさんは急いで来たせいのか、鼻の頭にうっすら汗がにじんでいるし、上下のスエットに上着をひっかけただけの格好だった。

でも私のために急いで出てきてくれたairさんの気持ちが本気でうれしかった。



airさんは改めて私を見ると、驚いた表情を隠しきれずに見せた。



「大丈夫・・・?」



恐る恐る私に聞いてくる。


私はゆっくりとうなずいた。

だけどどう見てもこの様子は大丈夫とは思われないだろう・・・



「・・・これ着な」



airさんは自分の上着を脱ぐと、私にふわっとかぶせた。



そして私の手をいきなり引っ張ると、駅のロータリーから少し離れた方に私を連れて行った。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ